輸入仕入原価 – オーダ入庫

ここでは、輸入仕入原価購買オーダおよび倉庫移動オーダの入庫と組み合せて使用する方法を説明します。

購買オーダの事前出荷通知も使用する場合は、輸入仕入原価 – 事前出荷通知を参照してください。

輸入仕入原価を入庫にリンクさせる方法は、品目の入庫を記録する必要のある場所によって異なります。

品目のタイプ 品目の入庫先 入庫のタイプ
非在庫品目 調達 購買入庫
在庫品目 倉庫管理 倉庫入庫

購買入庫

非在庫品目を入庫するには、購買入庫 (tdpur4106m000) セッションで入庫を作成しておく必要があります。オーダラインまたは事前出荷通知 (ASN) ラインの輸入仕入原価は、購買入庫に自動的にコピーされます。輸入仕入原価ラインは、[購買入庫 (tdpur4106m000)] セッションにリンクされている輸入仕入原価ライン (tclct2100m000) セッションに保存されます。一部購買入庫の場合は、オーダ/ASN ラインの輸入仕入原価が各入庫ラインに分割されます。例については、輸入仕入原価 – 固定額を参照してください。

確認が終了したら、購買入庫ラインに関して次の内容を変更することができます。

  • 数量と最終入庫状況。購買入庫の修正 (tdpur4106s100) セッションを使用します。
  • 価格と値引。入庫後の価格および値引の変更 (tdpur4122m000) セッションを使用します。
  • 入庫ラインにリンクされている輸入仕入原価ライン。入庫別輸入仕入原価ライン (tclct2100m100) セッションを使用します。

倉庫入庫

在庫品目を入庫するには、入庫 (whinh3512m000) セッションで入庫を作成しておく必要があります。

倉庫入庫ヘッダに記入できるのは、[輸入仕入原価ライン (tclct2100m000)] セッションで [計算方法 ] フィールドが [固定額] に設定されており、固定額レベルが [入庫ヘッダ] に設定されている輸入仕入原価ラインに限られます。入庫ヘッダを作成すると、特定の入庫にリンクされている最初の購買オーダまたは倉庫移動オーダから固定額がコピーされます。固定額は、入庫にリンクされる最初の事前出荷通知からもコピーされます。輸入仕入原価は、[入庫 (whinh3512m000)] セッションの入庫ヘッダにリンクされている [輸入仕入原価ライン (tclct2100m000)] セッションに保存されます。

倉庫入庫ライン

入庫ラインを作成すると、ヘッダ輸入仕入原価が各ラインに分割されます。倉庫入庫ヘッダに記入できるのは、[輸入仕入原価ライン (tclct2100m000)] セッションで [計算方法 ] フィールドが [固定額] に設定されており、固定額レベルが [入庫ヘッダ] に設定されている輸入仕入原価ラインに限られます。これにより、ヘッダ輸入仕入原価は常に各入庫ラインに配分されるため、ラインと同期することができません。詳細については、次のトピックを参照してください: 輸入仕入原価 – 固定額

配分が終了すると、輸入仕入原価は、[入庫ライン (whinh3112s000)] セッションの入庫ラインにリンクされている [輸入仕入原価ライン (tclct2100m000)] セッションに保存されます。[発生元] に、これらのライン輸入仕入原価ラインの [入庫ヘッダ] が表示されます。

配分された入庫ヘッダ基準の固定額に加え、他のすべての輸入仕入原価ラインがオリジナルラインから入庫ラインにコピーされます。オリジナルラインによって、[オーダライン]、[出荷通知ライン] など、これらの入庫ライン輸入仕入原価ラインの [発生元] が決まります。

入庫が確認されると、輸入仕入原価は倉庫入庫ラインから[購買入庫 (tdpur4106m000)] セッションにコピーされます。この後で、在庫評価の更新と会計取引が開始されます。

確認が終了したら、倉庫入庫ラインに関して次の内容を変更することができます。

  • 数量と最終入庫状況。入庫訂正 (whinh3121s000) セッションを使用します。
  • 入庫ラインにリンクされている輸入仕入原価ライン。入庫別輸入仕入原価ライン (tclct2100m100) セッションを使用します。

確認の終了後に倉庫入庫の輸入仕入原価に変更が加えられた場合は、その変更内容が購買入庫 (tdpur4106m000) セッションにもコピーされます。

入庫後の輸入仕入原価ラインのメンテナンス

入庫別輸入仕入原価ライン (tclct2100m100) セッションを使用して輸入仕入原価ラインをマニュアルで変更、追加、取消、または削除する作業は、入庫 (ライン) の確認の前でも後でも行うことができます。

輸入仕入原価ラインのメンテナンスができるのは、入庫レベルで次の内容に該当する場合に限ります。

  • 入庫ヘッダ

    まだ確認されていない入庫ラインだけが入庫に含まれている
  • 入庫ライン

    入庫ラインが財務会計でまだ照合されていない

[入庫別輸入仕入原価ライン (tclct2100m100)] セッションで輸入仕入原価ラインの変更または取消を行い、適切なメニューで [すべてに適用] をクリックした場合、そのラインに加えられた変更は、同じ入庫で [輸入仕入原価コード]、[タイプ]、[購買元取引先] の組合せが同じである他のすべてのラインにも反映されます。このことは、入庫ラインを追加した場合にもあてはまります。新しい輸入仕入原価ラインを入庫ラインに追加した場合、この輸入仕入原価ラインは、輸入仕入原価ラインがまだリンクされていないために [輸入仕入原価コード]、[タイプ]、[購買元取引先] の組合せが存在しない他のすべての入庫ラインに自動的に追加されます。

注: 

発生元が [入庫ヘッダ] のライン輸入仕入原価は、入庫ヘッダレベルでしか変更できません。

予定外入庫

入庫された商品のオーダが見つからない場合は、予定外入庫ラインを倉庫管理で作成できます。輸入仕入原価ラインを入庫ラインにリンクするには、まずオーダを予定外入庫にリンクする必要があります。

オーダラインを予定外入庫ラインにリンクする方法は、次のとおりです。

  • 既存のオーダを予測外の入庫にリンクさせる

    輸入仕入原価が該当するオーダラインからコピーされ、入庫ヘッダから配分されます。
  • 予定外の入庫の購買オーダを生成する

    [品目 - 購買取引先 (tdipu0110m000)] セッションの予測外倉庫入庫のオーダの生成チェックボックスがオンの場合に、入庫が確認されると、予定外入庫の品目と取引先に対して発生元が [入庫] の新しい購買オーダが生成されます。この後で、輸入仕入原価が自動的に取得され、オーダ、オーダライン、倉庫入庫、および購買実際入庫レベルでリンクされます。

[入庫別輸入仕入原価ライン (tclct2100m100)] セッションでの輸入仕入原価の変更、追加、または削除は、入庫の後で行うことができます。