輸入仕入原価 – 購買スケジュール

ここでは、輸入仕入原価が購買スケジュールとの組合せでどのように使用されるかを説明します。

[注意]

プルスケジュールの場合、輸入仕入原価は [プルコールオフ] スケジュールにのみリンクされ、[プル予測] スケジュールにはリンクされません。
[輸入仕入原価パラメータ (tclct0100m000)] セッションの購買プッシュスケジュールの輸入仕入原価の書込チェックボックスによって、輸入仕入原価をプッシュスケジュールとリンクできるかどうかが決まります。

輸入仕入原価ラインのリンク

購買スケジュールヘッダは単なる情報レベルで、長期間オープンなままのため、輸入仕入原価ラインはスケジュールヘッダではリンクされず、ラインレベルでのみリンクされます。

スケジュールラインが作成され保存されると、輸入仕入原価セット別シナリオ (tclct1105m100) セッションで、次の条件に基づいて有効な輸入仕入原価セットが検索されます。

輸入仕入原価の検索日が [輸入仕入原価パラメータ (tclct0100m000)] セッションで指定された値である
[使用対象] フィールドが [スケジュール] または [スケジュールおよびオーダライン] に設定されている
スケジュールヘッダおよびライン (検索) フィールドが輸入仕入原価シナリオの検索属性に一致している
優先順位

輸入仕入原価セットが見つかると、輸入仕入原価が輸入仕入原価ライン (tclct2100m000) セッションに保存されます。このセッションは、[購買スケジュールライン (tdpur3111m000)] セッションで購買スケジュールラインにリンクされます。このスケジュールライン輸入仕入原価ラインの [発生元] は [マスタデータ] です。輸入仕入原価ラインは、所要量タイプが即時または確定の購買スケジュールラインにのみリンクされます。

注:

次の輸入仕入原価ラインのみを購買スケジュールラインにリンクできます。

方法フィールドが [輸送管理] でないライン
固定額レベルフィールドが [入庫ライン] または [適用なし] のライン

輸入仕入原価ラインのメンテナンス

スケジュールラインの [倉庫]、[住所]、または [計画入庫日 ] が変更されると、新しい輸入仕入原価セットが自動的に検索されます。見つかった場合は、原価ラインが削除され、新しい原価ラインが追加されます。

購買スケジュールラインが取消または削除されると、リンクされた輸入仕入原価も取消または削除されます。

注:

特定の購買スケジュールにリンクされたすべての輸入仕入原価を、スケジュール別輸入仕入原価ライン (tclct2100m400) セッションで表示できます。輸入仕入原価ラインは、マニュアルで更新したり、追加、取消、または削除したりすることはできません。

輸入仕入原価ラインの処理

スケジュールラインの最終入庫が実行され、請求が要求され、ラインが [請求済] 状況になると、購買スケジュールの処理 (tdpur3223m000) セッションで購買スケジュールラインを処理できます。スケジュールラインの実際入庫にリンクされている輸入仕入原価ラインも処理されます。

[輸入仕入原価ライン (tclct2100m000)] セッションでは、処理済の輸入仕入原価ラインに次のことがあてはまります。

処理済チェックボックスがオンに設定され、入庫履歴が輸入仕入原価ライン履歴 (tclct2550m000) セッションに書き込まれます。
実際購買原価状況の更新フィールドは、輸入仕入原価ラインが買掛金ですでに照合および承認されている場合、[実際原価更新済] です。それ以外の場合は、買掛金での照合と承認が終了した後に購買スケジュールラインを再処理する必要があります。

[輸入仕入原価ライン (tclct2100m000)] セッションで [実際購買原価状況の更新] フィールドが [実際原価更新済] で、[請求状況] が [すべて承認済] の場合、輸入仕入原価ラインは完了し、購買スケジュールの削除 (tdpur3224m000) セッションで削除できます。