プロジェクトペギングされた購買伝票の追加情報

顧客と請負業者間の標準、条件、および要件 (条項) は、追加情報としてプロジェクト契約ラインに規定できます。これらの条項は、関係する発注先や外注先にも影響を与えるため、サプライチェーンに転送することができます。

要求ライン、見積依頼ライン、購買オーダラインなどの購買伝票ラインが自動的に生成またはマニュアルで作成されており、そのラインがプロジェクトペギングされている場合は、リンクされている (プロジェクト) 契約ラインに関して指定された追加情報が検証されます。プロジェクト契約ラインの追加フィールドの情報は、購買伝票ラインの追加フィールドに転送されます。ただし、[追加情報定義 (tcstl2100m000)] セッションで両方のテーブルに同じ追加フィールド名が指定されている場合に限ります。

次の表は、購買伝票ラインに適用される追加情報フィールドを示します。

契約ライン 購買オーダライン 関連フィールドの有無
ADI1 ADI1 あり
ADI2 - なし
- ADI3 あり

追加情報が格納されており、追加情報を含むペグ配分も設定されているソースから購買伝票ラインが生成された場合は、ソース伝票の追加情報だけが、生成された購買伝票に転送されます。リンクされているペグ配分の追加情報は考慮されません。[追加情報定義 (tcstl2100m000)] セッションでソース伝票に関する追加情報定義が指定されていないが、そのソース伝票が追加情報を含むペグ配分にリンクされている場合は、ペグ配分に含まれる追加情報が購買伝票に転送されます。

  1. ペグ配分を含む購買要求ラインをマニュアルで指定します。
  2. ペグを指定すると、プロジェクト契約ラインの追加フィールドの情報が要求ラインの追加フィールドに転送されます。
  3. 要求が見積依頼に変換されます。
  4. 要求ラインの追加情報が見積依頼ライン/回答ラインに転送されます。リンクされているペグ配分の追加情報は要求ラインにすでに含まれているため、検証されません。購買担当が要求ラインの追加情報フィールドに加えた修正も見積依頼ライン/回答ラインに転送されます。

購買伝票ラインのペグ配分でプロジェクトペグを削除または修正しても、追加情報フィールドが削除されたり更新されたりすることはありません。購買担当は、データの消失や重複がないかを追加情報で確認し、ある場合はマニュアルで修正する必要があります。また、購買担当は、購買伝票ラインの追加情報フィールドとプロジェクト契約ラインの追加情報フィールドの差異を表示するためのレポートを生成することもできます。内容が一致している追加情報フィールドは表示されません。

購買伝票タイプに応じて、購買担当は次のセッションを使用して、追加情報を比較し、差異を出力することができます。

  • [購買要求の追加情報差異の出力 (tdpur2406m000)]
  • [購買見積依頼の追加情報差異の出力 (tdpur1421m000)]
  • [購買見積依頼回答の追加情報差異の出力 (tdpur1426m000)]
  • [購買スケジュールの追加情報差異の出力 (tdpur3411m100)]
  • [購買オーダの追加情報差異の出力 (tdpur4410m000)]
注: 
  • 追加情報を比較できるのは、購買伝票にペグ配分がリンクされている場合に限ります。ペグ配分に含まれる各ペグが伝票ラインと比較されます。したがって、1 つの伝票ラインをレポート上で複数回表示できます。
  • 別々のプロジェクト契約ラインに関連付けられた複数のペグが 1 つの購買伝票ラインにリンクされている場合は、すべての契約ラインの条項 (追加情報) がその購買伝票ラインに転送されます。一致しない条項 (フィールド名は同じであるが、フィールド値が異なる追加情報) は、情報の消失につながります。計画グループを設定し、共通情報の [プロジェクトペギング] で例外を統合することで、それぞれのプロジェクトペグの条項の不一致を回避できます。