同期のパフォーマンス

この付録には、同期するデータの量を減らす方法とアプリのパフォーマンスを上げる方法についてのアドバイスが記載されています。

LN と Mobile Service との間のデータ同期のパフォーマンスに影響を与える要因には、ネットワークのプロパティや LN UI サーバのプロパティなど、さまざまなものがあります。また、同期するデータの量も別の要因となります。Mobile Service ユーザが使用していない機能を無効にしたり、ユーザが必要としていないデータを除去したりすると、データの量を減らすことができます。

設定によっては、アプリ自体のパフォーマンスにマイナスの影響を与えるものもあります。

(同期の) パフォーマンスを上げるためのアドバイスのいくつかを次に示します。

LN:

  • [サービスユーザテンプレート (tsmdm1160m000/tsmdm1660m000)] で、サービスエンジニアが使用する Mobile Service の機能を定義できます。Mobile Service の機能を使用しない場合は、次の 1 つまたは複数のオプションを選択解除します。
    • 品目在庫

      このオプションは、LN CE 2019.09 以降で使用可能です。それよりも前のリリースでは、別のソリューションを使用できます。Infor サポートポータルの KB 2047213 を参照してください。

    • ベンチストック

      LN 10.5、10.6、および 10.7 と LCE 2021.01 以降で使用可能です。

    • オーダ済材料

      LN 10.5、10.6、および 10.7 と LCE 2020.07 以降で使用可能です。

    • インストール

      LN 10.5、10.6、および 10.7 と LCE 2021.01 以降で使用可能です。

    • フィジカルブレイクダウン

      LN 10.5、10.6、および 10.7 と LCE 2020.07 以降で使用可能です。

  • Mobile Service では、「ベンチストック」、「サービスカー別オーダ済材料」、「材料」 に承認済倉庫が使用されます。[サービスユーザテンプレート (tsmdm1160m000/tsmdm1660m000)] で、承認済倉庫を定義することができます。[すべての倉庫の使用] オプションを選択解除すると、[倉庫権限] タブが有効になります。これで、承認済倉庫を定義できるようになります。「ベンチストック」、「サービスカー別オーダ済材料」、「材料」 に使用する (車) 倉庫だけを定義および承認します。少なくとも、使用しているサービスカー倉庫を定義します。これにより、「ベンチストック」 と 「オーダ済材料」 のデータ量が減少します。

Mobile Service:

  • [データの自動送受信] 設定が有効になっている場合は、「自動受信間隔」 を 0 に設定するか、大きい値 (たとえば 240 分) に設定します。
    「自動受信間隔」 の間に、LN の変更済データがアプリに同期されます。この同期は、アプリから LN への標準同期とは別に実行され、変更済データがアプリから LN に送信されるだけでなく、アプリも LN の変更済データを受信します。「自動受信間隔」 を 0 に設定するか、大きい値に設定すると、同期の回数が少なくなります。
    注: 

    標準同期は、[自動送信間隔] で定義されるか (Windows)、適切な間隔で実行されます (Android/iOS)。

  • [起動時にアプリケーションラベルを更新] オプションを無効にします。

    このオプションは、[メニュー] > [設定] > [送受信] にあります。

    アプリを開始するごとにアプリケーションラベルを更新する必要はありません。新しいバージョンのアプリで、必要に応じてラベルが自動的に更新されます。この場合のただ 1 つの例外は、新しい言語パックのインストールです。新しい言語パックをインストールしたら、アプリケーションラベルを更新する必要があります。この更新を行うには、[アプリケーションラベルを今すぐ更新] ボタンをクリックするか、[起動時にアプリケーションラベルを更新] を一時的に有効にします。管理者が 「アプリの設定ファイル」 を使用して後者の操作を実行することもできます。ラベルの更新が終了したら、もう一度オプションを無効にします。

  • [文書の自動ダウンロード] 設定を無効にするか、[次の文書のダウンロード] オプションを [今日および次の期間のオーダ] に設定して、少ない日数を入力します。
    注: 

    文書が必要な場合は常に、文書をマニュアルでダウンロードすることができます。

  • [有効な訪問のシリアル履歴の自動ダウンロード] オプションを無効にします。
    注: 

    シリアル履歴情報が必要な場合は常に、シリアル履歴情報をマニュアルでダウンロードすることができます。

  • 「サポート」 設定 [ログレベル] が [エラー] に設定されていることを確認します。その他のオプションは、アプリの処理速度を大幅に低下させるため、Infor サポートアナリストが要求した場合にのみ一時的に設定する必要があります。