追加コスト - オーダ基準

販売オーダまたは販売オーダラインのオーダ基準の追加コストが計算されます。販売オーダの承認後、追加コストは、最終品目を記録した後に追加コスト (品目) としてオーダに配置できます。

オーダ基準の追加コスト手順には、次のステップが含まれます。

  1. 追加コストの販売オーダラインの生成

    有効な追加コストラインがある追加コストセットがオーダ (ライン) に対して検出された場合、販売オーダの承認後、これらのコストラインが [販売オーダライン (tdsls4101m000)] セッションで追加コスト (品目) としてオーダに追加されます。

    これらの販売オーダラインには、次のことが当てはまります。

    • [追加コストライン] チェックボックスがオンである
    • 追加コスト金額が [金額] フィールドに表示され、[価格] フィールドは空になります。
    • 販売先取引先の追加コスト計算方法が [ヘッダ基準] の場合、位置番号は [販売オーダパラメータ (tdsls0100s400)] セッションの追加コストセットの先頭位置番号フィールドから取得されます。[ライン基準] の追加コストを含む販売オーダラインには標準の位置番号があります。
    • [ライン基準] の追加コストを含む販売オーダラインの場合は、販売オーダラインごとの追加コストライン (tdsls4527m000) セッションで販売オーダラインにリンクされた追加コストラインを表示できます。
  2. 追加コストライン品目の出庫

    [品目 - 販売 (tdisa0501m000)] セッションの倉庫管理に発行チェックボックスの値に応じて、原価品目の出庫が倉庫管理または販売で実行されます。

    このため、販売オーダラインに関して [販売オーダの倉庫管理への発行 (tdsls4246m000)] または [販売納入 (tdsls4101m200)] 活動のいずれかを実行する必要があります。

    [販売オーダ/スケジュールの請求への発行 (tdsls4247m000)] の前に [販売納入 (tdsls4101m200)] が実行されていない場合は、[販売オーダ/スケジュールの請求への発行 (tdsls4247m000)] セッションの実行中に、活動が [実行] に設定されます。このため、[販売納入 (tdsls4101m200)] の実行は必須でありません。

  3. 請求への追加コストラインの発行

    [販売オーダパラメータ (tdsls0100s400)] セッションの追加原価ラインを請求に自動発行フィールドによって、追加コストラインを請求に発行する方法が決まります。

  4. 追加コストラインの処理

    納入済販売オーダは、[納入済販売オーダの処理 (tdsls4223m000)] セッションで追加コストラインと一緒に処理します。

注: 
  • [ライン基準] の追加コストラインは特定の販売オーダラインにリンクされているため、オリジナルの販売オーダラインと一緒にしか発行も処理もできません。リンクされた一部の追加コストラインで処理の準備が整っていない場合は、販売オーダラインを処理できません。
  • 販売オーダ (ライン) をコピーする場合は、リンクされた追加コストラインは新しいオーダ (ライン) にはコピーされません。追加コストラインをマニュアルでコピーする場合は、原価品目のある通常販売オーダラインが生成されます。
  • 販売オーダラインが削除または取り消されると、リンクされた追加コストラインも削除または取り消されます。追加コストラインはマニュアルで削除または取り消すこともできます。
  • 販売オーダラインが納入前に分割された場合、追加コストラインは作成された各販売オーダ納入ラインにリンクされます。これらの追加コストラインは、新しい位置番号を取得しますが、連番は 0 のままです。そのため、追加コストラインは連番レベルでは作成されません。
  • 販売バックオーダラインには追加コストラインをリンクすることができます。ただし、追加コストは実際の出荷済数量ではなく、オーダ数量に基づいて計算されるため、原価が過度に高くなります。これを処理するには、貸方票が必要です。
  • [販売オーダパラメータ (tdsls0100s400)] セッションの追加原価ラインを請求に自動発行チェックボックスがオンの場合は、分割払に追加コストを含めることができます。
  • 顧客承認が導入されている場合、追加コスト機能は使用できません。