余剰処理
構成要素が納入されたが、納入構成要素の数量が足りないために少なくとも 1 つの販売オーダライン品目を完成できない場合、構成要素は剰余と呼ばれます。
剰余情報は販売オーダライン構成要素の余剰 (tdsls4567m000) セッションで表示でき、構成要素ごとに登録されて、オーダライン品目について請求できるかどうかを判断するために使用されます。
剰余は、次の作業を行うと更新されます。
- 新しい出荷の納入
- [販売オーダライン - 構成要素 (tdsls4601m000)] セッションの適切なメニューの [ ] をクリックすることで、構成要素ラインをマニュアルで変更して変更を処理する
- [販売オーダへの部品表変更の処理 (tdsls4263m000)] セッションを使用することで、部品表を変更して変更を処理する
- オーダラインに剰余が存在する場合、遅延構成要素 (tdsls4567m100) セッションを使用して、完成した販売オーダライン品目の請求を遅らせている構成要素を表示できます。
- オーダラインの終了や部品表の変更などにより剰余が廃止になった場合、[販売請求書ラインの価格および値引の変更 (tdsls4132m000)] セッションで剰余の数量を請求できます。
販売オーダ単位と丸め係数
販売オーダライン品目の 1 単位は、品目の販売オーダ計測単位に従って定義され、販売オーダ単位の丸め係数に従って丸められます。
たとえば、販売オーダ単位が KG (キログラム)、丸め係数が 0.1 kg であり、0.69 KG の販売オーダライン品目であれば十分であるとして納入数量が計算される場合、数量 0.6 KG が完成と見なされます。
剰余の評価
剰余評価は、完成していて請求可能な販売オーダライン品目の単位数を計算する処理です。
出荷の納入
構成要素品目の出荷が倉庫管理で記録されると、剰余評価が実行され、完成したすべての販売オーダライン品目の請求ラインが作成されます。
[販売オーダ/スケジュールの請求への発行 (tdsls4247m000)] 活動は、該当する販売オーダタイプで次のように行われます。
- 自動。出荷ラインは即時に評価されます。完成した販売オーダライン品目ごとに、別個の請求ラインになることがあります。
- 非自動。[販売オーダライン (tdsls4101m000)] セッションで [ ] コマンドをクリックすると、複数の出荷ラインが 1 つの請求ラインに結合されます。
活動は、[販売オーダタイプ (tdsls0594m000)] 詳細セッションの自動チェックボックスがオンになっていると、自動的に実行されます。
構成要素ラインの変更
[販売オーダライン構成要素 (tdsls4163m000)] セッションで、構成要素ライン正味数量の変更、または構成要素ラインの終了または削除を行った場合、修正済チェックボックスがオンになります。変更を適用すると、剰余評価が実行されます。
これらの変更を適用するには、[販売オーダライン - 構成要素 (tdsls4601m000)] セッションの [ ] をクリックします。
部品表の変更
販売オーダライン品目の部品表 (BOM) を変更し、この変更を処理すると、剰余評価が実行されます。
剰余数量の請求
販売オーダライン構成要素をマニュアルで変更する場合や、部品表を変更する場合は、出荷した構成要素を、完成した販売オーダライン品目を構成するために使用できなくなる場合があります。部分納入と端数修正を行っても、販売オーダライン品目を完成させるために構成要素を使用できなくなる可能性があります。
これらの構成要素の納入は、販売オーダラインで納入数量が 0 の剰余として請求されます。
[販売オーダパラメータ (tdsls0100s400)] セッションの余剰ゼロ請求書チェックボックスにより、剰余数量の請求方法が決まります。