計画済倉庫オーダの納入

状況が [倉庫管理へ発行済] または [部分納入済] の計画済倉庫オーダの納入が実行されると、レコードが販売スケジュール実際納入ライン (tdsls3140m000) セッションに挿入されます。計画済倉庫オーダ、倉庫オーダリンク、およびスケジュールラインが納入情報で更新されます。

超過納入

オリジナルオーダより多く納入され、複数のスケジュールラインが 1 つの計画済倉庫オーダにリンクされている場合、超過納入が最新の計画済倉庫オーダリンクと関連するスケジュールラインに登録されます。

出荷済合計金額が最初に注文された合計スケジュール金額を超えている場合、取引先残高が調整されます。

スケジュールライン オーダ数量
10 10
20 30

スケジュールライン 10 と 20 は、オリジナルオーダ数量が 40 の 1 つの計画済倉庫オーダに統合されます。

数量 50 が納入された場合、以下が適用されます。

  • 納入数量 10 がスケジュールライン 1 の計画済倉庫オーダリンクに登録されます。
  • 納入数量 40 がスケジュールライン 2 の計画済倉庫オーダリンクに登録されます。

不足納入

在庫不足のために、計画済倉庫オーダのオリジナルオーダ数量が出荷できない場合、[販売契約ラインロジスティックデータ (tdsls3102m000)] セッションの次のフィールドにより不足の処理方法が決定されます。

  • 出荷規則
  • 出荷および繰越

[出荷規則]

  • [ラインの一括出荷]

    計画済倉庫オーダは、全体として納入される必要があります。在庫が不足すると、計画済倉庫オーダの出荷が延期になります。
  • [ラインの出荷および取消]

    有効在庫が出荷されます。在庫が十分な場合は出荷完了になります。在庫が不足すると、残数量の計画済倉庫オーダが取り消されます。
  • [なし]

    出荷規則は適用されません。[出荷および繰越] フィールドを定義できます。

[出荷および繰越]

  • [No]

    品目在庫の不足は、計画済倉庫オーダのバックオーダになります。
  • [繰越または取消]

    残りの所要数量は、同じスケジュールのもっとも早い計画済倉庫オーダに転送されます。次の計画済倉庫オーダをこれ以上更新できない場合、残りの所要数量について新しい計画済倉庫オーダが作成されます。新しい計画済倉庫オーダは、オリジナル計画済倉庫オーダにリンクされます。
  • 計画済倉庫オーダが検出されない場合、計画済倉庫オーダの残りの所要数量は取り消されます。そのため、[取消済数量] は [販売スケジュール計画納入ライン (tdsls3520m000)] セッションで入力されます。
  • [繰越またはバックオーダ作成]

    残りの所要数量は、同じスケジュールのもっとも早い計画済倉庫オーダに転送されます。次の計画済倉庫オーダをこれ以上更新できない場合、残りの所要数量について新しい計画済倉庫オーダが作成されます。新しい計画済倉庫オーダは、オリジナル計画済倉庫オーダにリンクされます。
  • 次の計画済倉庫オーダが見つからない場合、品目の在庫不足によって計画済倉庫オーダに対するバックオーダが生じます。
注: 

計画済倉庫オーダが次の用途に作成された場合、バックオーダは作成できません。または在庫不足は繰り越せません。

  • ピックアップシート
  • 連続出荷スケジュール
  • [倉庫オーダタイプ (whinh0110m000)] セッションの [出荷ごとに固有の出荷参照] チェックボックスがオンになっている倉庫オーダにリンクした参照スケジュール
  • 統合済参照のある参照スケジュール

これらのスケジュールについては、計画済倉庫オーダの残りの所要数量は取り消されます。

[出荷および繰越] が [No] に設定されている場合

倉庫管理から最終出荷を入庫し、納入数量が計画済バックオーダのオーダ数量より少ない場合、オリジナル計画済倉庫オーダの新しい計画済倉庫オーダが [販売スケジュール計画納入ライン (tdsls3520m000)] セッションで作成されます。

以下が新しい計画済倉庫オーダに適用されます。

  • [バックオーダ (Y/N)] チェックボックスがオンである
  • [状況] が [計画済] になります。
  • オリジナル計画済倉庫オーダを参照するために、[親オーダ] と [親計画納入オーダライン連番] フィールドに入力します。
  • [所要開始日] および [計画入庫日] の値はオリジナル計画倉庫オーダから自動的に入力されます。
  • この計画倉庫オーダは、[スケジュール条件 (tctrm1131m000)] セッションの参照スケジュール用にバックオーダを発行チェックボックスまたは非参照スケジュール用にバックオーダを発行チェックボックスがオンの場合は、自動的に倉庫管理に発行されます。

[出荷および繰越] が [繰越または取消] または [繰越またはバックオーダ作成] に設定されている場合

倉庫管理から最終出荷を受信し、納入数量が計画済倉庫オーダのオリジナルオーダ数量より少ない場合、次のステップが実行されます。

  1. 残りの所要数量は、同じスケジュールのもっとも早い計画済倉庫オーダに転送されます。

    [オーダ数量] および [繰越数量]は、[販売スケジュール計画納入ライン (tdsls3520m000)] セッションで更新されます。また、オリジナル計画済倉庫オーダを参照するために、[親オーダ] と [親計画納入オーダライン連番] フィールドに入力します。計画済倉庫オーダリンクの [オーダ数量] と関連するスケジュールラインが更新されます。次の倉庫オーダを出荷すると、超過納入として処理されます。これは、最新の計画済倉庫オーダリンクと最新のスケジュールラインが最初のオーダより多い納入数量で更新されることを意味します。

  2. 次の計画済倉庫オーダをこれ以上更新できない場合、残りの所要数量について新しい計画済倉庫オーダが作成されます。新しい計画済倉庫オーダは、オリジナル計画済倉庫オーダと最新のスケジュールラインにリンクされます。

    [オーダ数量] は、オリジナル計画済倉庫オーダの残りの所要数量です。

  3. 次の計画済倉庫オーダが見つからない場合、[出荷および繰越] フィールドの設定によって次のようになります。

    • [繰越または取消]に設定されている場合、計画済倉庫オーダの残りの所要数量は取り消されます。[販売スケジュール計画納入ライン (tdsls3520m000)] セッションの [取消済数量] に値が入力されています。
    • [繰越またはバックオーダ作成]に設定されている場合、残りの所要数量について新規計画済倉庫オーダが作成されます。新しい計画済倉庫オーダは、オリジナル計画済倉庫オーダにリンクされます。