例: オーダ計画でのソース引当

複数の供給ソースを使用したい場合、ソーシング戦略を定義する必要があります。

ソーシング戦略では、供給ソースごとに、LN が所要をカバーするために使用できる最小量および最大量を定義できます。次に、LN は指定された供給ソースに所要量を分配します。

[ソーシング戦略 (cprpd7110m000)] セッションでソーシング戦略を定義する場合、2 つのソース引当ルールから選択する必要があります。

  • [割合]
  • [優先順位]

これらのルールにしたがって、LN は必要な需要を選択されたソースに分配します。

ソース引当ルール: 割合

[ソーシング戦略 (cprpd7110m000)] セッションの [ソース引当ルール] フィールドを [割合] に設定し、ソースの値を以下のように指定したとします。

  • [ジョブショップ]: 30%
  • [購買]: 20%
  • [物流]: 50%

品目の需要予測を品目マスタ計画に記録し、次にこの予測にもとづいて計画オーダを生成します。

次の表は需要予測を示します。

計画期間 1 2 3 4 5 6
予測 100 100 100 100 100 100

[オーダ計画の生成 (cprrp1210m000)] セッションまたは [オーダ計画の生成 (品目) (cprrp1220m000)] セッションの [需要別複数ソースを許可] チェックボックスをオフにすると、LN は各所要に対して 1 つの計画オーダを生成します。つまり、LN は計画期間ごとに 1 つの計画オーダを生成します。

次の表は、使用可能なタイプへの計画オーダの可能な分配を示します。

計画期間 1 2 3 4 5 6
計画製造オーダ - 100 - - 100 -
計画購買オーダ - - 100 - - -
計画物流オーダ 100 - - 100 - 100

これによって得られる分配は次のとおりです。

オーダタイプ 目標割合 合計量 実際の割合
製造 30% 200 33%
購買 20% 100 17%
物流 50 % 300 50 %

ソース引当ルール: 優先順位

[ソーシング戦略 (cprpd7110m000)] セッションの [ソース引当ルール] フィールドを [優先順位] に設定すると、各ソースに対する優先順位を定義できます。優先順位のソース引当ルールは、オーダ基準計画にのみ適用されます。マスタ基準計画では、ソース引当ルール優先順位は [割合] ソース引当ルールとして解釈されます。

以下のように優先順位を定義するものとします。

  • [ジョブショップ]: 0
  • [購買]: 30
  • [物流]: 70

まず最初に、LN は計画物流オーダで需要をカバーしようとします。内部発注先が納入できる数量が不十分な場合、LN は購買オーダを生成して残りの数量を供給します。