一般構造

テンプレートは、生成される訪問レポートに非常によく似ています。テンプレートには、訪問レポートに表示されるレイアウト、テキスト、画像が含まれています。

実際の訪問レポートには、訪問レポートごとに固有の値が入力されます。これらの値は次のとおりです。

  • 訪問のデータ。たとえば、サービスオーダコード、所要時間と材料使用量、訪問の開始時間などがこれに該当します。
  • ラベル。訪問レポート上のテキストが言語依存の場合は、テキストラベルを使用できます。レポートのデフォルト言語は 「販売先取引先」 の言語に設定されていますが、この言語が LN で定義されていない場合は、アプリケーションの 「データ表示設定」 で設定された言語になります。デフォルトテンプレートでは、テキストが使用されません。ラベルしか使用されないため、LN でサポートされているすべての言語でこのレポートを出力できます。翻訳が不要な場合は、標準テキストを使用し、ラベルのプレースホルダを省略することができます。
  • サービスエンジニアと顧客の署名。Mobile Service では、訪問レポートをファイナライズする前に、エンジニアと顧客の双方がその訪問レポートに署名しておくことができます。これらの署名は、実際の訪問レポートで画像として追加できます。

テンプレートでは、これらの値がプレースホルダで表されます。実際の訪問レポートを作成すると、これらのプレースホルダがデータ、ラベル、実際の訪問の署名に置き換えられます。

1 つの訪問レポートに一度しか表示されない文書データのほかに、訪問ごとに複数の活動を挿入し、活動ごとに複数の労務費、検査、材料費、雑費、備考を挿入することができます。したがって、訪問レポートテンプレートには、プレースホルダだけでなく、データセットも含めることができます。テンプレート内のデータセットは、訪問内でデータが出現するごとに反復できるセクションです。

プレースホルダ

プレースホルダは、マーカ内のテキストを使用して定義されます。プレースホルダを囲むマーカによって、データの表示方法が決まります。プレースホルダには複数のタイプがあり、それぞれが異なるマーカで識別されます。最初の 3 つのプレースホルダは、データ、ラベル、および署名に使用されます。たとえば、サービスオーダ番号のデータプレースホルダは ##ServiceOrder## になります。

データセットセクションを定義する別のプレースホルダもあります。

データセット

レポートデータは、複数のデータセットで構成されます。テンプレートは、これらのデータセットに対応するように構成する必要があります。訪問レポートには、次の 8 つのデータセットがあります。

  • 文書データ
  • 活動データ
  • 材料費データ (活動データの参照を含む)
  • 労務費 (活動データの参照を含む)
  • 雑費 (活動データの参照を含む)
  • 検査 (活動データの参照を含む)
  • 外部備考 (活動データの参照を含む) (ソリューション 2131466 で使用可能)
  • 労務タイプごとの合計時間数

データセットには、テキストまたは画像など、あらゆるタイプの情報を格納できます。

材料費、労務費、および雑費は活動にリンクされていますが、訪問のすべての活動の全費用を 1 つのリストにして表示することができます。

文書データセット

このデータセットには、訪問に関する情報が格納されており、文書全体で使用することができます。このセットには画像も含まれます。署名プレースホルダは、唯一サポートされる画像プレースホルダです。

活動データセット

活動データセットの ID は 「Activities」 です。このデータセットには、レポートの作成時にユーザが選択した活動のデータが格納されます。

材料費データセット

材料費の ID は 「MaterialCost」 です。このデータセットには、すべての材料費のデータが格納されます。これらは、[材料] 画面で入力された費用です。1 つまたは複数の活動の材料費は、テンプレートでの材料費の定義方法に基づいて表示されます。

労務費データセット

労務費の ID は 「LaborCost」 です。このデータセットには、すべての労務費のデータが格納されます。これらの費用は、[タスク] 画面に入力されている費用です。1 つまたは複数の活動の労務費は、テンプレートでの労務費の定義方法に基づいて表示されます。

雑費データセット

雑費の ID は 「OtherCost」 です。このデータセットには、すべての雑費のデータが格納されます。これらは、[移動時間および雑費] 画面で入力された費用です。ここには、移動時間と雑費の両方のデータが表示されます。1 つまたは複数の活動の雑費は、テンプレートでの雑費の定義方法に基づいて表示されます。

検査データセット

検査の ID は 「Inspections」 です。このデータセットには、活動の全検査のデータが格納されます。これらの検査は、「検査」 画面で指定された検査です。

外部備考データセット

外部備考の ID は 「ExternalNotes」 です。このデータセットには、活動のすべての外部備考のデータが格納されます。

労務タイプごとの合計時間数データセット

労務タイプごとの合計時間数の ID は 「TotalHoursPerLaborType」 です。このデータセットには、労務タイプごとの合計所要時間数に関する情報が格納されます。このデータセットは文書レベルで使用する必要があります。

固定価格

LN のバックエンドは、活動機能ごとの固定価格をサポートします。レポートは、基本的な方法で固定価格をサポートします。固定価格は、テンプレートに配置できるデータ値ではなく、合計として表されます。

価格は、LN のバックエンドで計算されます。これらの価格はアプリに同期されます。活動に固定価格がある場合、個別の費用がすべてゼロに設定されます。この方法では、合計および総計は常にゼロになります。レポートでは、合計が固定価格額に置換されます。

費用がゼロとして計算されない場合、費用は固定価格額に追加されます。