製造

複数のロジスティック会社の場合は、必要な製造機能に応じて、製造 (TI) パッケージ内の複数のテーブルをこれらのロジスティック会社間で共有できます。これらのテーブルセットでは、「一般複数会社設定」 に記載されている共通テーブルもロジスティック会社間で共有されていると見なされます。

R30000 中央部品表 (KT)

このテーブルセットには、中央部品表に対応するために共有するテーブルが含まれています。その結果、同じ部品表を異なるロジスティック会社で使用できます。

注: 
  • 構成要素が保管され、製造オーダの引当が行われる倉庫を部品表に含めることができます。部品表を共有する場合は、部品表の倉庫を使用できません。このためには、すべての品目に関して品目製造データ (tiipd001) テーブルの 「部品表の倉庫を特定」 パラメータをオフにする必要があります。この場合は、部品表の倉庫ではなく、ジョブショップオーダが 「計画」 で作成されているか 「ジョブショップ」 で作成されているかによって、「品目 - 計画 (cprpd100)」 または 「品目 - オーダ処理 (tcibd200)」 の倉庫が使用されます。cprpd100 および tcibd200 テーブルは共有することができません。
  • このテーブルセットのテーブルは、サイトが準備中または活動中の場合には共有できません。

R30100 中央設計 (KT)

このテーブルセットには、中央設計に対応するために共有する必要があるテーブルが含まれています。中央設計では、設計を一元的に実行し、設計品目をすべてのロジスティック会社の品目にリンクすることができます。したがって、設計品目と品目との関係によって、設計データと製造データ (部品表および一般品目データを含む) がリンクされます。この場合、設計データ管理 (EDM) の共有は、一般品目データと製造部品表の共有によって決まります。

設計データと製造データを共有する場合には、次のシナリオが考えられます。

製造品目および部品表
共有しない 共有する
設計品目および部品表 共有しない 不可
共有する

製造データと設計データとの間のメインリンクは、設計品目と品目との間の関係テーブルを介して確立されます。設計データは共有されているが、品目データは共有されていない場合には、一般品目への参照が問題になることがあります。

バリアント: 設計品目と品目との間の関係 (tiedm101) を共有しない

これは可能ですが、簡単には実行できません。このシナリオでは、設計品目と設計部品表は一元的に定義されますが、製造部品表と一般品目データは共有されません。この場合には、設計品目と品目との間の関係 (tiedm101) を共有できません。つまり、設計データを製造データにコピーする処理は各会社で個別に実行する必要があり、一元的に実行することができません。

R30200 中央構成モデル

製品構成モデルをそれぞれの会社間で同じにする場合は、このテーブルセットのテーブルを共有する必要があります。

R30300 中央製造部品表

このテーブルセットには、中央製造部品表を使用できるようにするために共有する必要があるテーブルが含まれています。これらのテーブルが共有されている場合は、それぞれのロジスティック会社で同じ製造部品表を使用できます。

このテーブルセットのテーブルは、品目が共有されている場合にのみ共有できます。このため、テーブルセット R05500 との関係が存在します。

R34900 最大共有製造 (KT)

このテーブルセットには、製造 (TI) パッケージ内の共有可能なすべてのテーブルが含まれています。このテーブルセットに含まれていないテーブルは共有できません。

注: 

マルチサイト概念が有効になっている場合は、tiipd001 テーブルと tiipd002 テーブルを共有しないでください。

テーブルセット間の関係

tr_graph_central_production_BOM
注: 
  • 303 中央製造部品表テーブルセットは、[導入済ソフトウェア構成要素 (tccom0100s000)] セッションでサイト機能とサイト別ジョブショップ機能が有効になっている場合に、テーブルセット 300 中央部品表の代わりに使用されます。
  • R30300 中央製造部品表は、特定のサイトにおける部品表の基準として使用できます。サイトの部品表は、計画、製造オーダの作成、標準原価の計算に使用することができます。