マスタデータ

「一般プロジェクトデータ」 では、使用されるマスタデータを異なるプロジェクト間でも使用できるように集中管理しています。これらのテーブルの大部分は、グループ化、ソート、およびレポートの用途で使用され、財務転記用の各種ディメンションとしても使用されます。

  • プロジェクト

    プロジェクトデータには、プロジェクトに関するあらゆる事項が定義されます。プロジェクト状況は、プロジェクト期間全般を通して適切な進行を図る上で重要です。

  • プロジェクトと PCS の関係

    これは、製造でプロジェクト管理システム (PCS) プロジェクトにプロジェクトをリンクするために使用します。PCS プロジェクトは、一般品目、カスタマイズ品目、または標準品目の生成に使用できます。プロジェクトでプロジェクトの材料予算ラインに PCS プロジェクト品目を指定すると、2 つのプロジェクトコード間の関係が確立されます。

  • プロジェクト中間結果

    選択したプロジェクトの中間会計結果を示します。中間結果とは、プロジェクト遂行中の一時的な会計結果です。これらの結果は損益勘定に振り替えることができます。中間結果には次の 2 つのタイプがあります。

    • 原価中間結果 (原価に関連付けられている取引)
    • 収益中間結果 (収益に関連付けられている取引)
  • 計画

    活動構造、スケジュール、開始日および終了日を指定できます。1 つのプロジェクトについて複数の代替計画をメンテナンスできます。有効計画は、進捗を追跡するために使用するものです。

  • 作業権限状況の更新

    正式な権限手順を使用して、特定の要素または活動の作業を開始します。この処理によって、権限が認められた作業を適時、適切な順番で確実に実行できるようになります。

  • プロジェクト - 伝票

    プロジェクト固有の伝票の明細をメンテナンスできます。伝票は、定義済の伝票タイプ別に分類されます。

  • プロジェクト - サードパーティ

    サードパーティのプロジェクト固有の詳細をメンテナンスできます。サードパーティとは、政府機関、取締機関など、プロジェクトに関して間接的または非契約の利害関係にある個人または組織です。

  • 拡張

    拡張とは、初期契約内の特別な合意、または初期契約への特別な追加合意です。拡張は、販売先取引先との初期契約以外の合意です。拡張は、ボトムアップ予算に割り当てることができます。予算との関係は、初期の予算および/または予算調整詳細ラインで定義されます。以下の 4 タイプの拡張があります。

    • [スコープ変更]
    • [暫定金額]
    • [変動決済]
    • [決済対象数量]
  • プロジェクト成果物

    プロジェクトレベルの [予算区分] 設定に従って、成果物を要素と活動のいずれかに定義できます。プロジェクトが要素別予算を持ち、活動別に管理されている場合、活動を要素のプロジェクト成果物にリンクする必要があります。

  • 労務

    労務コードを使用して、特定の労務コードの原価または労務コードのグループの原価を管理できます。労務単価によって、予算ラインおよび時間登録で使用する単位原価/販売レートが決定されます。

  • 雑費

    雑費原価対象は標準にすることも、プロジェクト固有にすることもできます。原価対象は、原価管理を行うために管理コードに関連付けられます。

  • プロジェクト価格およびレートの更新

    プロジェクト固有の原価対象および労務単価のレートと価格をまとめて更新できます。この対象となるのは、タイプが労務、外注、設備、雑費などである原価対象です。

  • 収益コード

    プロジェクト固有の収益コードを指定できます。これらのコードは特定のプロジェクトにのみ関連付けられます。収益コードを使用して同じ請求タイプの請求金額を分類し、収益履歴を分析できるようにします。

  • 付加費用

    付加費用を使用して、「予算編成」 モジュールの予算の間接原価や 「プロジェクト工程管理」 モジュールの実際間接原価を計算します。

  • プロジェクトおよび予算通貨の変換

    以下について通貨変換ができます。

    • プロジェクト通貨
    • 予算ライン通貨
    • 両方の通貨
  • プロジェクト手順を使用するには

    プロジェクト手順には、プロジェクトの実行に必要なステップが含まれています。予算状況の更新、管理データの生成など、プロジェクト手順の適用と実行に必要なステップを指定できます。