購買契約の評価

購買契約を購買オーダまたは購買スケジュールに使用する場合、購買オーダ手順または購買スケジュール手順の実行中および実行後に購買契約を評価できます。契約の有効期間に、契約での合意に従って納入が行われているかどうかチェックできます。契約の有効期間の終了時に、合意数量と一致しているかどうかチェックできます。

[購買契約パラメータ (tdpur0100m300)] セッションの [削除前に契約を評価] チェックボックスがオンの場合、購買契約の評価が必須です。

購買契約の評価 (tdpur3420m000) セッションで契約を評価するには、次の要件を満たす必要があります。

  • 契約状況が [有効] である
  • 契約にはコールオーダが存在する
  • 経過時間 (%) が指定された比率より大きい

契約ラインの評価方法は、[購買契約ライン (tdpur3101m000)] セッションの [数量固定] チェックボックスの値によって決まります。このチェックボックスにより、購買取引先と合意した [合意数量] が必須購買数量であるかどうかが決まります。

[購買契約ライン (tdpur3101m000)] セッションの [数量固定] チェックボックスがオンの場合は、[購買契約の評価 (tdpur3420m000)] セッションで次の差異が出力されます。

  • [購買契約ライン (tdpur3101m000)] セッションの [コール数量] フィールドと [最大数量] フィールドの差異
  • [購買契約ライン (tdpur3101m000)] セッションの [コール数量] フィールドと [最小数量] フィールドの差異

[購買契約ライン (tdpur3101m000)] セッションの [数量固定] チェックボックスがオフの場合は、[購買契約の評価 (tdpur3420m000)] セッションで指定した限界を超えたラインが [購買契約の評価 (tdpur3420m000)] セッションに出力されます。

数量に関して、わずかなマイナス偏差またはプラス偏差を許容できます。偏差は、[購買契約の評価 (tdpur3420m000)] セッションで次のように計算されます。

(コール数量 + 請求数量 - (合意数量 × 経過時間係数)) ÷ 合意数量 × 100%  
注: 
  • [コール数量] は、契約にオーダまたはスケジュールがリンクされるたびに増加します。逆に、[納入済購買オーダの処理 (tdpur4223m000)] セッションまたは [購買スケジュールの処理 (tdpur3223m000)] セッションでオーダ/スケジュールラインが処理されるたびに、[コール数量] は減少します。
  • 請求数量は、リンクされている購買オーダ/スケジュールラインが [納入済購買オーダの処理 (tdpur4223m000)] セッションまたは [購買スケジュールの処理 (tdpur3223m000)] セッションで処理されると増加します。
  • 購買契約の評価後、[購買契約ライン (tdpur3101m000)] セッションの [評価 [y/n/繰返し]] フィールドが更新されます。
  • たとえば、契約期間の終わりに最大数量が納入された場合などは、推定値を使用する補外法により不正確な結果が導き出されることがあります。この場合、中間評価では実際の数量とは異なるバックログが示されます。
  • 契約ラインの進捗状況を購買契約ライン - 分析 (tdpur3513m000) セッションで表示することもできます。

  • 合意数量 = 100
  • コール済 + 請求済 = 40
  • 契約期間 = 10 日
  • 経過時間 = 6 日
マイナス偏差 = 40 - 100 x (6/10) ÷ 100 = -20%
                            

この比率が許容比率を上回ると、契約ラインが出力されます。