プル予測スケジュール

「予測」 タイプのプルスケジュールは、企業計画によってのみ生成でき、マニュアルでは作成できない非参照スケジュールです。

パラメータとトリガに基づいて、次のステップが実行されます。

  1. スケジュールヘッダおよびラインの生成

    購買スケジュール (tdpur3610m000) セッションで LN によってスケジュールヘッダおよびスケジュールラインが生成されます。

    企業計画によるプルスケジュールの自動生成の前に、次の情報が企業計画購買管理間で交換されます。

    • 発注先の決定

      発注先を決定するために、次のステップが実行されます。

      1. 企業計画は、必要な品目グループおよび倉庫を購買管理に送信します。
      2. 購買管理は、[購買スケジュールパラメータ (tdpur0100m500)] セッションの [購買元取引先検索スケジュール] タブで定義された優先順位レベルに基づいて承認済発注先を検索します。
      3. 購買管理によって、すべての有効な取引先が企業計画に送信され、その後、企業計画により発注先が選択されます。
    • 所要日の決定

      所要日の決定のために、企業計画によってリードタイムのオフセットが実行されます。リードタイムオフセットを実行するには、[計画納入日時の生成 (tdipu0225m000)] セッションで十分に余裕のある計画納入日時を生成する必要があります。生成された計画納入日時は、[計画納入日時 (出荷基準) (tdipu0125m000)] セッションまたは [計画納入日時 (入庫基準) (tdipu0126m000)] セッションに保存されるため、企業計画によるこれらのセッションからの取得が可能になります。詳細については、次のトピックを参照してください: 計画納入日時の使用
    • 供給の決定

      制約の数に応じてスケジュールラインを生成できます。

      詳細については、次のトピックを参照してください: 

      • 参照なしの購買スケジュールラインの生成に関する制約
      • 購買スケジュールと企業計画

    LN は、企業計画で品目、購買元取引先、出荷元取引先、および購買オフィスの組合せに既存のプルスケジュールが見つけられない場合のみ、新しいスケジュールを生成します。[計画入庫日 ] および [オプションリスト ID] フィールドが同じであれば、スケジュールラインは同じであるとみなされます。

    プル予測スケジュールをマニュアルで作成することはできませんが、まだスケジュールラインがない場合は、[購買スケジュール (tdpur3110m000)] セッションで有効なプル予測スケジュールを更新できます。

  2. スケジュールラインの再生成

    スケジュールの再生成 (tdpur3211m000) セッションで、スケジュールラインを再生成する必要があります。

    プル予測スケジュールの場合、再生成は購買スケジュールに適したセグメントセットパターンコード、および購買担当を取得する目的でのみ実行されます。

    購買スケジュールラインの生成時にセグメントセットを使用する方法の詳細は、セグメントセットの使用を参照してください。

  3. 購買発行の生成

    発行ラインの生成 (tdpur3222m000) セッションを使用して、以下のアクションを実行します。

    • [購買発行ライン (tdpur3121m000)] セッションで表示される購買発行ラインの生成詳細については、次のトピックを参照してください: 購買発行
    • [購買発行ライン詳細 (tdpur3522m000)] セッションで表示されるスケジュールラインのクラスタ化詳細については、次のトピックを参照してください: 購買スケジュールラインのクラスタ化
  4. 購買発行の承認

    発行ラインの承認 (tdpur3222m100) セッションで、購買発行を承認する必要があります。

  5. 購買発行の出力

    購買発行の出力 (tdpur3422m000) セッションで、購買発行を出力する必要があります。

    [購買契約ラインロジスティックデータ (tdpur3102m000)] セッションおよび [品目 - 購買取引先 (tdipu0110m000)] セッションで [通信チャネル] フィールドが [EDI] に設定されており、これらのセッションでEDI メッセージを直接発行チェックボックスもオンの場合、[購買発行の出力 (tdpur3422m000)] セッションで購買発行を出力する必要はありません。自動的に購買発行が出力されます。

  6. 権限の挿入

    権限は、FAB/RAW 権限 (tdpur3534m000) セッションで挿入されます。

    プル予測スケジュールは、プルコールオフスケジュールから取得された所要累計を使用して FAB 権限および RAW 権限を計算します。

    詳細については、次のトピックを参照してください: 購買スケジュール権限

  7. プルコールオフスケジュールの生成

    プルコールオフスケジュールを生成する必要があります。

    詳細については、次のトピックを参照してください: プルコールオフスケジュール

注: 

購買スケジュール (tdpur3610m100) セッションでは、注意が必要な購買スケジュールをフィルタして、そのスケジュールラインに適切なアクションを実行できます。たとえば、未入庫で期日が迫っているスケジュールライン、または期日 (計画入庫日) を過ぎたスケジュールラインを表示します。