調達における外注

調達では、外注購買伝票を作成できます。

外注のタイプは次のように区別されます。

  • 作業外注
  • 品目外注
  • 未計画の外注 (作業手順および品目)
  • サービス外注

外注処理を開始するには、購買オーダが必要です。

作業の外注

作業外注では、製造処理の一部 (1 つまたは複数の作業手順) が外注になります。

作業外注には、次のタイプを利用できます。

  • 資材フローサポートなし

    外注サービス品目が購買伝票で使用されます。外注購買オーダは外注処理の管理上の処理のみを表し、資材は外注先に供給されません。

  • 資材フローサポートあり

    [購買] 品目、[製造] 品目、または [製品] 品目が、リンクされている資材供給情報と共に、購買伝票で使用されます。資材供給情報は、製造オーダの外注作業の見積資材ラインに基づいて、工程管理から取得されます。資材供給ラインの変更は、見積資材ラインからのみ開始できます。資材供給ラインをマニュアルで更新することはできません。

    資材を外注先に供給するには、供給オーダまたはスケジュールを、購買オーダ資材供給ライン (tdpur4116m000) セッションの資材供給ライン、または外注の供給オーダの生成 (tdpur4216m000) セッションから生成する必要があります。

    消費される資材は在庫から出庫され、製造によって資材消費が更新されます。会計取引は製造からも生成されます。

    詳細については、次のトピックを参照してください: 調達における作業外注

品目の外注

品目外注では、品目の製造処理全体が外注になります。このため、常に資材フローサポートと共に使用されます。

外注購買オーダラインは、次のように生成できます。

  • 工程管理を使用

    未計画の外注」を参照してください。
  • 企業計画を使用またはマニュアル

    外注購買オーダラインが企業計画から生成されるかマニュアルで作成されると、部品表 (BOM) ラインから資材供給ラインが生成されます。

外注購買オーダライン、購買オーダラインのペグ配分、および資材供給ラインは常時マニュアルで変更できます。資材供給ラインのペグ配分は、親ラインからのみ、つまり、購買オーダライン、購買オーダラインのペグ配分、または資材供給ラインからのみ更新できます。

資材を外注先に供給するために、供給オーダまたはスケジュールは、購買オーダ資材供給ライン (tdpur4116m000) セッションまたは外注の供給オーダの生成 (tdpur4216m000) セッションを使用して資材供給ラインから生成されます。

消費される資材は在庫から出庫され、購買管理によって資材消費が更新されます。

注: 
  • [購買オーダパラメータ (tdpur0100m400)] セッションの外注仕掛品の評価フィールドの値に基づいて、供給された資材を入庫された完成品の在庫の値に割り当てる方法が決定されます。
  • 資材供給ラインの統合取引は、資材統合取引 (tdpur4566m000) セッションで表示できます。

未計画の外注 (作業手順および品目)

製造オーダの生成後の外注は、未計画の外注に該当します。

未計画の外注では、購買オーダが製造オーダから生成され、資材供給ラインは工程管理によって入力されます。これらは、オリジナルの製造オーダの外注作業の見積資材ラインが基準になります。この見積資材ラインは、外注購買オーダの生成後に削除されます。

詳細については、次のトピックを参照してください:外注の概要」

サービス外注

サービス外注では、メンテナンスまたは修理のために外注される品目を取り扱います。この作業は、修理処理の全体または一部のみを伴います。サービス外注には、資材フローサポートを使用する場合と使用しない場合があります。

資材を外注先に供給するには、供給オーダを、購買オーダ資材供給ライン (tdpur4116m000) セッションの資材供給ライン、または外注の供給オーダの生成 (tdpur4216m000) セッションから生成する必要があります。

消費される資材は在庫から出庫され、サービスによって資材消費が更新されます。会計取引はサービスからも生成されます。

詳細については、次のトピックを参照してください: 調達におけるサービス外注

外注の購買価格

外注の購買価格を取得するには、作業外注品目外注、またはサービス外注の価格設定データを指定します。

価格決定は、[品目 - 購買 (tdipu0101m000)] セッションの [作業外注の価格基準] フィールドの設定に依存します。

外注のタイプの [サービス外注の価格基準] が [価格帳/契約] に設定されている場合、価格設定情報を取得する際に使用される次の検索ロジックに基づいて、購買オーダラインには外注固有の購買価格および値引が取得されます。

  1. 有効な購買契約価格タイプが [品目外注]、[作業外注]、または [サービス外注] に設定されている購買契約にリンクされている価格帳
  2. [価格帳ライン (tdpcg0131m000)] セッションの [高優先順位] チェックボックスがオンになっている組合せの発注先価格帳。この価格帳は、[価格タイプ] が [品目外注]、[作業外注]、または [サービス外注] であるラインを含む必要があります。
  3. 有効な価格マトリックス。マトリックス優先順位が定義されている価格マトリックスから選択されます。価格マトリックスのタイプが [購買価格] であり、[購買価格マトリックス (tdpcg0130m020)] セッションの [外注] チェックボックスがオンになっている必要があります。有効な価格マトリックスが複数存在する場合、価格の取得は、[価格設定パラメータ (tdpcg0100m000)] セッションの価格管理フィールドによって決定されます。
  4. [価格帳ライン (tdpcg0131m000)] セッションの [高優先順位] チェックボックスがオフになっている組合せの [発注先価格帳] から取得この価格帳は、[価格タイプ] が [品目外注]、[作業外注]、または [サービス外注] であるラインを含む必要があります。
  5. [品目 - 購買 (tdipu0101m000)] セッションの [品目外注の購買価格] フィールドから取得
注: 

品目外注の場合、価格基準は常に [価格帳/契約] に設定されます。

作業外注では、[作業外注の価格基準] を [外注費レート] に設定することもできます。この場合、外注価格は製造から取得されます。

サービス外注では、[サービス外注の価格基準] を [参照活動] にすることもできます。この場合、外注価格はサービスから取得されます。