標準経路の使用

標準経路は、固定のスケジュール、鉄道サービス、海運サービスなどに従って納入住所に立ち寄るトラックなど、特定の頻度で輸送する固定の経路です。通常、標準経路による輸送は非固定経路の場合よりもコストを抑えることができます。

標準経路は特定の住所範囲をカバーし、経路の実行頻度、運送業者、標準経路を回る輸送手段の輸送手段グループといった経路明細を提供します。このような標準経路明細のほとんどはユーザが定義します。

住所の範囲は郵便番号または地域によって定義されます。標準経路の郵便番号は [標準経路別郵便番号 (fmlbd0151m000)] セッションで定義され、標準経路の地域は [標準経路別地域 (fmlbd0152m000)] セッションで定義されます。標準経路の実行頻度は、[標準経路 (fmlbd0150m000)] セッションおよび [標準経路別日時 (fmlbd0155m000)] セッションで定義できます。これらのセッションには、[標準経路 (fmlbd0150m000)] セッションの適切なメニューでアクセスできます。

[標準経路 (fmlbd0150m000)] セッションでは、標準経路に対して以下の経路明細を追加できます。

  • 輸送分類
  • 運送業者
  • 輸送手段の組合せ
  • 輸送手段グループ
  • 経路
  • 標準経路の実行頻度

標準経路は、統合計画アルゴリズムおよびプール計画アルゴリズムで使用されます。プールアルゴリズムでは、経路計画を使用します。経路計画プロセスで標準経路を使用できます。

以下の場合に、出荷または積荷が標準経路に割り当てられます。

  • 出荷または積荷の時間および住所が、標準経路の時間フレームおよび地理的フレーム (地域または郵便番号により定義) と一致している
  • 出荷または積荷の経路明細が標準経路の経路明細と一致している

所定の出荷または積荷に対して複数の標準経路がこの基準を満たした場合、積荷作成エンジンは、輸送計画パラメータ (fmlbd0100m000) セッションで指定した標準経路選択基準に応じて最も費用効果が高い標準経路を選択します。輸送オーダの輸送オーダラインに異なる標準経路を入力した場合、積荷作成エンジンは各標準経路ごとに個別の積荷を作成します。

標準経路は必ずしも必要ではないものの、統合計画方法を使用する場合に、計画方法の例に示すように積荷と出荷を作成できます。

標準経路別の運送業者選択

LNで運送業者が数多く利用できる場合、積荷作成中に標準経路の運送業者を選択するには比較的時間がかかる場合があります。

利用できる運送業者数を制限することで計画処理を高速化するには、各標準経路について標準経路別運送業者/TMG/TMC (fmlbd0153m000) セッションで利用できる運送業者を指定します。このセッションは輸送計画パラメータ (fmlbd0100m000) セッションにおいて標準経路別運送業者/TMG/TMCチェックボックスがオンの場合に利用できます。

1 つ以上の運送業者、輸送手段グループ、または輸送手段の組合せが標準経路 (fmlbd0150m000) セッションの標準経路別運送業者/TMG/TMC (fmlbd0153m000) セッションで指定されている場合、以下のフィールドは空白になり利用できません。

  • [運送業者/LSP]
  • [輸送手段グループ]
  • [輸送手段の組合せ]