購買オーダ手順

購買オーダ手順には、商品またはサービスを購買する管理手順全体が含まれています。

この手順には、次のステップが含まれます。

  1. 購買オーダの作成

    購買オーダは、購買オーダ (tdpur4100m900) セッションで次の方法で作成できます。

    • [EP]、[販売]、[サービス] などのさまざまなソースから自動作成
    • 購買オーダのコピー (tdpur4201s000) セッションの既存のオーダからコピー
    • マニュアルで作成
  2. 購買オーダの承認

    購買オーダの手順では、購買オーダを作成した後に購買オーダを承認するステップが必要です。オーダ手順の活動の実行は、オーダを承認したときに開始できます。

  3. 購買オーダの出力

    オーダを登録および承認したら、購買オーダを出力して、確認として購買元取引先に送信できます。[購買オーダの出力 (tdpur4401m000)] セッションが必須であるのは、メールまたは電子データ交換 (EDI) を使用して購買元取引先に購買オーダを送信する場合だけです。電話を使用して購買オーダを送信する場合、この手順はオプションです。

    購買オーダを出力した後も、購買オーダを変更できます。[購買オーダパラメータ (tdpur0100m400)] セッションの変更要求チェックボックスがオンの場合、購買オーダを更新するには変更要求が必要です。

  4. 購買オーダを倉庫管理に発行

    購買オーダについて購買元取引先に通知し、購買オーダが承認された後、[倉庫管理へ購買オーダを発行 (tdpur4246m000)] セッションで購買オーダを倉庫管理に発行できます。これで、倉庫部署に予想される商品が通知されます。

    購買オーダが倉庫に発行されると、倉庫オーダでいくつかの活動がトリガされ [倉庫オーダ (whinh2100m000)] セッションで倉庫オーダ作成が開始されます。倉庫オーダの活動は購買オーダタイプにリンクされている倉庫オーダタイプによって決まります。

    倉庫オーダタイプを購買オーダタイプにリンクするには:

    1. [手順別活動 (whinh0106m000)] セッションで、活動を倉庫手順にリンクします。
    2. [倉庫オーダタイプ (whinh0110m000)] セッションで、倉庫手順を倉庫オーダタイプにリンクします。
    3. [購買オーダタイプ (tdpur0194m000)] セッションで、倉庫オーダタイプをリンクします。

    原価品目およびサービス品目の購買オーダは、必ずしも倉庫管理に対して発行する必要はありません。これは、[品目 - 購買 (tdipu0101m000)] セッションの倉庫管理に発行チェックボックスの設定によって決まります。直送が倉庫管理に発行されることはありません。

  5. 購買された商品の入庫

    購買済商品の入庫は、倉庫管理または調達で記録できます。

    • 倉庫管理

      購買オーダが倉庫管理に発行された場合、入庫手順は倉庫オーダの入庫手順と検査手順によって行われます。

      倉庫管理で入庫が記録されると、入庫データが調達に返送されます。このデータは、次のセッションで表示できます。

      • [購買オーダ - 入庫概要 (tdpur4531m000)]
      • [購買入庫 (tdpur4106m000)]
    • 調達

      倉庫管理に発行されない非在庫品目の場合、入庫を購買オーダ - 入庫予定ライン (tdpur4501m400) セッションおよび購買入庫 (tdpur4106m000) セッションで記録できます。

    [購買入庫 (tdpur4106m000)] セッションで入庫を確認すると、その後は、このセッションでその入庫データを変更できなくなります。しかし、購買入庫の修正 (tdpur4106s100) セッションではその後も特定の入庫データを変更できます。

    商品が入庫されたときに、商品の価格と値引が変更されます。価格および値引をメンテナンスするには、入庫後の価格および値引の変更 (tdpur4122m000) セッションを使用します。

  6. 購買済商品の支払

    購買済商品の支払を管理するには、買掛金を使用します。この処理は、財務会計パッケージが導入されている場合にのみ実行できます。

    購買オーダ手順では、取引先が請求書を送信する必要はありません。代わりに、自己請求を使用して、購買済商品の請求書を自動生成できます。

    自己請求は通常、次の場合に使用します。

    • 購買する商品に関する、取引先との契約がある場合
    • 商品の請求書を受け取らなくても商品の支払を行う、取引先との合意がある場合

    自己請求は、[購買オーダ (tdpur4100m000)] セッションおよび [購買オーダライン (tdpur4101m000)] セッションの次のフィールドにより制御されます。

    • [自己請求]

      このチェックボックスをオンにした場合、各オーダライン入庫について請求を生成できます。購買オフィスがリンクされている財務会社では、オーダラインを選択し、[自己請求購買請求書の生成 (tfacp2290m000)] セッションで請求書を生成できます。
    • [請求開始時点]

      このフィールドは、次の値をとることができます。

      • [検査]

        自己請求請求書は、特定の入庫に関するすべての検査が終了した後、合計承認済入庫数量についてのみ作成できます。
      • [入庫]

        合計入庫数量には、自己請求請求書をすぐに作成できます。検査後に一部の数量が不合格の場合は、[自己請求購買請求書の生成 (tfacp2290m000)] セッションで、不合格数量分の請求書が作成されます。この請求書には負の数量が含まれます。
  7. 購買オーダの処理

    購買オーダ手順の最後に、納入済購買オーダの処理 (tdpur4223m000) セッションですべての購買オーダを処理します。処理が済んだ購買オーダは、通常のデータベースから履歴データベースに転送されます。

購買オーダワークベンチ

以下のセッションを使用して、購買担当の注意が必要な購買オーダラインを表示し、そのラインに適切なアクションを実行できます。

  • 購買オーダ入力ワークベンチ (tdpur4601m200)

    特定の活動がまだ実行されていないオーダライン、または未確認のデータやバックオーダ数量が存在するオーダラインを表示します。
  • 購買オーダ履行ワークベンチ (tdpur4601m300)

    未入庫で期日が迫っているオーダライン、または期日 (計画入庫日) を過ぎたオーダラインを表示します。