スケジュールラインの計画済倉庫オーダへの統合

計画済倉庫オーダを使用する場合、販売スケジュールラインを数量別または日付別に統合できます。

数量別の統合とは、複数のスケジュールラインを 1 つの計画済倉庫オーダにまとめることを意味します。計画済倉庫オーダのオーダ数量はグループ化された数量であり、同じ計画済倉庫オーダが各種スケジュールラインにリンクされます。

日付別の統合とは、スケジュール品目の出荷が計画済倉庫オーダの事前定義された納入日時に統合されることを意味します。

マスタデータ

[販売契約ラインロジスティックデータ (tdsls3102m000)] セッションで、これらの統合フィールドを指定する必要があります。

  • 納入パターン

    このフィールドが指定されている場合、LN によって、数量別および日付別またはどちらか一方により、販売スケジュールラインが自動的に統合されます。
  • 参照の統合を許可

    同じ [出荷参照] で参照スケジュールラインを数量別に統合できるかどうかを決定します。
  • 統合中の追加情報を無視

    追加情報フィールドの内容が異なるスケジュールラインを統合できるかどうかを決定します。

所要量の数量別統合

数量別に統合すると、特定の販売スケジュールの複数のスケジュールラインを 1 つの計画済倉庫オーダにまとめることができます。

[販売スケジュール計画納入ライン (tdsls3520m000)] セッションでは、異なることのある次のフィールドを除き、販売スケジュールラインのフィールドが同じ場合、スケジュールラインを同一の計画済倉庫オーダに組み合せます。

  • 日付
  • 数量
  • [参照]
  • [顧客スケジュール番号]
  • [梱包参照 A]
  • [梱包参照 B]
  • [統合中の追加情報を無視] チェックボックスがオンの場合、[追加フィールド]

たとえば価格情報や販売単位が異なるスケジュールラインは統合できません。この場合、同じ出荷参照で複数の計画済倉庫オーダを作成できます。

注: 
  • 参照スケジュールラインは、出荷参照が同一の場合にのみ、1つの計画済倉庫オーダに統合できます。
  • 販売スケジュールラインの [スケジュールラインテキスト] チェックボックスがオンの場合、このスケジュールラインは数量別に統合できません。

数量別の統合には以下が適用されます。

  • 統合の基礎情報として、計画済倉庫オーダにリンクされている先頭のスケジュールラインから情報が取得されます。つまり、その他のスケジュールラインからの情報は無効になります。
  • 受領するスケジュール改訂への新しい情報のために統合結果が長期間のうちに変更されると、予測外の不足納入または超過納入の状況が発生し、予測外の計画済倉庫オーダの作成が発生します。
注: 

新しいスケジュール改訂または更新により予測外の (超過) 納入となる場合、警告メッセージが表示されます。これにより、必要に応じて、マニュアルによる介入が可能になります。

スケジュール SCH0001 では、最初の改訂には次のデータが含まれます。

スケジュールライン オーダ数量 納入地点
10 15 001
20 35 001

スケジュールライン 10 と 20 は、オーダ数量が 50 の 1 つの計画済倉庫オーダ (SCH0001) に統合されます。

2 番目のスケジュール改訂には次のデータが含まれます。

スケジュールライン オーダ数量 納入地点
10 17 001
20 37 002

納入地点が変更したために、これらのスケジュールラインは数量別に計画済倉庫オーダに統合できません。

(計画済) 倉庫オーダの状況に基づき、以下が適用されます。

  • 更新可能

    納入地点 001 の既存の計画済倉庫オーダの数量は減少し、17 に設定されます。
  • 先頭の計画済倉庫オーダリンクの数量は減少し、改訂数量が更新され、2 番目の計画済倉庫オーダリンクが削除されます。
  • 2 番目のスケジュールラインに対して、2 番目の計画済倉庫オーダとリンクが作成されます。
  • 更新不可能

    納入地点 001 の最初の計画済倉庫オーダは倉庫管理で処理されます。
  • 納入地点 001 の先頭の新しいスケジュールラインの数量は無視されます。計画済倉庫オーダリンクの改訂のみが更新されます。
  • 2 番目のスケジュールラインに対して、新しい計画済倉庫オーダと計画済倉庫オーダリンクが作成されます。その結果、超過納入となります。

所要量の日付別統合

日付別の統合とは、スケジュール品目の納入日時が計画済倉庫オーダの固定納入日時に変更されることを意味します。

販売スケジュールの承認時に、[販売スケジュール計画納入ライン (tdsls3520m000)] セッションの次の日付は、パターンで定義された納入時のいずれかに変更できます。

  • [出荷基準]

    所要開始日
  • [入庫基準]

    計画入庫日

この結果、計画済倉庫オーダの日付は、[販売契約ラインロジスティックデータ (tdsls3102m000)] セッションの納入パターンフィールドに指定された希望納入時に従った日付となります。

マニュアル統合オプション

スケジュールラインの自動統合は計画済倉庫オーダの数を大幅に削減しますが、引き続き、計画済倉庫オーダの数が多すぎるとみなされる場合があります。

計画済倉庫オーダの数をさらに削減、または管理するために、スケジュールの承認時または承認後に統合オプションをマニュアルで指定できます。既存または新しい計画済倉庫オーダの場合、過去の所要量を含め、特定の所要開始日のスケジュールライン所要量を 1 つの計画済倉庫オーダに統合できます。

承認時には、[販売スケジュールの承認 (tdsls3211m000)] セッションおよび [ピックアップシートの承認 (tdsls3211m200)] セッションを使用して統合オプションを指定できます。

承認後には、[統合計画納入ライン (tdsls3220m000)] セッションおよび [統合計画納入ライン (ピックアップシート) (tdsls3220m100)] セッションを使用して統合オプションを指定できます。

次の統合オプションを指定できます。

納入パターンを無視 -
過去の所要開始日の移動 新規所要開始日
非パターン所要開始日の移動 新規所要開始日
計画納入ラインの結合 新規所要開始日
オリジナル所要開始日 - 開始 オリジナル所要開始日 - 終了

納入パターン: 11 月 7 日、水曜日、午前 11:00 に出荷

本日: 11 月 1 日

スケジュールライン 数量 開始日 所要量
1 3 10 月 31 日、水曜日、午前 7:00 過去
2 5 11 月 5 日、月曜日、午前 7:00 パターンなし
3 2 11 月 7 日、水曜日、午前 11:00 パターン

設定に応じて、たとえば、11 月 5 日、月曜日、午前 11:00 出荷で数量 10 の 1 つの計画済倉庫オーダが作成されます。