共通マスタデータの定義

共通のマスタデータはすべてのロジスティックおよび財務会社に存在している必要があります。複数会社構造の会社は、共通マスタデータの多くを共有することができます。共有の共通マスタデータを 1 回入力するだけで済みます。データを共有する任意の会社に、共有データを入力できます。

共通マスタデータを入力するには: 

  1. データを入力する会社に変更します。会社を変更するには、[詳細] メニューで LN の [オプション] を選択し、[会社の変更] をクリックします。

    注: 

    会社が、すでにデータを入力した会社とデータを共有している場合は、このデータはすでに存在します。この場合、該当するステップをスキップできます。

  2. LN 共通データの [従業員 (一般) (tccom0101m000)] セッションで企業の従業員を定義します。

    自社の従業員をすべて LN に登録する必要はありません。ただし、任意の LN パッケージで特定の機能を持つ従業員を定義する必要があります。たとえば、次の従業員を定義します。

    • LN 従業員管理の [時間および経費] モジュールで時間を見込む必要がある従業員
    • 取引先に割り当てる従業員たとえば、次のように割り当てる必要があります

      • 信用アナリストを請求先取引先に割当
      • 購買窓口を購買元取引先に割当
      • 販売窓口を販売先取引先に割当
    • 計画者、購買担当、販売担当者など、特定の機能を持つ従業員
    • 該当プロジェクトのリソースの一部であり、プロジェクト労務費の発生元であるプロジェクト従業員

    すべての LN パッケージで、サービスセンタやワークセンタなどの部署に従業員を割り当てる必要があります。LN によって、この情報が製造計画および能力計算に使用されます。LN サービスおよび LN 製造のマスタデータを入力する際に、サービスセンタとワークセンタを定義します。

    注: 

    複数会社構造のロジスティック会社が [従業員 (tccom001)] テーブルを共有している場合は、その従業員に対して部署を選択しないでください。これは、会社が [部署 (tcmcs065)] テーブルを共有できないためです。

    後で LN の [従業員管理] セッションを使用して、従業員をチームに編成し、従業員のスキル、労務単価、および労務タイプを定義できます。

  3. LN の [共通データ - 一般データ] (COM) に記載されている説明に従って、取引先とその窓口を [取引先 (tccom4500m000)] セッションで定義します。

    複数会社構造で、会社は主要な [取引先 (tccom100)] テーブルを共有できます。

  4. LN の [共通データ – 品目基準データ (IBD)] に記載されている説明に従って、基準品目データを定義します。

    品目基準データは、すべての LN パッケージに有効な一般品目データです。品目を使用する LN パッケージごとにマスタデータを入力する際に、パッケージ固有の品目データを定義できます。たとえば、LN の 「オーダ管理」 マスタデータを入力するときに販売関連の品目データを入力し、LN の 「サービス」 マスタデータを入力するときにサービス関連の品目データを入力します。

  5. [住所 (tccom4530m000)] セッションで必要な住所を定義します。共通マスタデータを入力する場合、取引先、倉庫、従業員などのさまざまなエンティティの住所を定義する必要があります。
  6. [中央カレンダー管理 (CCP)] セッションで必要なカレンダーを定義します。共通マスタデータおよびパッケージマスタデータを入力する際に、取引先、部署、従業員などの多くのエンティティに対してカレンダーを入力できます。