マスタデータ管理

マスタデータ管理を使用して、以下のようなサービスマスタデータをメンテナンスします。

  • サービスタイプ

    サービスタイプは、予防メンテナンス (PM)、ブレイクダウン基準のメンテナンスなど、サービスが提供される条件を識別するために使用されます。また、計画の基盤や、ロジスティックおよび財務分析も提供します。サーバタイプを使用し、修理保証の適用を区別できます。タイプが 「出庫」 または 「入庫」 の倉庫オーダ手順をサービスタイプにリンクできます。

  • タスク

    タスクとは、サービス従業員が実行する作業タイプの明細のことです。タスクを使用して、活動の実行に必要な労務を指定できます。特定の労務単価をタスクにリンクできます。

  • チェックリスト

    チェックリストは、活動を実施中に行うテストのリストを提供します。これらのチェックは便利で、サービスオーダまたは作業オーダ活動の実施中にコピーできます。1 つの参照活動に複数のタスクを定義できるよう、チェックリストを使用して特定のタスクをグループにまとめます。

  • 適用範囲タイプ

    保証または契約が適用される作業の範囲、および請求可能な活動の部分を示す財務上の分類。適用範囲タイプは、保証、契約、見積など各種契約における適用範囲を識別するために使用されます。また、参照活動の定義を区別するためにも使用されます。

  • サービス部署/サービスエリア

    サービス部署とは、同じ能力を持つ 1 人または複数の人や、1 台または複数の機械から成る部署のことで、サービスおよびメンテナンス計画用の 1 つの単位と見なすことができます。

    サービスエリアとは、1 人または複数のサービスエンジニア (従業員) が担当する特定の地理的エリアのことです。サービスエリアはサービスセンタにリンクすることができます。

    サービスエリアには、サービスエンジニア、サービス可能なシリアル番号付品目、メインエリア、平均移動時間をメンテナンスする機能もあります。

  • スキル

    サービスまたはメンテナンス活動を実行するために、サービスエンジニアが有している必要のある特定の知識または専門技術。たとえば、電気や特定機器の知識などです。スキルは、ソフトウェアのコード記述の知識、電化製品に関するスキル、配管のスキルなど一般的なものや、専門的な知識を必要とするものがあります。たとえば、航空機の修理を行ったり問題に対処するには、専門的なスキルが必要です。

  • サービス従業員

    サービス従業員とは、サービス部署で働く担当者のことです。サービス従業員は、オーダの処理、コールの登録や対応、サービス販売担当者、監督者、サービスエンジニア、ハンドラなど、ほとんどの場合はサービス関連の活動を行います。各サービス従業員は、「一般」 および 「従業員 (HR)」 関連の詳細で定義する必要があります。

  • サービスキット

    サービスキットとは、サービス活動時に使用する構成要素を保管する移動可能倉庫のことです。サービスキットはサービスドメインで定義および使用されますが、在庫処理は補充も含めて 「標準」 または 「サービス」 倉庫で行われます。

  • ロケーション

    サービス部署と作業オーダの両方にロケーションを割り当てることができます。その場合、ロケーションと作業オーダとでサービス部署が同一でなければなりません。クローズした作業オーダにロケーションを割り当てたり、作業オーダに割り当てられたロケーションを削除することはできません。

  • サービス品目データ

    サービス品目データは、品目に定義されたデフォルトのサービス値で構成されます。製造または購買品目については、サービス品目のメンテナンスや販売時に使用される具体的な詳細を定義できます。たとえば、外注に関する詳細を指定したり、サービス処理で必要なロジスティクスの詳細を指定することが可能です。外注では、タイプが 「サービス」 または 「原価」 の品目に対してこの情報を定義することもできます。フィジカルブレイクダウン構造として識別される PCS プロジェクトのサービス時に使用される、カスタマイズ品目を定義できます。品目は、リポジトリ定義や取引のさまざまな場所で使用されます。品目は、品目ブレイクダウンとして部品表を定義したり、顧客が指定したシリアル番号付品目に詳細を継承するために使用されます。

  • デフォルト品目データ

    同じデータが類似サービス品目で使用されるよう、デフォルト品目データを定義することができます。デフォルト品目データは、以下の組合せに定義することができます。

    • 品目タイプ
    • 品目グループ
    • 品目分類
    • サービス品目グループ
    • シリアル番号付品目グループ (オプション)
  • 参照活動

    活動管理では、メンテナンス上の理由により実行する可能性のある全作業の定義をメンテナンスすることができます。さまざまなタイプの静的情報を含む参照活動のリポジトリを作成できます。

  • マスタ工順と工順オプション

    マスタ工順を使用して、実行する必要のある作業の集合を識別します。1 つの品目に 1 つまたはそれ以上のマスタ工順をリンクすることができます。たとえば、修理およびオーバーホールは、両方とも機械に適用できるマスタ工順です。

  • サービス検査と予防メンテナンスシナリオ

    サービス検査には、以下の機能が含まれます。

    • タイヤトレッドの深さなど、特定の状況において品目の変数値 (計測数量) を決定する場合に、計測を使用します。検査中にシリアル番号付品目の計測が登録されると、事前定義のメンテナンストリガに基づいて、メンテナンス通知が生成されます。
    • メンテナンストリガセットとは、計測の実行時にメンテナンス通知のトリガに使用されるメンテナンストリガのセットです。メンテナンストリガセットは計測タイプにリンクされます。メンテナンストリガセットは、シリアル番号付品目にリンクされているカウンタ読取にリンクできます。
    • カウンタグループは、高度な計測シナリオのサポートに使用できます。カウンタグループは数字計測タイプにのみ使用します。シリアル番号付品目の作成時にカウンタグループを使用して、カウンタ読取をデフォルトに設定します。カウンタ読取時に、検査の実行元を指定できます。
    • メンテナンストリガセットのルールブックは、製品の特定の位置について計測を実行しながら、特定のメンテナンストリガセットの使用方法を指定します。
  • サービス品目分析

    サービス品目分析には、以下の機能が含まれます。

    • サービスパフォーマンスインジケータの計算 - サービス設置について以下のものを計算できます (シリアル番号付品目/クラスタ):
      • シリアル番号付品目の利用性
      • 平均修理時間 (MTTR)
      • 平均故障間隔 (MTBF)
    • 稼動時間分析の計算 - この分析を実行し、シリアル番号付品目のサービス契約の一環として確約された稼動時間と、シリアル番号付品目の実際の稼動時間を比較できます。
    • 修理費の計算 - シリアル番号付品目/クラスタのコール、サービスオーダ、メンテナンス販売オーダの修理費を計算、および出力できます。
  • 構成要素処理

    タイプがキットのリスト品目が利用可能である場合、サービスオーダ材料ラインまたは作業オーダ材料ラインでその品目を使用できます。タイプがキットの品目は材料ラインに保存されませんが、構成要素が材料ラインとしてコピーされます。

  • 設置グループの使用

    一般サービスパラメータで、設置グループをサービスで使用する必要があるかを指定できます。

  • シリアル番号付品目グループ別計測タイプの使用

    セッションで指定された品目が、計測タイプがリンクされたシリアル番号付品目グループの一部である場合、[シリアル番号付品目グループ別計測タイプ (tsmdm0171m000)] セッションで計測タイプを選択できます。それ以外の場合は、[計測タイプ (tsmdm0165m000)] セッションから計測タイプを選択できます。