製造でのプロジェクトペギング

製造オーダ

ペグ情報を含む製造オーダは、次のとおりに作成されます。

  • 企業計画から転送

    作成時に計画からのペグ情報が転送されます。

  • マニュアルで作成

    [プロジェクトペグの継承] や [必須プロジェクトペグ] などの品目の設定に基づいてペグ情報を指定できます。指定するペグ配分は、ペグを同じ製造オーダで使用できることを確認するため、統合ルールについてチェックされます。

    見込完成品の製造オーダにペグを指定することもできます。

注: 

製造オーダ文書の出力 (tisfc0408m000) セッションで製造オーダ文書を出力する場合、ペグ情報も出力されます。

部品表

品目のプロジェクトペグの継承設定が修正可能であるため、部品表の不一致が起きる可能性があります。不一致が起きないようにするには、品目の設定の変更時に妥当性が確認されるマルチレベル部品表を設定する必要があります。

見積資材

見積資材は、製造オーダのペグ情報で更新できます。各資材ラインには、計画在庫処理に送信される独自のペグ配分が必要です。見積資材ラインのペグ配分にあるペグ情報は変更できません。各ラインの数量は、ペグごとに必要な計画数量に基づいて配分されます。

資材出庫

プロジェクトペギング済である部品が製造オーダに出庫されると、その製造オーダで、関連する原価が更新されます。材料費はすでに製造オーダに含まれているため、プロジェクト原価は更新されません。

ペグのペギング在庫に不足があり、別のペグから超過の在庫を利用できる場合、転送規則によって、ペグ間での在庫の転送が可能かどうかが決定されます。

ペグ製造オーダに見込品目が出庫されると、プロジェクト元帳と製造オーダで原価が更新されます。顧客支給資材品目が製造オーダに出庫されても、プロジェクト元帳または製造オーダで原価は更新されません。

在庫バッファ計算

非必須プロジェクトペギング品目については、プロジェクトペギング需要を満たすと同時に在庫バッファを調整するための在庫品目のオーダを受領することができます。供給オーダは、プロジェクトペギング需要と在庫バッファ需要を組み合わせた配分となります (プロジェクトペグなし)。

プロジェクトペギング済でない品目は、プロジェクトペギング需要を満たすと同時に在庫バッファを調整するために使用できます。このような場合、供給オーダには、プロジェクトペギング需要と在庫バッファ需要を組み合わせた配分が含まれます (プロジェクトペグなし)。

注: 

特定のプロジェクト原価勘定の供給が統合から除外されている場合、この供給を在庫バッファの供給と組み合わせることはできません。

完了作業のレポート

特定の完成品数量を完了としてレポートするときに選択する内訳ラインは、それぞれのラインの優先順位に基づきます。この優先順位は、所要量または所要日と、プロジェクトペグの内訳ライン順序によって決まります。作業で常に正しい値を使用するには、オーダ計画の生成 (品目) (cprrp1220m000) およびペギング関係予測および確認済供給の生成 (cpvmi1212m000) セッションが定期的に実行される必要があります。

企業計画では、特定の製造オーダとプロジェクトペグについてそれぞれ、ゼロまたは 1以上の所要日を特定の数量とともに指定できます。

内訳ラインについて複数の所要日が存在する場合、製造オーダとプロジェクトペグは、全数量に関して完了とレポートされるのではなく、それぞれの所要日ごとに部分的にレポートされることがあります。