ピックアップシート

ピックアップシートは、単一出荷の出荷先顧客と指定日付について、運送業者が発注先の保管場所でピックアップする必要がある品目のリストです。このシートは、出荷参照と呼ばれる特別な参照番号によって識別されます。これは、顧客が作成する情報です。この参照番号は、ピックアップシート、出荷、および支払を識別するために使用します。多くの場合、出荷データにはピックアップシートの所要量のリストが含まれていますが、ピックアップシートで要求された商品は、いくつかの販売スケジュールに分けられます。

販売スケジュール要件は、次の特徴に基づいてピックアップシートでグループ化されます。

  • [販売先取引先]
  • [出荷先取引先]
  • [出荷参照]
  • [運送業者/LSP]
  • [開始日]
  • [終了日]

ピックアップシートには次の条件があります。

  • 超過納入は認められません。
  • 販売スケジュールにリンクされている契約は、販売スケジュールに、ピックアップシートの所要量を追加できるようにするかどうかを決定するために使用されます。
  • ピックアップシートは確定事項とみなされるため、自動的に更新または修正することはできません。ただし、未承認のピックアップシートはマニュアルで修正できます。

ピックアップシートの手順には、次のステップが含まれます。

  1. ピックアップシートのマスタデータの指定

    ピックアップシートを使用できるのは、販売スケジュールがリンクされている販売契約で [販売契約ラインロジスティックデータ (tdsls3102m000)] セッションの次のチェックボックスがオンになっている場合のみです。

    • 参照スケジュール
    • 出荷参照の使用
    • ピックアップシートの使用
  2. 販売発行の作成と更新

    ピックアップシートは、次のセッションを使用して受信または指定できます。

    • 販売発行概要 (tdsls3512m000)
    • 資材発行ライン - ピックアップシート (tdsls3109m000)
    • 販売発行ライン詳細 - ピックアップシート (tdsls3116m100)
  3. ピックアップシートの作成と更新

    [ピックアップシート] タイプの販売発行は、販売発行の処理 (tdsls3208m000) セッションの [出荷スケジュール] タイプの参照販売スケジュールでマニュアルで処理するか、または自動的に処理できます。これは、[サイト別出荷先取引先 (tccom2111m000)][出荷先取引先 (tccom4111s000)]、または [販売先取引先 (tccom4110s000)] セッションの [販売スケジュール発行の自動処理] チェックボックスの設定を基に処理されます。

    ピックアップシートの販売スケジュールが作成されると、以下が実行されます。

    • [販売スケジュール (tdsls3111m000)] セッションで、販売スケジュールの [参照スケジュール] と [ピックアップシートにリンク] チェックボックスがオンになります。
    • ピックアップシート (tdsls3107m100) セッションで、取引先、運送業者、および参照データを含むピックアップシートヘッダ情報が参照可能になります。
    • ピックアップシート (tdsls3107m200) セッションで、品目、数量、および日付データを含むピックアップシートライン情報が参照可能になります。ピックアップシートラインは販売スケジュールラインを参照します。ピックアップシートラインをダブルクリックすると [販売スケジュールライン (tdsls3107m000)] セッションのラインデータが表示されます。

    更新されたスケジュールを受信した場合、[スケジュール条件 (tctrm1131m000)] セッションのピックアップシートにリンクするスケジュールチェックボックスに従って、スケジュールを更新する処理が決定されます。

    • このチェックボックスがオンの場合、販売スケジュール改訂番号が作成されます。
    • このチェックボックスがオフの場合、販売スケジュールが更新されます。販売スケジュールラインの更新は改訂として [販売発行ライン詳細 - ピックアップシート (tdsls3116m100)] セッションに保存されます。
  4. ピックアップシートの承認

    ピックアップシートライン数量を納入するには、[作成済] 状況のピックアップシートを承認する必要があります。ピックアップシートは、自動的に承認されるか、ピックアップシートの承認 (tdsls3211m200) セッションでマニュアルで承認できます。これは、[スケジュール条件 (tctrm1131m000)] セッションまたは [販売契約ラインロジスティックデータ (tdsls3102m000)] セッションの [参照済販売スケジュールの承認] チェックボックスの設定によって決まります。

    ピックアップシートが承認されると、[販売スケジュールパラメータ (tdsls0100s500)] セッションのスケジュールに契約を使用チェックボックスがオンの場合、計画済倉庫オーダが作成されます。

    [注意]: 1 つのピックアップシートは複数の販売スケジュールにリンクできます。また、関連するラインに異なる販売スケジュールの販売スケジュールラインデータを含めることができます。

    詳細については、次のトピックを参照してください: 

    • 販売スケジュールの承認
    • 計画倉庫オーダ
  5. 倉庫管理へのピックアップシートの発行

    承認済ピックアップシートまたはピックアップシートの計画済倉庫オーダは、倉庫管理に発行されます。これらのシートは、ピックアップシートを倉庫に発行 (tdsls3207m100) セッションを使用してマニュアルで発行することもできます。これは、[スケジュール条件 (tctrm1131m000)] セッションの [参照販売スケジュールをオーダに発行] チェックボックスの設定によって決まります。

    倉庫管理では、ピックアップシート数量を最終輸送オーダに転換でき、それが運送業者に通信されます。この輸送オーダに基づき、輸送計画と経路が最適化され、ピックアップシートの運送業者用コピーが作成されます。

    また、ピックアップシートを処理して、出荷を準備し、適切な納入文書を作成し、商品を発送ゾーンに転送できます。輸送用に品目がピックアップされると、運送業者は、発送確定済商品の数量、顧客品目コード、扱い単位を確認し、商品を顧客に転送します。オプションで、顧客に商品の発送を通知できます。

    商品の一部しか納入できない場合は、バックオーダを作成できます。

    詳細については、次のトピックを参照してください: 販売スケジュールと倉庫

  6. 支払の受領

    商品の入庫に基づいて発生する支払は、通常自己請求によって実行されます。支払通知は、あなたと運送業者に送付されます。

    詳細については、次のトピックを参照してください: 自己請求

    [出荷参照] に基づき、[販売オーダ/スケジュールの請求への発行 (tdsls4247m000)] セッションを使用して、ピックアップシートまたはピックアップシートの計画済倉庫オーダを請求にすることもできます。

    詳細については、次のトピックを参照してください: 販売スケジュールと請求

  7. 販売スケジュールの処理

    納入済販売スケジュールの処理 (tdsls3223m000) セッションで、[請求済] 状況の販売スケジュールを処理できます。

    詳細については、次のトピックを参照してください: 販売スケジュールの処理および削除