輸送タイプの使用

輸送タイプは輸送条件および輸送プロパティを表すコードです。

以下の目的に輸送タイプを使用できます。

  • 適切な輸送条件の輸送手段により確実に品目を輸送するため。たとえば、冷凍食品は冷蔵トラックや冷蔵室を備えた航空機などで輸送する必要があります。このため、冷蔵保存を必要とする品目に対して、ユーザ定義の適切な輸送タイプコードを追加しなければなりません。また、この品目を輸送する輸送手段が属する輸送手段グループに対しても、この輸送タイプを追加しなければなりません。
  • 品目に対する輸送コストを決定するため。輸送タイプは、輸送レート帳簿の選択基準として使用できます。輸送レート帳簿と同じ輸送タイプの品目が輸送オーダラインに含まれている場合、輸送レート帳簿を使用して、この輸送オーダラインの輸送コストが決定されます。輸送評価については、見積輸送費の計算を参照してください。
  • 輸送タイプが割り当てられている輸送オーダラインの計画グループを決定するため。輸送タイプは、計画マトリックスの選択基準として使用できます。詳細は、計画マトリックスとマトリックス定義を参照してください。

このためには、以下のデータエンティティに輸送タイプをリンクさせる必要があります。

  • 組合せコード

    輸送タイプに組合せコードを追加できます。このため、輸送タイプに定義されている組合せコードと同じコードを持つ品目のみにこの輸送タイプを使用できます。
  • 輸送手段グループ

    詳細については、輸送手段グループの使用を参照してください。
  • 品目

    輸送タイプを品目にリンクさせた場合、積荷作成エンジンは輸送タイプが同じ品目を含むオーダラインのみを結合します。[品目 - 輸送管理 (fmfmd1100m000)] セッションで輸送タイプを品目にリンクできます。
  • マトリックス定義と計画マトリックス

    輸送タイプは、輸送タイプが割り当てられている輸送オーダラインの計画グループを決定するためのマトリックス属性として使用できます。輸送タイプを計画マトリックスのマトリックス属性として使用した場合、輸送タイプが一致した輸送オーダラインが、計画マトリックスで指定されている計画グループにまとめられます。

輸送タイプへの組合せコードの追加

輸送タイプ A の組合せコードが B の場合、組合せコードが B 以外の品目は、輸送タイプが A の輸送手段では輸送できません。

または、海産物をアイスクリームと同じ冷蔵トラックでは輸送したくないとします。この場合、どちらのタイプの製品品目にも冷蔵を表す CLD のようなユーザ定義の輸送タイプを割り当て、アイスクリーム品目には ICR のようなユーザ定義の組合せコードを、海産物品目には SEA のような組合せコードを割り当てることができます。