扱い単位に対する無線周波数 (RF) ID (RFID)

LN では、出庫処理と出荷処理で扱い単位を特定し追跡するために RFID を使用します。そのため、RFID タグ用に扱い単位が用意されています。

RFID タグは、外装で覆われていても、読取デバイスの直接表示なしで読み取ることができます。大量の RFID タグを同時に読み取りることができます。これにより、発注先の出荷処理と顧客の入庫処理が大幅に迅速化され、これらの処理の正確性も大幅に改善します。

通常、RFID タグは発注先 ID コード、顧客 ID コード、および扱い単位を識別するシリアル番号で構成されます。

注: 

エンタープライズモデラ Content Pack を LN で使用する場合は、MWH1006 (出荷時の RFID) ウィザードを使用して出荷時に無線周波数 ID (RFID) を作成できるようにすることを検討してください。このウィザードは事前定義されており、会社の業務機能モデルを指定した後に [プロジェクトモデル別ウィザード (tgwzr4502m000)] セッションから実行できます。

RFID タグフォーマット

通常、顧客は RFID タグのフォーマットを決定します。LN の RFID 構造により、顧客が必要とする RFID フォーマットを作成できます。RFID 構造は、各種セグメントで構成されます。RFID 構造にはさまざまなタイプのセグメントを追加できます。

単一使用および複数使用

LN では、単一使用および複数使用 RFID タグが使用されます。梱包品目では、RFID タグのタイプが指定されます。

単一使用 RFID タグは、1 回だけ使用します。RFID タグとその他のコードは、発注先によって作成されます。RFID コードは、顧客が要求したフォーマットで作成されます。RFID タグは、RFID タグを含むラベルを出力することで作成されます。

発注先でのピッキング確認時に、タグと RFID コードが作成され、RFID コードがタグに書き込まれると、タグが扱い単位に添付されます。

複数使用タグは、複数回使用します。これらは、顧客が提供したパレットや大型コンテナなどの比較的高額かつ再利用可能な扱い単位に添付されます。顧客は RFID タグに ID を追加し、このタグを空の扱い単位に添付して、扱い単位を発注先に送付します。発注先でのピッキング確認では、発注先自身のシリアル番号が RFID タグにリンクされます。

出荷処理

単一使用および複数使用タグはさまざまなチェックに使用されます。たとえば、タグのスキャンにより、発送確定保管場所で積荷されようとしている扱い単位が出荷ラインにリンクされた扱い単位と一致しているかどうかを確認します。