手順の詳細

  1. ターゲット会社を作成します。

    [会社 (ttaad1100m000)] セッションでターゲット会社を作成します。

    適切なメニューから [ランタイムへ変換] を選択して、実行時に変更を有効にします。bshell を再開して、新しい設定をロードします。

  2. ターゲット会社の論理テーブルを定義します。

    1 つ以上のソース会社について論理テーブルが定義されている場合のみ、このステップを実行してください。ターゲット会社の論理テーブルを定義するには、ターゲット会社も正しく共有されるように、実際のテーブル共有を更新する必要があります。この更新アクションは、次の 2 つの方法で実行できます。

    1. 実際のテーブル共有セットの更新

      実際のテーブル共有セットを新バージョンにコピーします。テーブルセットのテーブル関係を追加して、新規のターゲット会社を物理会社に関連付けます。新バージョンのテーブル共有セットを 「実際」 に設定します。

      注: 

      実際のテーブル共有セットが存在しない場合は、下記のとおり、「論理テーブルからのインポート」 ステップによって更新を実行する必要があります。実際のテーブル共有セットをチェックするには、[テーブル共有セット (tltsm1115m009)] セッションを使用します。

    2. 論理テーブルからのインポート

      テーブル共有セット (tltsm1115m009) セッションで、[論理テーブルからのインポート] コマンドを実行します。論理テーブルで定義されている設定に一致する新しいテーブル共有セットが作成されます。

    ターゲット会社の論理テーブルを定義したら、変更をランタイムデータに変換して bshell を再開し、新しい設定をロードする必要があります。

    注: 

    tccom000 (導入済ソフトウェア構成要素) テーブルおよびその参照テーブル (tcmcs010 (国) や tccom130 (住所) など) には、新規複数会社構造の中央 DEM 会社 (DEM モデリングが使用されている場合) など、「すべて」 の会社で共有する必要があるデータが含まれています。これらのテーブルは、新規構造内の 「単一」 の会社に物理的に保存する必要があります。したがって、新規構造内の残りの会社の対応する論理テーブルは、すべて 「同じ」 物理会社にリンクされている必要があります。

    たとえば、新規複数会社構造は会社 600、601、602 および 603 で構成されます。tccom000 とその参照テーブルは、物理的に会社 600 に保存されます。会社 601、602、および 603 の対応する論理テーブルは、すべて物理会社 600 にリンクされている必要があります。

  3. ソース会社からデータをエクスポートします。

    [テーブルの順編成ダンプの作成 (ttaad4226m000)] セッションを実行して、ソース会社のデータを順編成ファイルにエクスポートします。

    ソース会社ごとに、順編成ファイルを個別のディレクトリに保存する必要があります。たとえば、会社 500 ではディレクトリ /tmp/500、会社 501 ではディレクトリ /tmp/501 です。したがって、1 度に 1 つのソース会社からのみデータをエクスポートし、順編成ファイルを対応するディレクトリに保存する必要があります。

    企業モデル (tg) パッケージを除くすべてのパッケージのデータをエクスポートする必要があります。したがって、各ソース会社についてセッションを 2 回実行する必要があります。つまり最初に aa-tf の範囲のパッケージのデータをエクスポートし、次にパッケージ th-zz のデータをエクスポートします。

    ソース会社のデータをエクスポートするには: 

    • [テーブルの順編成ダンプの作成 (ttaad4226m000)] セッションを実行します。

      注意点: 

      • データのエクスポート元となるソース会社 (単一の会社のみ) を選択します。
      • データのエクスポート元のパッケージの範囲を選択します。例: aa-tf
      • テーブルの全範囲として <空> - zzz999 を選択します。
      • [ダンプ後にテーブルを削除] チェックボックスをオフにします。
      • フィールドセパレータを指定します。パイプ (|)、またはキャレットとその後に続く大文字のアルファベット (^A、^B など) を使用できます。
      • 順編成ファイルが保存されるディレクトリを入力します。ディレクトリ名 (の一部) として会社番号を入力することをお勧めします。例: ディレクトリ /tmp/500 を使用して、会社 500 の順編成ファイルを保存します。注意: 指定のディレクトリが存在しない場合は、まず作成する必要があります。
      • すべてのエラーメッセージと統計情報が書き込まれるエラーファイルの名前を指定します。
    • [テーブルの順編成ダンプの作成 (ttaad4226m000)] セッションを再度実行します。最初のエクスポートで使用されたものと同じ設定を使用します。ただし以下は除きます。

      • パッケージの範囲: th-zz
      • エラーファイルには異なる名前を入力します。同じ名前を使用すると、最初のエラーファイルが 2 番目のエラーファイルによって上書きされます。

    コピーするソース会社ごとにこれらの 2 つの手順を繰り返します。

  4. 会社番号を修正します。

    エクスポートされた会社データには、ソース会社番号へのさまざまな参照が含まれます。例: [導入済ソフトウェア構成要素 (tccom000)] テーブルからエクスポートされたレコードには、ソース会社の会社番号への参照を含みます。

    [会社データのコピー (tccom0214m000)] セッションを実行して、順編成ファイルのこれらの参照を修正し、データのインポート先のターゲット会社を参照するようにします。

    注意点: 

    • このセッションは、各ソース会社で実行する必要があります。たとえば、ソース会社 500 および 501 から、ターゲット会社 600 および 601 にそれぞれデータをコピーします。ソース会社からデータをエクスポートした後は、次の操作を実行する必要があります。
      • 会社 500 に切り替え、このセッションを実行して、会社 500 からエクスポートされたファイル内の参照を修正します。会社 500 および 501 へのすべての参照は、それぞれ会社 600 および 601 への参照で置換する必要があります。
      • 会社 501 に切り替え、このセッションを実行して、会社 501 からエクスポートされたファイル内の参照を修正します。会社 500 および 501 へのすべての参照は、それぞれ会社 600 および 601 への参照で置換する必要があります。
    • 順編成ファイルで使用するフィールドセパレータを指定します。これは、[テーブルの順編成ダンプの作成 (ttaad4226m000)] セッションでのエクスポート時に指定されたものと同一のセパレータです。
    • ソース会社番号、および置換する必要のある対応するターゲット会社番号を [コピー対象の会社] フィールドに入力します。詳細については、このフィールドのヘルプを参照してください。
    • 中央 DEM 会社を含む既存の複数会社構造をコピーするため、[コピー対象の企業単位] フィールドは空白にしておきます。この場合、ターゲット会社は新規のターゲット中央 DEM 会社を使用します。ターゲット会社で使用される企業単位のコードは、ソース会社で使用されている企業単位と同じコードになります。企業単位コードは新規のターゲット中央 DEM 会社では一意なので、変更する必要はありません。
  5. データをターゲット会社にインポートします。

    [順編成ダンプからのテーブルの作成 (ttaad4227m000)] セッションを実行して、順編成ファイルの内容をターゲット会社にインポートします。

    1 度に 1 つの会社にデータをロードできます。したがって、各ターゲット会社についてこのセッションを繰り返す必要があります。

    注意点: 

    • [異なる会社に対してテーブルを作成] チェックボックスをオンにして、ターゲット会社番号を指定します。
    • ターゲット会社は、テーブルを持たない新しい会社です。そのため、[テーブルがある場合は追加] チェックボックスと [既存テーブルの削除] チェックボックスをオフにする必要があります。
    • [インデックスの前に行を作成] チェックボックスと [参照整合性制約を無視] チェックボックスをオンにします。
    • 順編成ファイルで使用するフィールドセパレータを指定します。これは、[テーブルの順編成ダンプの作成 (ttaad4226m000)] セッションでのエクスポート時に指定されたものと同一のセパレータです。
    • 順編成ファイルが保存されているディレクトリを指定します。これは、[テーブルの順編成ダンプの作成 (ttaad4226m000)] セッションでのエクスポート時に指定されたものと同一のディレクトリです。
    • すべての順編成ファイルをロードするには、[テーブル名と一致するパターン] フィールドに * を入力します。
    • すべてのエラーメッセージと統計情報が書き込まれるエラーファイルの名前を指定します。

    各インポート後に、[テーブルの再編成 (ttaad4225m000)] セッションが自動的に開始します。この段階でテーブルを再編成しないでください。[閉じる] をクリックしてこのセッションを終了します。テーブルは、この手順の最後のステップで再編成されます。

    インポート処理が完了したときにエラーファイルを確認します。

  6. ターゲット会社の不足テーブルを作成します。

    [テーブルの作成 (ttaad4230m000)] セッションを実行して、ターゲット会社の不足テーブルを作成します。

    注: 

    DEM モデラを使用しない場合、ステップ 7 をスキップできます。

  7. ターゲット会社ごとに中央 DEM 会社を定義します。

    ターゲット会社ごとに次のステップを繰り返します。

    • 新しいターゲット会社に切り替えます。
    • [エンタープライズモデラデータを保存する中央会社 (tgbrg0100s000)] セッションを実行します。このセッションでは、ターゲット複数会社構造の中央 DEM 会社の会社番号を入力する必要があります。

    例: 会社 500 (中央 DEM 会社)、501、502、および 503 で構成される複数会社構造を、会社 600、601、602、および 603 で構成される新規の複数会社構造にコピーします。上記のセッションを、会社 600 を含む各ターゲット会社から実行して、会社 600 を中央 DEM 会社として定義します。

  8. ターゲット会社のテーブルを再編成し、参照カウンタを修復します。

    [テーブルの再編成 (ttaad4225m000)] セッションを実行して、テーブルを再編成し、すべてのターゲット会社の参照カウンタを修復します。

    次のチェックボックスをオンにします。

    • [データとインデックス]
    • [参照整合性]
    • [参照カウンタを修復]