テーブルセットとテーブル共有セットの使用

テーブル共有を設定するには、テーブルセットとテーブル共有セットを使用します。

テーブルセットは、共有される一連のテーブルです。たとえば、テーブルセットには、グループ会社の場合に共有する必要があるすべてのテーブルが含まれています。

テーブル共有セットは、推奨されたテーブル共有構成です。テーブル共有セットには、テーブルセットの集合が含まれています。テーブル共有セットでは、これらのテーブルセットごとに、どの論理会社がどの物理会社にリンクされているかが正確に定義されています。

テーブルセットは、さまざまな方法で使用することができます。要件ごとに別々のテーブルを使用できます。また、テーブル共有セットでは、これらのテーブルセットを使用して、論理会社から物理会社にテーブルをリンクすることもできます。複数の要件に対応したテーブルを含む大規模なテーブルセットを 1 つ以上作成することもできます。

このタイプの設定の例を次の図に示します。

この例では、会社 100 はマスタデータ会社であり、すべてのテーブルがこの会社に論理的にリンクされています。次の 4 つのテーブルセットが作成されます。

  • テーブルセット 1 には、要件 1 ~ 3 に関連したすべての共通テーブルが含まれています。このテーブルセットのテーブルはすべての会社で共有されます。
  • テーブルセット 2 には、ロジスティック要件 4 および 5 に関連したすべてのロジスティックテーブルが含まれています。このテーブルセットのテーブルは、タイプが 「ロジスティック」 および 「両方」 の会社間で共有されます。
  • テーブルセット 3 には、要件 6 ~ 9 に関連したすべての財務テーブルが含まれています。このテーブルセットのテーブルは、タイプが 「財務」 および 「両方」 の会社間で共有されます。
  • テーブルセット 4 には、要件 10 (財務会社 400 に適用されない機能に関する要件) に関連したすべての財務テーブルが含まれています。このテーブルセットのテーブルは、会社 400 を除いて、タイプが 「財務」 および 「両方」 の会社間で共有されます。

これらのテーブルセットを作成するために、まず共有する必要がある最も重要なテーブルが追加され、次に分析フェーズ中に参照テーブルが追加されます。この分析は、テーブルセット別に実行できるだけでなく、テーブル共有セット別に実行することもできます。この方法の利点は、1 つのテーブルセット (たとえば、共通テーブルセット 1) に含まれているテーブルが、その他のテーブルセット (たとえば、テーブルセット 2) のテーブルを分析する際に直接考慮される点です。

最初の例では、共有されるメインテーブルがテーブルセットに含まれています。たとえば、中央品目のテーブルセットには、一般品目テーブル (tcibd001) が含まれています。このテーブルを分析すると、テーブル共有例外セッションに、この一般品目テーブルへの参照を含むすべてのテーブルが大規模なリストの形式で表示されます。このリストの分析に適した方法は、テーブルセットのテーブル (この例では tcibd001) から分析を開始し、tcibd001 から直接参照されているすべてのテーブルを確認して、これらのテーブルを 1 つずつ追加するか、参照を 「承認」 することです。これで、フィールドが空のままになります。

テーブルセットの指定には 2 つの方法があります。1 つ目は、適用可能な最小テーブルセットを選択して、そのテーブルセットにテーブルを追加する方法であり、2 つ目は、最大テーブルセットを選択して、そのテーブルセットからテーブルを削除する方法です。