販売スケジュールと請求

販売スケジュールラインのオーダ品目の一部または全部が納入された後、納入済商品に対する請求を行うことができます。請求書を送付するには、販売スケジュールを請求に発行する必要があります。

実際納入、請求ライン、および請求書訂正

(一部) 出荷を請求できるように、実際納入は販売スケジュール実際納入ライン (tdsls3140m000) および [販売スケジュール実際納入ライン (tdsls3140m100)] セッションに保存されます。

販売スケジュール請求ライン (tdsls3140m200) を使用して、納入数量を請求および修正できます。

注: 

実際納入ラインは、請求ラインと考えることもできます。

実際納入

[販売スケジュール実際納入ライン (tdsls3140m000)] セッションおよび [販売スケジュール実際納入ライン (tdsls3140m100)] セッションで、販売スケジュールラインまたは計画済倉庫オーダに関して行われるすべての納入が保存されます。販売スケジュールラインのまたは計画済倉庫オーダのオーダ数量が (一部) 納入されると、納入数量の状況が [納入済] の実際納入ラインが作成されます。納入された品目に対する請求は、これらのセッションで指定された実際納入詳細に基づいて行われます。この設定により、部分的納入に対する請求も可能です。

実際納入ラインは、次の各状況を順に経ていきます。

  1. [納入済]
  2. [請求への発行]
  3. [請求済]
  4. [処理済]

請求書訂正

[販売スケジュール請求ライン (tdsls3140m200)] セッションを使用して、納入数量を訂正できます。これらの訂正は、財務上の理由で行われるのであり、ロジスティック上の理由ではありません。たとえば、出荷品目が出荷中に紛失してしまい、紛失した品目については取引先に請求しない場合は、納入数量を減らすことができます。その場合は、請求ラインを選択し、適切なメニューから [請求訂正の入力] を選択します。これにより、[訂正数量] を詳細セッションで指定できます。修正レコードの [レコードタイプ] は [修正] に設定されています。

状況が [処理済] 以外の販売スケジュールラインに対して請求書訂正を作成できます。

請求書訂正レコードは、次の各状況を順に経ていきます。

  1. [作成済]
  2. [請求への発行]
  3. [請求済]
  4. [処理済]
注: 

[作成済] 状況の請求書訂正レコードは、請求に発行する前に確認する必要があります。請求書訂正レコードを確認するには、[販売スケジュール請求ライン (tdsls3140m200)] セッションの適切なメニューで [請求訂正の確認] を選択します。

訂正レコードを確認すると、次の処理が実行されます。

  • [統合取引 (tfgld4582m000)] セッションで [出荷差異] タイプの会計取引が作成されます。
  • 取引先未決済残高から訂正金額が差し引かれます。
  • 販売契約がリンクされている場合は販売契約が更新されます。
  • 販売スケジュール履歴にレコードが挿入されます。
  • 出荷訂正は、ロジスティックではなく財務上の理由でのみ実行されるため、出荷済累計は更新されません。

請求ラインと請求書訂正の請求への発行

請求ラインと請求書訂正を請求に発行するには、[販売スケジュール請求ライン (tdsls3140m200)] セッションの適切なメニューから [販売オーダ/スケジュールの請求への発行] を選択します。したがって、この場合は [販売オーダ/スケジュールの請求への発行 (tdsls4247m000)] セッションが開始されます。

次のオーダのデータが請求に発行されます。

  1. [納入済] 状況の請求ライン
  2. [作成済] 状況の確認済訂正レコード
注: 
  • 請求ラインの発行、次に訂正レコードの発行が、連番の順序 (作成順序) で実行されます。
  • 販売スケジュール/計画済倉庫オーダを請求に発行すると、実際納入ライン、請求ライン、および訂正レコードの状況は [請求への発行] に変更されます。

販売スケジュールが請求に発行されると、次のように [納入済額] が決定されます。

  • 請求ライン

    [納入数量] ÷ [所要数量] × [正味額]
  • 訂正レコード

    [訂正数量] ÷ 請求ラインの [納入数量] × 請求ラインの [納入済額]
注: 
  • LN では、[所要数量] および [正味額] を、[販売スケジュールライン (tdsls3107m000)] セッションから取得します
  • 販売スケジュールラインのすべての請求ラインと訂正レコードが [請求への発行] 状況の場合、その販売スケジュールラインの状況も [請求への発行] になります。

請求での請求書の作成と転記

販売スケジュールの請求書の作成と転記は、請求請求書 (cisli3105m000) セッションで実行します。

注: 

請求書訂正レコードの与信請求 (ライン) が作成されます。

販売スケジュールラインの請求ラインまたは訂正レコードの請求書が送付される場合

  • 請求ラインまたは訂正レコードの状況は [請求済] になり、[請求番号] と [請求日] フィールドが [販売スケジュール実際納入ライン (tdsls3140m000)] セッション、[販売スケジュール実際納入ライン (tdsls3140m100)] セッション、および [販売スケジュール請求ライン (tdsls3140m200)] セッションで入力されます。
  • [請求済累計 (tdsls3533m000)] セッションと [販売スケジュール (tdsls3111m000)] セッションで販売スケジュールの合計請求数量が更新されます。
  • 請求データによって [販売スケジュールライン (tdsls3107m000)] セッションが更新されます。

販売スケジュールライン/計画済倉庫オーダのすべての請求ラインと訂正レコードの状況が [請求済] の場合、販売スケジュールライン/計画済倉庫オーダの状況も [請求済] になります。