CRM の窓口および活動と Microsoft Exchange の同期

CRM には次の同期機能があります。

  • LN窓口を Microsoft Exchange に同期できます。
  • [コール] または [アポイントメント] タイプの活動を、カレンダーイベントとして、LN と Microsoft Exchange の間で同期できます。カレンダーは双方向で同期されます。

パラメータおよびマスタデータの同期

窓口および活動を同期する前に、まず次のパラメータおよびマスタデータを定義する必要があります。

  • 窓口の同期を有効にする場合は、[COM パラメータ (tccom0000s000)] セッションの窓口の同期チェックボックスをオンにします。このチェックボックスがオンの場合、[国 (tcmcs0510m000)] セッションおよび [言語 (tcmcs0146m000)] セッションで ISO コードを定義する必要もあります。
  • カレンダーの同期を有効にする場合は、[COM パラメータ (tccom0000s000)] セッションの活動の同期チェックボックスをオンにします。
  • [MS Exchange の同期設定 (ttaad2140m000)] セッションで Exchange との同期を設定します。
  • [MS Exchange の同期ユーザ (ttaad2141m000)] セッションで、窓口およびカレンダーを同期するユーザを指定します。
注: 

出席者 (tccom6105m000) セッションで指定される [従業員] タイプの出席者について活動を同期する場合、その従業員について以下が該当する必要があります。

  • [従業員 - 一般 (tccom0101m000)] セッションの [ユーザ] フィールドが指定されている。
  • [従業員 - 従業員管理 (bpmdm0101m000)] セッションの [E メール] フィールドが指定されている。E メールアドレスは、(大文字と小文字の区別も含めて) Windows のドメインで定義されている E メールアドレスと同じにする必要があります。
  • [MS Exchange の同期ユーザ (ttaad2141m000)] セッションの [E メールアドレス] が、[従業員 - 従業員管理 (bpmdm0101m000)] セッションの [E メール] フィールドと同じである。E メールアドレスは、(大文字と小文字の区別も含めて) Windows のドメインで定義されている E メールアドレスと同じにする必要があります。

[出席者 (tccom6105m000)] セッションで指定される活動の [会議の開催者] が、[MS Exchange の同期ユーザ (ttaad2141m000)] セッションでも定義されている場合のみ、出席者のカレンダーに活動への招待を送信できます。これは、MS Exchange が開催者について招待を生成するためです。

Exchange Synchronizer

LN UI 管理 Webapp で、LN CRM 環境を対象として Exchange Synchronizer を開始および終了できます。

Exchange Synchronizer が開始されると、次のステップが完了されます。

  1. Synchronizer が LN に接続します。
  2. [MS Exchange の同期設定 (ttaad2140m000)] セッションおよび [MS Exchange の同期ユーザ (ttaad2141m000)] セッションで定義された設定が Synchronizer に送られます。
  3. Synchronizer が窓口および活動の同期を開始します。

詳細については、次のトピックを参照してください: 『Infor LN UI Administration Guide』

窓口の同期

LN の窓口は、プル方式で Microsoft Exchange に同期されます。プル間隔の間に Synchronizer がトリガされます。この間隔は、「1 時間」 や 「7 日」 のように、数字と時間単位で構成されます。Synchronizer がトリガされると、同期が必要なユーザごとに、[窓口 (tccom1640m000)] セッションの同期チェックボックスがオンで、前回の同期以降に変更されている LN の窓口が取得されます。これらの窓口が Microsoft Exchange に同期されます。

カレンダーの同期

カレンダーも、プル間隔に基づいてプル方式で同期されます。Synchronizer がトリガされると、同期が必要なユーザごとに、現在以降に該当する LN および Microsoft Exchange の両方のカレンダーイベントがすべて取得されます。Synchronizer は、過去のイベントの同期にプル方式を使用しません。

注: 

カレンダーの同期では、プル方式のほかにプッシュ通知方式も使用されます。[MS Exchange の同期設定 (ttaad2140m000)] セッションの [プッシュ同期を有効化] チェックボックスがオンの場合、Microsoft Exchange または LN でカレンダーイベントが作成、修正、または削除されると、Synchronizer にプッシュ通知が送信されます。この通知によって、関係するカレンダーイベントの同期がトリガされます。

LN で発生したカレンダーイベント

LN で作成され、同期が必要な活動については、[活動 (tccom6100m000)] セッションの次のチェックボックスがオンになります。

  • Infor LN で作成
  • 同期

Synchronizer がトリガされると、活動にリンクされており、[出席者 (tccom6105m000)] セッションの招待チェックボックスがオンになっている出席者について、カレンダーが同期されます。

注: 

Microsoft Exchange にまだカレンダーが存在しない場合、[出席者 (tccom6105m000)] セッションの同期チェックボックスはオフになりますが、シンクロナイザに送信チェックボックスがオンになります。

Microsoft Exchange で出席者についてカレンダーイベントが作成されると、[出席者 (tccom6105m000)] セッションの [同期] チェックボックスがオンになります。

Microsoft Exchange で発生したカレンダーイベント

Microsoft Exchange で作成されたカレンダーイベントを LN に同期する必要があり、そのカレンダーイベントがまだ LN に存在しない場合、LN でも作成する必要があります。したがって、[アポイントメント (tccom6600m100)] セッションで、タイプが [アポイントメント] の活動としてカレンダーイベントが作成され、それに対して出席者がリンクされます。

生成されるアポイントメントには以下が適用されます。

  • [活動 (tccom6100m000)] セッションの Infor LN で作成チェックボックスがオンで、同期チェックボックスがオフである
  • 同期が必要なユーザの E メールアドレスによって、[出席者 (tccom6105m000)] セッションで出席者が [従業員]、[窓口]、または [その他] に設定されます。
  • [出席者 (tccom6105m000)] セッションで同期チェックボックスがオン、シンクロナイザに送信チェックボックスがオフになります。