購買オーダの輸入コンプライアンス

[導入済ソフトウェア構成要素 (tccom0100s000)] セッションの [貿易管理] チェックボックスおよび [貿易管理パラメータ (tcgtc0100m000)] セッションの [輸入] チェックボックスがオンの場合、輸入コンプライアンスが適用される品目の情報を設定できます。

品目がグローバル貿易コンプライアンスの対象となる場合、内部チェックが実行され、輸入コンプライアンス情報が有効であり、必要なライセンスが利用可能であることが確認されます。このチェックは、購買オーダラインの入力、出荷通知ラインのスケジュール、および倉庫入庫ラインの確認を行うときに実行されます。

購買オーダラインの輸入コンプライアンスチェックが終わると、合格および不合格のデータが記録されます。輸入コンプライアンスチェックで不合格になった場合は、その購買オーダラインがブロックされます。

輸入コンプライアンスチェックから伝票を除外可能にするには、伝票例外を指定します。たとえば、例外は取引先、国、および伝票タイプ別に指定できます。

購買オーダライン

購買オーダラインが購買オーダ (tdpur4100m900) セッションで指定されると、以下の条件が該当する場合に輸入コンプライアンスチェックが実行されます。

  • [貿易管理パラメータ (tcgtc0100m000)] セッションで [貿易コンプライアンス] タブの [内部チェック] チェックボックスがオンになっている
  • オーダタイプが在庫返品、不合格品の返品、または委託支払に使用されていない
  • 倉庫が指定されている
  • オーダ数量またはオーダ金額がゼロよりも大きい
  • [品目 (tcibd0501m000)] セッションで該当する品目に関して貿易コンプライアンスの遵守チェックボックスがオンになっている
  • 出荷元住所の国が入庫住所の国と異なる

これらの条件が該当し、輸入伝票例外 (tcgtc0130m100) セッションで例外が見つからない場合、購買オーダラインに対して内部コンプライアンスチェックが実行されます。この内部チェックでは、輸入ライセンス (tcgtc0120m100) セッションで有効な輸入ライセンスが利用可能であるかどうかが検証されます。品目入庫コンプライアンスデータ (tcgtc0110m100) セッションで、品目および出荷元国の組合せに関する輸入コンプライアンスデータの利用性および有効性も検証されます。

[輸入ライセンス (tcgtc0120m100)] セッションで輸入ライセンスの [数量制限の適用] チェックボックスまたは [価額制限の適用] チェックボックスがオンの場合、数量および価額の制限が検証されます。これらのチェックには、購買オーダラインの棚卸単位でのオーダ数量、およびオーダ通貨での正味オーダライン金額が使用されます。入庫確認時に、輸入ライセンス消費が輸入ライセンス消費 (tcgtc1520m100) セッションで記録されます。

注: 

グローバル貿易コンプライアンスが購買オーダラインの品目に適用される場合、そのラインの貿易コンプライアンスの遵守チェックボックスがオンになります。

構成要素

[購買オーダライン (tdpur4101m000)] セッションの在庫処理フィールドが [構成要素別] に設定されている場合、構成要素が購買オーダラインにリンクされます。輸入コンプライアンスチェックは、入庫された構成要素に対してのみ行われ、主品目に対しては行われません。したがって、コンプライアンスチェック結果は構成要素ラインによって記録されます。

構成要素がコンプライアンスチェックで不合格になった場合は、そのオーダラインがブロックされます。いくつかの構成要素がチェックで不合格になる場合がありますが、[購買オーダ (ライン) ブロック (tdpur4120m000)] セッションで生成される購買オーダラインのブロック記録は 1 つだけです。構成要素ラインのすべての不合格結果が削除されるまで、オーダラインのブロックは解除できません。

輸入コンプライアンスチェック

輸入コンプライアンスチェックでは、合格または不合格の結果が生成され、伝票のコンプライアンスチェック結果 (tcgtc1510m000) セッションで確認できます。

このチェックに合格した場合は、該当する購買オーダ (構成要素) ラインが保存され、オーダ手順を開始できるようになります。コンプライアンスチェック結果は自動的に承認されます。

不合格の場合は、該当するラインが保存されてからブロックされます。したがって、そのラインの [ブロック] チェックボックスがオンになります。ラインデータは [購買オーダ (ライン) ブロック (tdpur4120m000)] セッションに表示され、[保留理由] フィールドの値は [購買オーダパラメータ (tdpur0100m400)] セッションのライセンスコンプライアンス保留理由フィールドから取得されます。ラインをブロック解除するには、必要なデータを更新し、輸入コンプライアンスチェックを再実行するか、権限を持つ人が [伝票のコンプライアンスチェック結果 (tcgtc1510m000)] セッションまたは [コンプライアンスチェック結果の上書きワークベンチ (tcgtc1610m100)] セッションを使用してマニュアルで輸入ブロックを無効化することができます。

注: 

いくつかの調達セッションの適切なメニューで、[貿易コンプライアンスのチェック] オプションを使用して輸入コンプライアンスチェックを強制的に実行できます。