契約管理

契約管理を使用して契約関連タスクを実行し、契約関連データを取得します。契約タイプ、請求タイプ、契約金額、予算編成法などの契約情報の表示およびメンテナンスを行うことができます。

  • 契約の報酬および違約金

    契約報酬および違約金は、契約者にインセンティブを与えるために使用されます。契約の一部として、条件について、契約者と合意を交わすことができます。すべての[契約タイプ]について報酬および違約金を定義できます。請求方法のデフォルト値は契約ラインデータから取得されます。ただし、請求方法は変更することができます。

    報酬および違約金は、契約ラインデータの一部として定義された後、収益コードにリンクされる必要があります。報酬ラインの有効期間を定義できます。複数の報酬ラインと違約金ラインを 1 つの契約ラインに追加することができます。

    請求金額は、報酬額より低いことも、0 未満である (業績不振により契約者が得られない) こともあるため、報酬額と請求額が同じではない場合も、プロジェクトまたは契約をクローズできます。

    報酬および違約金を考慮に入れて、収益が計算されます。収益認識で考慮される報酬タイプは [定額フィー] のみです。

    請求額が報酬額より低いことがあるため、報酬額と請求額が同じでない場合でも、プロジェクトまたは契約をクローズできます。

  • 原価ペグ監査履歴

    オーダのペグデータに対する修正を示すプロジェクトの原価ペグの履歴データを表示できます。また、プロジェクトの原価ペグ監査履歴データを出力することもできます。

  • 出来高払要求

    出来高払要求は、取引先との契約に基づく作業時にかかる原価について生成されます。出来高払請求は、合意された請求サイクルに基づいて顧客に発送され、分割払または納入基準請求書を使用して決済されます。出来高払要求プロセスは、米国固有の標準形式 1443 請求書の作成に使用されます。

    契約の出来高払 % および出来高清算 % フィールドの値を使用して、出来高払データを定義できます。また、請求方法および支払条件を指定して、請求書の割引額、期間および日付を計算することもできます。

  • 労務単価のコピー

    労務単価チェックボックスは、契約のコピーまたは契約ラインのコピーオプションを使用する場合に、契約または契約ラインに指定した労務単価をコピーするために使用します。プロジェクトが契約にリンクされている場合、労務単価はコピーできません。ただし、プロジェクトにリンクされていても、契約ラインの労務単価はコピーできます。

  • 追加情報フィールド

    追加フィールドは、契約ラインで指定された契約ヘッダで使用できます。また、これらのフィールドは、契約管理の権限を定義する際に属性としても使用されます。これらのフィールドは、[契約のコピー] オプションを使用する場合に、デフォルトでコピーされます。

  • 契約情報のフローダウン

    [契約ライン (tpctm1110m000)] セッションで指定された追加情報フィールドは、計画オーダのプロジェクトペグにリンクされ、以下のセッションのデフォルト値として使用されます。

    • [計画 PRP 購買オーダ (材料) (tppss6110m000)]
    • [計画 PRP 購買オーダ (設備) (tppss6111m000)]
    • [計画 PRP 購買オーダ (外注) (tppss6112m000)]
    • [計画 PRP 倉庫オーダ (tppss6115m000)]
  • [拡張追加情報] フィールドは、[契約ライン (tpctm1110m000)] セッションの [追加情報] タブにあります (契約条項のフローダウンに基づく)。このオプションによって [拡張追加情報 (tcstl2110m000)] セッションが開始され、顧客定義フィールド (CDF) が表示されます。

    付属書類追加情報レポートには、購買オーダや契約成果物など、指定されたオブジェクトの追加情報フィールドのコンテンツが出力されます。[契約確認の出力 (tpctm1400m000)] セッションの [付属書類追加情報] チェックボックスを使用して、付属書類追加情報のレポートを出力できます。

    追加情報差異レポートには、2 つ以上のオブジェクトの追加情報の差異が出力されます。異なるオブジェクトの追加情報を 1 つのオブジェクトに結合した場合、このレポートを使用して、含まれていない追加情報フィールドがあるかどうか確認できます。

  • 契約成果物モニタ

    契約成果物は、計画納入日/品目のソート基準オプションで拡張されています。また、利用可能なフィルタオプションを使用して、グラフで契約成果物ラインを表示することもできます。

  • グローバル貿易コンプライアンス

    契約成果物には、グローバル貿易コンプライアンス機能が導入されています。グローバル貿易コンプライアンスが実施されていて、品目が 「貿易コンプライアンスの遵守」 に指定されている場合、契約成果物を有効化する際に輸出コンプライアンスチェックが実施されます。

  • 値上率

    [契約ライン (tpctm1110m000)] セッションの [販売] タブにある [原価加算請求の販売価格] ドメインの [値上] オプションを使用して、原価対象の販売価格に値上率を含める必要があるかどうかを決定します。

  • インコンテキストグラフ

    [契約マージン] グループボックスで指定したオプションに基づいて、[契約 360 (tpctm1300m000)] セッションで複数のグラフを表示できます。

  • 履行義務の基準

    中間結果計算の基準は、[契約ライン (tpctm1110m000)] セッションの [履行義務の基準] リストに基づいて決定されます。このリストは以下のオプションで構成されます。

    • [契約額]
    • [取引価格]

プロジェクトが複数の契約ライン (CLIN) にリンクされている場合は、中間結果を計算する際の基準として取引価格が使用されます。

  • 契約の削除またはアーカイブ

    契約履歴とはアーカイブ手順の一部で、データの削除やアーカイブを行えます。

  • 契約の削除

    [契約の削除 (tpctm1200m400)] セッションを使用して、契約または契約ラインの範囲、および 「契約成果物」、「前払金」、「分割払」 などの関連の対象を削除できます。

  • 価格ステージ

    [価格ステージ] 機能は、価格が完全に交渉されたかどうかを識別するために使用します。

  • 販売後サービス

    製品の販売や納品の際に、付加価値サービスの一環でメンテナンス契約の販売も行います。プロジェクトでは、サービスが必要な品目について、販売後サービスが契約成果物にリンクされます。

    販売後サービスは、[契約パラメータ (tpctm0100m000)] セッションで、契約成果物がリンクされている契約ラインの [拡張サービス統合] チェックボックスがオンに設定されている場合のみ、契約成果物で有効になります。

    [未処理の販売後サービス] オプションは、販売後サービスラインが [納入済] の [状況] で存在し、契約成果物にリンクされていることを示すために使用します。

    [販売後サービスの自動処理] オプションは、成果物の出荷が確認された後に、契約成果物にリンクされた販売後サービスラインを処理するために使用します。

  • 信用状

    信用状 (L/C) 機能は、[財務貿易管理パラメータ (tcgtc9199m000)] セッションの [輸出] チェックボックスと [国内アウトバウンド] チェックボックスがオンの場合のみ、契約成果物で有効になります。

  • グローバル貿易コンプライアンス、信用状、またはその両方で、伝票の内部または外部のコンプライアンスチェックの結果において、伝票のコンプライアンス状況が考慮されます。

  • 状況が 「フリー」 の場合に契約情報を削除

    「フリー」 状況の契約および契約ラインの情報は、「契約」セッションの新しい [削除] オプションを使用して、簡単に削除できます。分割払や成果物などの関連オブジェクトを削除することもできます。

  • 契約をアーカイブ

    アーカイブ手順に、契約履歴を含めることができます。

  • 契約ライン状況を戻す

    契約または契約ラインの状況を 「クローズ」 から 「有効」 に戻すことができます。

  • 価格ステージ

    価格ステージが契約成果物に追加されました。そのため、ライン上の価格は、完全に交渉されていない価格として識別できるようになりました。

  • 契約成果物 - 信用状

    グローバル貿易コンプライアンスの一環として、プロジェクト契約成果物の信用状の存在および状況が規定される場合があります。グローバル貿易コンプライアンスおよび/または信用状で、伝票の内部または外部のコンプライアンスチェックの結果において、伝票のコンプライアンス状況が考慮されます。チェック結果はマニュアルで作成または修正することはできません。ただし、権限ユーザは、不備の結果をマニュアルで上書きすることができます。

  • 有効な契約で前払金を許可するオプション

    有効な契約について、[前払金] オプションを [なし] から [契約ライン別] に変更できるようになります。オプション設定は、新しい契約ラインのデフォルトとして使用されます。

  • 契約成果物 - 割引

    納入基準契約の一部として、契約成果物には割引率と金額が含まれます。割引および金額のどちらも割引額となりますが、同時には使用できません。

    [販売] タブが追加され、価格と割引の詳細が表示されます。割引発生元も表示されます。販売ライン値引設定を使用して、[販売] タブの値引関連データが取得されます。

    これは、価格パラメータの一部として 1 つの割引レベルのみを扱うのに適しており、複数の割引レベルは使用しないことが賢明です。

  • 契約ライン - 請求期間の強制適用

    固定価格契約の請求期間を強制適用できるオプションが追加されました。期間が強制されている場合、契約ラインが有効で有効期限内の場合を除き、これらの品目に対して請求できません。

    • 分割払
    • 成果物 (請求書への転送時/出荷確認時)
    • 報酬
    • 前払
    • 留保金

    非物理成果物は、「有効化」、「倉庫に発行済」、または 「納入済」 にできなくなります。請求期間の強制適用を [はい] に設定する場合、発効日を指定する必要があります。

  • 販売後サービスの統合

    プロジェクトでは、サービスが必要な品目について、販売後サービス機能が契約成果物として使用できるようになります。統合は、LN サービスを使用してメンテナンスできる物理的契約成果物にのみ関連します。

    この機能は、契約パラメータ (tpctm0100m000) セッションの [拡張サービス統合] チェックボックスがオンの場合のみ契約ラインの契約成果物に対して有効化されます。

  • 契約タイプ

    契約タイプの 「時間と資材」 および 「原価補償」 が、サービスコール、サービスオーダ、およびメンテナンス販売オーダにも使用できるようになりました。

  • 前払金タイプ

    前払金タイプを 「完全清算」 または 「清算率」 に設定できるようになりました。また、契約および契約ラインの割合も指定できるようになりました。

  • 収益伝票ライン

    リンクされた収益伝票ラインを表示する新しいオプションが契約ラインに追加されました。このオプションは、契約ラインに収益伝票ラインが存在する場合にのみ適用されます。

  • マイナスの契約金額

    契約ライン金額がマイナスである契約ラインをプロジェクトに作成できます。この契約ラインは、契約タイプが 「固定価格」 であり、請求タイプが 「分割払」 または 「納入基準」 である場合にのみ有効化できます。

  • 契約ラインの銀行リレーション

    請求額が支払われる銀行リレーションを契約ラインに定義できるようになりました。銀行リレーションは、通貨、顧客、所在地などに依存します。

  • 契約ラインの銀行保証

    Infor LN のグローバル貿易コンプライアンス (GTC) モジュールの一部として、GTC 銀行保証機能が契約ラインに追加されました。