輸送選択方法例

下図は、この例で使用される積込住所と荷降住所、および積荷を示したものです。

次の表で、MOT は輸送手段 (means of transport) の略語です。

計画後の積荷

計画 積荷 開始住所 終了住所 開始日 終了日 輸送手段 実際
P01 L01 都市 A 都市 B 08:30 11:00   なし
P02 L02 都市 C 都市 D 12:00 14:00   なし
P03 L03 都市 E 都市 C 11:30 12:00   なし
L04 都市 C 都市 F 12:30 15:00 M100 なし

都市 B と都市 E 間の距離は 50 km です。

都市 B と都市 C 間の距離は 75 km です。

輸送手段

輸送手段 カレンダー TMG の平均速度 (km/時)
M100 CAL01 60
M200 CAL02 90

この輸送手段の運送業者および輸送手段グループは積荷の場合と同じです。

CAL01: 8:00 ~ 18:00 まで使用可能

CAL02: 9:00 ~ 17:00 まで使用可能

輸送手段を積荷に割当

輸送手段を積荷に割り当てるために、以下の手順が行われます。

  1. 積荷 L01: カレンダー CAL01 によれば、M100 は 8:30 には使用できません。カレンダー CAL02 によれば、M200 は 8:30 ~ 11:00 まで使用できます。
  2. 計画 P01 が [実際] になります。
  3. 積荷 L02: M100 は、すでに 12:30 ~ 15:00 まで L04 に割り当てられています。M200 は 11:00 ~ 18:00 まで使用可能です。また、M200 は都市 B (L01 の終了住所) から都市 C (L02 の開始住所) までの距離を 00:50 (75 km/90 km/時) で移動できます。
  4. 計画 P02 が [実際] になります。
  5. 積荷 L03: M100 と M200 は両方とも 11:30 ~ 12:00 まで使用可能です。M100 はすでに計画 P03 に存在するので、まず M200 が試されます。M200 は都市 C でも 12:00 に積込を行います。ただし、L03 の終了日と同じ時間および同じ住所であるため、問題ありません。M200 を L03 に計画した場合、その前の積荷 L01 のために都市 B から都市 E に 11:30 に到着可能でなければなりません。M200 が都市 B から都市 E までの移動に使用できる時間は 00:30 です。M200 がこの距離を移動するには 00:33 (50 km/90 km/時) 必要なので、時間内には都市 E に到着できません。したがって、M100 が使用されます。
  6. 計画 P03 はまだ [実際] になっていません。

輸送手段割当後の積荷

計画 積荷 開始住所 終了住所 開始日 終了日 輸送手段 実際
P01 L01 都市 A 都市 B 08:30 11:00 M200 あり
P02 L02 都市 C 都市 D 12:00 14:00 M200 あり
P03 L03 都市 E 都市 C 11:30 12:00 M100 なし
L04 都市 C 都市 F 12:30 15:00 M100 なし

輸送手段カレンダー

輸送手段 開始日 終了日 積荷 使用可能な理由
M100 17:00 09:00   実際カレンダー
11:30 12:00 L03 計画積荷
12:30 15:00 L04 計画積荷
17:00 09:00   実際カレンダー
M200 18:00 08:00   実際カレンダー
08:30 11:00 L01 実際の積荷
11:10 12:00   運送時間
12:00 14:00 L02 実際の積荷
18:00 08:00   実際カレンダー