見積

見積は、通常はプロジェクト内で最初のフェーズです。多くの場合、見積はプロジェクト内で最も重要なフェーズです。これは、正しい見積および入札によって、プロジェクト契約を獲得できるからです。見積プロジェクトを作成することができます。それぞれの見積バージョンについて完全な見積をシミュレートできます。見積が承認されたら、見積バージョンから入札を作成できます。

  • 見積

    見積処理では、提案、見積、入札を準備します。見積は、提案されるスコープに関する販売価格および情報で構成されます。見積には、プロジェクトスケジュールと契約に関する情報が含まれます。

  • 見積構造

    見積では、見積のオーダや分類に見積バージョン構造を使用します。多くの場合、複数の見積バージョン構造を使用することにより、見積データをさまざまに分類できます。

  • 見積ラインレベル

    見積レベルタイプによって、ボトムアップ構造の総計合計で使用する見積ラインが決まります。また、見積レベルタイプにより、構造要素のトップダウン金額が決定されます。

  • 予算への見積のローンチ

    このオプションを使用できるのは、作業が開始可能になったとき、入札が承認されたとき、またはリードタイムの長い品目をオーダする必要があるときです。

  • 入札の使用

    入札の準備では、見積バージョンの特定のラインを選択する必要があります。見積に関する伝票を保存するには、標準の伝票管理機能を使用します。これらのテンプレートには、Microsoft Word テンプレートのほか、プロジェクト計画、CAD 図面、Microsoft Excel 計算シートや、見積に関連付けられたその他すべての文書が含まれます。

  • 第一構造要素の総計

    指定範囲のプロジェクトの金額の総計を出します。第一構造要素の合計を更新してから、第一構造の合計が総計されます。この処理では、プロジェクト通貨およびすべての自国通貨で金額を総計します。

  • トップダウン見積の整合性の検証

    第一構造に基づくトップダウン見積が、指定した構造または構造全体のいずれかについて一貫しているかどうか検証します。トップダウン整合性の検証は、見積バージョンごとに 1 回ずつ実行されます。

  • 入札準備

    入札に含める見積ラインを選択します。第一構造とその構造要素にリンクされている見積ラインを選択するか、または第一構造を持たない見積ラインを選択することができます。

  • 入札構造

    入札機能は、入札ワークベンチ、追加情報定義、活動、メモ、入札構造で拡張されています。

    入札ラインは、グラフィカルブラウザフレームワーク (GBF) で表示できます。入札ラインは定義されている第一構造に基づいて表示されます。構造の一部を選択して、構造要素にリンクされている入札ラインのデータを表示できます。関連する金額、つまり入札合計額または選択した構成要素の合計額も表示されます。

  • 入札および契約

    入札に基づき、契約または契約ラインを作成するためのオプションがあります。

  • 取引先固有の追加情報フィールド

    特定のテーブルに、追加情報フィールドが定義されています。ユーザは、取引先固有の追加情報フィールドを追加できます。それらのフィールドのデフォルト値は、[入札 (tpest3100m000)] セッションから [契約成果物 (tppdm7100m100)] セッションに取得されます。

  • 入札比較

    [入札比較 (tpest3100m100)] セッションを使用して、2 件の入札の予想入札合計と、指定されたターゲット入札金額を比較します。合計販売額、原価額、利益マージンに基づいて、合計 (見積) レベルまたは構造レベル (たとえば、活動構造) で比較できます。この比較は要素、活動、原価構成要素レベル、および任意の代替構造でも行えます。

  • 実際原価を見積にコピー

    [実際原価を見積にコピー] オプションを使用して、既存のプロジェクトから新しいプロジェクトの見積ラインに実際原価をコピーすることができます。このオプションは、ボトムアップ見積タイプにのみ適用されます。

  • 入札ワークベンチ

    入札ワークベンチを使用して、販売プロセスをサポートすることができます。ワークベンチは、状況または入札の失効日に基づき表示されます。[マージン] グループボックスで、入札の利益割合および金額をグラフ表示できます。

  • 工具

    [品目タイプ] に [工具] というオプションが追加されました。タイプが工具の品目は、見積と予算でのみ使用できます。

  • 販売先取引先

    [販売先取引先 ] は、見積バージョンから見積ラインに取得されます。販売価格マトリックスで取引先に対して指定されている場合、販売先取引先の価格帳情報が取得されます。

  • 追跡情報

    追跡情報は、見積バージョン/ラインがマニュアルで作成されたとき、または修正されたときに更新されます。このデータは、更新プロセスおよびセッションに基づいて更新されます。

  • 入札ワークフロー

    入札の内部承認ワークフローを適用するため、ワークフロー状況フィールドが追加されました。これにより、入札処理が改善されます。

  • 入札 BOD

    入札の期限に確実にアラートが出るように、有効期限が、有効期限/時間に拡張されました。また、入札で販売オフィスを指定できるようになりました。その結果、LN プロジェクトデータを販売オフィス別に生成できます。

  • 顧客 360 - 入札

    特定の取引先の入札が、顧客 360 (tdsmi1500m000) セッションの一部として表示されるようになります。

  • 入札 - 出荷情報

    以下の出荷関連フィールドが入札に追加され、契約ラインの作成時に使用されます。納入条件、権利移動地点および運送業者

  • 原価タイプ合計

    原価タイプ別の合計原価と販売の可視性を高めるため、以下を導入しました。

    • 見積ラインおよび入札で、原価別および販売額別に原価タイプを確認し、時間ごとの労務および外注を表示するオプション
    • これは第一構造要素でも使用可能です。
  • 見積の構造の更新

    これらのオプションは、以下の同期を改善するために導入されました。

    • 構成要素の生成 (tpest1220m000) セッションでの範囲選択の許可、およびジョブで使用するセッションの許可
    • 対応する見積構造を迅速に更新するため、構造セッションに生成オプションを追加
  • 入札処理

    入札処理を強化するために、以下のオプションが導入されています。

    • 前回の入札の情報を現在の入札にコピーできるようになりました。たとえば、取引先や販売オフィス、原価、販売通貨に関連する情報です。
    • 入札テキストおよび発注テキストを入札に指定できるようになりました。
    • 電子署名を導入して、入札および入札ラインの承認/承認取消を行うことができます。
  • ツリー詳細ビュー

    構造要素のツリー構造 (フィジカルブレイクダウン) を表示する新しいオプションが構造要素に追加されています。これにより概要セッションと詳細セッションを切り替えることなく、レコード間を簡単に移動できます。