消費ベースの所有権変更

所有権変更が発注先と顧客間の契約に従って消費ベースの場合、商品の所有権は顧客が製造または販売のために品目を消費する際に発注先から顧客に変更されます。顧客は所有者になった後、商品の支払を実行する必要があります。

倉庫移動にかかわる VMI 倉庫からの委託品目の出庫は、発注先から顧客への商品の所有権の変更を伴う消費の場合とそうでない場合があります。

発注先の管理倉庫の更新と消費詳細について詳しくは、在庫消費処理管理倉庫を更新するにはを参照してください。顧客の管理、または 「実際」 の VMI 倉庫の更新の詳細については、「消費レコード」および管理倉庫を更新するにはを参照してください。

消費基準

通常、発注先と顧客間の契約によって、出庫が消費かどうかが判断されます。[ロジスティック条件 (tctrm1140m000)] セッションの [倉庫移動時に使用] フィールドで、倉庫移動を消費とするかどうかを指定できます。

契約でカバーされていない出庫の場合、以下で出庫が消費かどうかを指定できます。

  • 特定の倉庫の特定の品目に対する、[倉庫別品目データ (whwmd2110s000)] セッションの [倉庫移動で使用] フィールド
  • 特定の倉庫に対する、[倉庫 (whwmd2500m000)] セッションの [倉庫移動で使用] フィールド
  • 特定の出庫オーダラインに対する、[出庫オーダライン (whinh2120m000)] セッションの [倉庫移動で使用] フィールド

たとえば、[ロジスティック条件 (tctrm1140m000)] セッションの [倉庫移動時に使用] フィールドが [クラスタ間のみ] に設定されており、委託在庫が消費される前に VMI 倉庫から同じクラスタ内の別の倉庫に移動される場合、所有者は発注先のままになります。在庫が VMI 倉庫から別のクラスタの工程倉庫に製造のために移動する場合、この移動は消費です。このため、顧客が所有者になります。

消費レコード

[倉庫移動時に使用] パラメータに従って出庫が消費である場合、消費のために商品を出庫する出庫オーダが作成されるときに、消費レコードが作成されます。消費レコードは、[委託消費 (whwmd2551m000)] セッションに表示されます。

消費済商品を含む出荷が確認されると、または出庫オーダラインに出荷手順が定義されていない場合、出庫勧告が発行され、消費レコードが更新されます。その後、消費レコードの状況は [引当済] から [使用済] に変わります。

消費レコードは、消費済商品を倉庫に入庫した元々の購買オーダと入庫にリンクされます。

LN は、この情報と出荷所有権レコードまたは出庫勧告所有権レコードを使用して以下を作成します。

  • 顧客が発注先に対して作成する、消費済商品の支払を処理する購買の買掛入庫。購買買掛入庫に基づいて、請求手順が開始されます。購買買掛入庫は、[購買買掛入庫 (tdpur4130m000)] セッションに表示されます。
  • 財務会計統合取引

出庫勧告または出荷所有権レコードの詳細については、出庫勧告所有権 (whinh4128m000) および出荷ライン所有権 (whinh4138m000) を参照してください。

顧客が発注先に支払う必要がある購買価格は、[オーダ条件 (tctrm1130m000)] セッションの価格決定基準 フィールドの設定で決まります。

LN で出庫する在庫を判断する方法について詳しくは、出庫する在庫を判断するにはを参照してください。

注: 

消費のための出庫が販売側、つまり、発注先の管理倉庫で実行される場合、[在庫消費 (tdsls4140m000)] セッションに消費レコードが作成されます。詳細については、次のトピックを参照してください: 在庫消費処理