フィールドサービス

サービスオーダ管理を使用して、オーダ見積の作成、オーダの計画、およびオーダの導入のモニタ、オーダの処理、費用の記帳、および請求のトリガを行います。また、サービスオーダを使用して、シリアル番号付品目設置グループの現地修理、交換、またはアップグレードを実行できます。定義可能なオーダは、内部オーダおよび外部オーダ、実行済作業に関連するオーダ、スケジュール済オーダおよびスケジュールされていないオーダ、検査、予防作業および修正作業などです。

「サービススケジューラワークベンチ」 を使用して、活動の計画を管理および実行することができます。

  • サービスオーダ

    サービスオーダは、顧客ロケーションまたは会社内の構成に関して、すべての修理およびメンテナンスを計画、実行、および管理するために使用するオーダです。

  • フィールド変更オーダ (FCO)

    製造部署またはマーケティング部署がフィールド変更オーダ (FCO) を開始できます。製品エラーまたは構成要素の更新によって、フィールド変更オーダをトリガできます。関連付する構成または資産が選択されます。発生する可能性のある問題や、設備の修理にかかる予想時間について、顧客に通知することができます。フィールド変更オーダを使用すると、マーケティング部署または製造部署に費用が請求され、顧客は取替およびサービス活動を受けられます。

  • サービスオーダの計画と発行

    適切な労務と材料を使用してサービスオーダを作成したら、サービスオーダの実行を計画することができます。この計画には、材料の割当、材料を確保するために必要な在庫取引の準備、エンジニアの割当、および取引先の与信チェックが含まれます。計画は、一括 ERP および詳細 ERP の 2 つのフェーズで構成されます。一括 ERP は、数週間または数箇月の中期から長期の計画を作成する場合に使用します。詳細 ERP は、数日または数週間先の詳細計画を実行する場合に使用します。

  • サービスオーダのオンラインマージン管理

    合計原価と合計販売額との比較によって提示されるオーダの財務上の可視性は、オンラインマージン管理データを使用して決定されます。サービスオーダまたはサービスオーダ活動の見積原価ラインまたは実際原価ラインを表示できます。内部サービスオーダ以外のすべてのサービスオーダの見積原価または実際原価に関する詳細を表示できます。

  • フィールドサービス返品

    材料の返品は、サービスオーダで管理できます。サービスエンジニアが顧客ロケーションで構成要素を修理する必要がある場合、エンジニアは交換する構成要素を返却する必要があることが分かります。部品を返品する場合には、「入庫」 タイプの倉庫オーダが作成されます。これらの部品を、作業オーダで使用される指定の倉庫に送付し、部品の修理を完了することができます。あるいは、サービスエンジニアが倉庫から過剰在庫の部品を入手しておいて、取替活動を実行することもできます。このような場合、過剰在庫の部品も倉庫に返品できます。

  • 原価計算

    使用した材料、労務、工具、移動原価などの実際原価をすべて登録することができます。申告、ホテル費用などもサービスオーダに関連付けることができます。ホテルの請求書などの費用は、サービスオーダに請求できます。自動車の消耗品補充やメンテナンス、部品収集などの一般的な問題にかかる外注費および消費時間も、サービスオーダに請求できます。

  • サービスオーダ/活動に対するプロジェクトリンクの影響

    サービスオーダ活動をプロジェクトにリンクできます。プロジェクトがサービスオーダ活動にリンクされている場合、[サービスオーダ活動 (tssoc2110m000)] セッションの [プロジェクト] フィールドの値は、[サービスオーダ (tssoc2100m000)] セッションを基にデフォルト設定されます。

  • サービスオーダ - ライン - 同期 (tssoc0280m000)

    サービスオーダヘッダデータが修正された場合は、そのヘッダデータを活動ラインおよび材料費ラインと同期させることができます。

  • 交通費ラインのデフォルト設定

    合計交通費ラインは、移動距離/移動時間ラインとともに自動生成されます。単一の呼出料交通費ラインと単一または複数の移動距離/移動時間ラインを生成できます。

  • サービスオーダ作成/生成中のシリアル番号付品目の処理

    サービスオーダは、マニュアルで作成することも、さまざまな発生元から生成することもでき、それに応じて、シリアル番号付品目が処理されます。

  • シリアル番号付品目の処理 (修理保証、販売先取引先、フィジカルブレイクダウン)

  • シリアル番号付品目の処理 (請求書ラインと原価ラインの販売価格/原価)

  • サービスにおける財務所有権

    「サービス」 では、顧客、サービス会社、またはサードパーティ (リース) に属する品目について活動が実行されます。新しい品目を使用する場合、修理のために品目を分解する場合、または品目を廃棄する場合、その品目の所有者を定義する必要があります。

  • フィールドサービスでの資材フローで外注

    サービスオーダにおいて、活動が資材フローで外注されたときに考えられるシナリオは次のとおりです。

    • 物的資源が外注先に納入される
    • 物的資源がロケーション住所または顧客住所に納入される
    • 材料が納入されない (外注先は自社の資材を使用)
  • サービスエンジニア割当 - CRM アポイントメント同期

    サービス割当と CRM アポイントメントは、サービス割当が CRM でアポイントメントとして表示されるようにするために統合されています。したがって、顧客を対象とする (計画) 訪問やサービスエンジニアに割り当てられた新しいタスクが CRM 担当者に表示されます。CRM アポイントメントを通じて、サービス従業員のスケジュールを Outlook と同期することもできます。

  • 所有者とユーザ

    コール、サービスオーダ、メンテナンス販売オーダおよび顧客クレームに関するサービス活動を実行する場合、請求書は、シリアル番号付品目の所有者 (販売先取引先) によって受領されます。ただし、シリアル番号付品目の所有者に請求する代わりに、サービス活動に関与する関係者 (所有者、ユーザ、ディーラなど) のうちのいずれかに請求することが可能である必要があります。

  • 出庫予定サービスオーダ材料 (tssoc2121m200)

    サービス従業員によって倉庫から出庫済または出庫準備済の実際材料費ラインを表示します。実際倉庫がサービスカーにリンクされ、[納入タイプ] フィールドが以下の値に設定されている材料費ラインを表示できます。

    • [車から]
    • [サービスキットから]
    • [車により倉庫から]
    • [倉庫から]
    • [倉庫へ]
    • [購買オーダ使用]
  • サービスオーダ原価ラインの見積

    [サービスオーダパラメータ (tssoc0100m000)] セッションの [適用範囲計算を見積に使用] チェックボックスがオンになっている場合、サービスオーダ原価ラインの見積原価額と販売額をメンテナンスできます。

  • フィールドサービスのプロジェクトぺギング

    サービスでは、「フィールドサービス」 モジュールにプロジェクトペギングを導入することができます。サービス原価はプロジェクト、要素、または活動にペギングできます。

    フィールドサービスにプロジェクトペギングを導入するには、[サービスオーダパラメータ (tssoc0100m000)] セッションで [プロジェクトぺギングをフィールドサービスで使用] チェックボックスをオンにします。プロジェクトペギングが導入されている場合、次のものに対してプロジェクトペグが有効です。

    • サービスオーダ見積
    • 見積ライン
    • サービスオーダ (活動)
    • 関連する材料費ライン、労務費ライン、および雑費ライン
  • サービスオーダの再計画

    状況が 「計画済」 または 「発行済」 のサービスオーダおよび関連するサービスオーダ活動は再計画されます。

  • サービスオーダの分割払

    分割払をサービスオーダに使用できます。