調達での遡及請求

再交渉により購買契約または品目の価格が修正された場合は、遡及請求機能を使用して、購買オーダまたはスケジュールですでに請求済の品目を再請求できます。価格の差異は、オーダまたはスケジュールの購買買掛入庫に基づく価格変更勧告ラインを使用して処理します。価格変更勧告ラインの承認および処理後、オーダまたはスケジュールに追加の (遡及処理) 買掛入庫ラインが生成されます。

遡及請求マスタデータ

遡及請求を設定するには、次の操作を実行します。

  1. [調達パラメータ (tdpur0100m000)] セッションで、次のフィールドを指定します。

    • 遡及請求
    • 遡及請求勧告の番号グループ
    • 遡及請求勧告のシリーズ
    • 遡及請求原価/サービス
    • 遡及請求勧告の生成日
  2. [購買元取引先 (tccom4520m000)] セッションで、(必要に応じて) 遡及請求適用可能チェックボックスをオンにします。
  3. [品目 - 購買取引先 (tdipu0110m000)] セッションの 遡及請求適用品目 チェックボックスをオンにします。
注: 

エンタープライズモデラ Content Pack を LN と組み合わせて使用する場合は、MPU3300 (遡及請求購買) ウィザードを使用して遡及請求を設定することを検討してください。会社の業務機能モデルを指定した後、[プロジェクトモデル別ウィザード (tgwzr4502m000)] セッションでこの事前定義ウィザードを実行できます。業務機能モデルを参照してください。

マニュアル価格変更の遡及請求

マニュアル価格変更を遡及請求するには:

  1. 遡及請求価格変更勧告 (tdpur3670m000) セッションで価格変更勧告を指定します。価格変更を適用する必要がある更新タイプ ([割合] または []) と選択範囲を指定します。
  2. [遡及請求価格変更勧告 (tdpur3670m000)] セッションの [生成] をクリックして、指定された範囲の購買オーダ、スケジュール、または入庫の価格変更勧告ラインを生成します。輸入仕入原価ラインが使用可能な場合は、それらのラインも生成処理に含めます。価格変更勧告ライン情報は、遡及請求価格変更勧告ラインタブに表示されます。価格変更勧告ラインの情報は、ラインを承認する前に修正または削除できます。
  3. 該当するセッションで価格変更勧告 (ライン) を直接承認するか、[遡及請求価格変更勧告の承認 (tdpur3270m100)] セッションを使用します。
  4. 該当するセッションで価格変更勧告 (ライン) を直接処理するか、[遡及請求価格変更勧告の処理 (tdpur3270m200)] セッションを使用します。処理後に、請求可能な [遡及処理] 買掛入庫が生成されます。買掛入庫が [購買買掛入庫 (tdpur4130m000)] セッションおよび [スケジュールの購買買掛入庫 (tdpur3118m000)] セッションに表示されます。
  5. [購買請求書の処理 (tfacp2107m000)] または [購買請求書入力 (tfacp2600m000)] セッションでオーダまたはスケジュールを選択し、適切なメニューの [遡及ラインの照合] をクリックして、[消費の照合 (tfacp2544m100)] セッションでラインを照合します。輸入仕入原価ラインが勧告ラインにリンクされている場合は、[遡及輸入原価照合] をクリックして、[輸入仕入原価ラインの照合 (tfacp2144m000)] セッションでこれらのラインを照合します。
  6. [購買請求書の処理 (tfacp2107m000)] セッションまたは [購買請求書入力 (tfacp2600m000)] セッションで請求書を承認します。これにより、価格変更勧告の状況が [すべて承認済] に設定されます。
  7. 購買オーダは [納入済購買オーダの処理 (tdpur4223m000)] セッションで処理し、購買スケジュールは [購買スケジュールの処理 (tdpur3223m000)] セッションで処理します。これにより、価格変更勧告の状況が [ファイナライズ済] に設定されます。
注: 

[遡及請求価格変更勧告の削除 (tdpur3270m300)] セッションで、[状況] が [未決済] または [ファイナライズ済] の価格変更勧告および勧告ラインを削除できます。

契約価格変更の遡及請求

リンク済みの購買オーダまたはスケジュールの契約価格変更を遡及請求するには:

  1. 価格または値引の変更を指定し、[購買契約価格 (tdpur3103m000)] セッションの遡及請求に選択チェックボックスをオンにします。
  2. 契約を (再度) 有効化します。これにより、遡及請求価格変更勧告の生成 (tdpur3270m000) セッションが開始されます。
  3. 選択基準を指定し、[遡及請求価格変更勧告の生成 (tdpur3270m000)] セッションの [生成] をクリックします。
  4. 生成された価格変更勧告を [遡及請求価格変更勧告 (tdpur3670m000)] セッションで表示します。この価格変更勧告に関して [更新タイプ] フィールドが [契約価格改訂] に設定されます。
  5. マニュアル価格変更の遡及請求」 セクションに記載されているステップ 3 ~ 7 を実行します。
注: 

ION Workflow を使用して契約価格変更を承認した場合は、価格変更勧告ラインが自動的に生成されます。[遡及請求価格変更勧告の生成 (tdpur3270m000)] セッションは開始されません。

変更要求を使用した価格変更の遡及請求

変更要求を使用して購買オーダおよび購買契約を更新する場合、遡及請求は変更要求の使用によってのみ開始できます。

請求済または処理済購買オーダの価格または値引変更を指定するには:

  1. 購買変更要求買掛入庫 (tdpur4130m100) セッションまたは輸入仕入原価ライン (tclct2100m010) セッションで価格または値引を更新します。
  2. [遡及請求価格変更勧告 (tdpur3670m000)] セッションで価格変更勧告を生成する変更要求を承認および処理します。この価格変更勧告に関して [更新タイプ] フィールドが[変更要求] に設定され、[状況] フィールドが [承認済] に設定されます。
  3. マニュアル価格変更の遡及請求」 セクションに記載されているステップ 4 ~ 7 を実行します。

購買契約の価格または値引変更を指定するには:

  1. 購買契約変更要求価格 (tdpur3103m100) セッションで価格改定を無効化します。
  2. 価格または値引を更新し、[購買契約変更要求価格 (tdpur3103m100)] セッションの遡及請求に選択チェックボックスをオンにします。
  3. [購買契約変更要求価格 (tdpur3103m100)] セッションで、変更された価格改定を有効化します。
  4. 変更要求を承認および処理します。これにより、遡及請求価格変更勧告の生成 (tdpur3270m000) セッションが開始されます。
  5. 選択基準を指定し、[遡及請求価格変更勧告の生成 (tdpur3270m000)] セッションの [生成] をクリックします。
  6. 生成された価格変更勧告を [遡及請求価格変更勧告 (tdpur3670m000)] セッションで表示します。この価格変更勧告に関して [更新タイプ] フィールドが [契約価格改訂] に設定されます。
  7. マニュアル価格変更の遡及請求」 セクションに記載されているステップ 3 ~ 7 を実行します。
注: 

[購買契約パラメータ (tdpur0100m300)] セッションの [購買契約変更要求の自動処理] チェックボックスがオンの場合または ION Workflow を使用して変更要求を承認した場合は、価格変更勧告ラインが自動的に生成されます。[遡及請求価格変更勧告の生成 (tdpur3270m000)] セッションは開始されません。