入庫および出庫フローでの最終使用者証明と最終使用者申告

入庫フローの場合、最終使用者申告は、購買オーダとそれに関連する入庫オーダおよび入庫に表示されます。入庫の確認が終了すると、最終使用者申告とその最終使用者申告にリンクされている最終使用者証明が在庫に表示されます。ロット管理品目の場合は、最終使用者申告とそれにリンクされている最終使用者証明が [品目 - ロット (whltc1100m000)] セッションに表示されます。シリアル番号付品目の場合は、最終使用者申告とそれにリンクされている最終使用者証明が [品目 - シリアルおよび倉庫 (whltc5100m000)] セッションに表示されます。

出庫フローの場合、最終使用者証明は、販売オーダや契約成果物などの発生元需要オーダに表示されます。最終使用者証明は、発生元需要オーダから、それに関連する出庫オーダラインおよび出荷に渡されます。

出庫オーダラインが最終使用者証明にリンクされている場合は、最終使用者証明が一致している在庫のみを勧告できます。

販売オーダや契約成果物などの需要オーダを満たすための購買オーダが作成された場合、購買オーダの最終使用者申告にリンクされている最終使用者証明と需要オーダの最終使用者証明は同じになります。

購買オーダの最終使用者申告にリンクされている最終使用者証明は、その購買オーダの在庫に入庫された品目のロットコードまたはシリアル番号にもリンクされています。このため、発生元需要オーダの出庫オーダラインに関する出庫勧告が作成されると、購買オーダで入庫された在庫が勧告されます。

最終使用者申告と最終使用者証明のコンプライアンスチェック

入庫および出庫の商品フロー中に、さまざまな貿易コンプライアンスチェックが実行されます。

入庫または入庫ラインの確認が終了するか、入庫または入庫ラインの [伝票コンプライアンスのチェック] オプションが選択されている場合は、入庫済品目の最終使用者申告に対して貿易コンプライアンスチェックが実行されます。このチェックでは、ライセンス (存在する場合) の有効性と最終使用者申告の承認が検証されます。

出荷または出荷ラインの確認が終了するか、出荷または出荷ラインの [伝票コンプライアンスのチェック] オプションが選択されている場合は、その出荷または出荷ラインの最終使用者証明に対して貿易コンプライアンスチェックが実行されます。このチェックでは、ライセンス (存在する場合) の有効性と最終使用者証明の承認が検証されます。

最終使用者証明または最終使用者申告のコンプライアンスチェックで不合格になった場合は、検証エラーを訂正するまで、出荷も入庫も確認することができません。コンプライアンスチェックの結果は [伝票のコンプライアンスチェック結果 (tcgtc1510m000)] セッションに表示されます。

扱い単位

在庫内のロット管理品目またはシリアル番号付品目を含む扱い単位の場合、発生元需要オーダの最終使用者証明データと最終使用者申告データが [扱い単位 (whwmd5130m000)] および [扱い単位 (whwmd5630m000)] セッションに表示されます。扱い単位構造内のすべての扱い単位は、同じ最終使用者証明を参照します。

在庫内の扱い単位を再梱包する場合は、再梱包後の扱い単位が同じ最終使用者証明を参照するようにする必要があります。

循環棚卸および在庫調整

循環棚卸または在庫調整の場合は、循環棚卸オーダまたは在庫調整オーダを処理する前に実行しておく必要のある必須の承認ステップを導入できます。

申告規制文

申告規制文は、積荷証券梱包票など、さまざまな伝票に追加事項として出力することができます。

貿易コンプライアンスの対象となる品目の出荷伝票を出力すると、次の条件に当てはまる場合に申告規制文が出荷伝票に出力されます。

  • 出荷伝票が出力された日付で申告規制文が有効になる
  • 申告規制文が次のエンティティにリンクされている
    • 品目と有効化コード
    • 出荷先国
    • 出荷伝票のタイプ
    • 品目分類タイプ (輸出管理規則 (EAR) や国際武器取引規則 (ITAR) など)

申告規制文は、[Declaration Control Statements by Country (tcgtc0136m000)] セッションで定義します。品目分類タイプは、[Item Outbound Compliance Data (tdgtc0110m000)] セッション内の品目にリンクされています。