購買リードタイムの計算

企業計画の重要なタスクは、オーダ開始日およびオーダ終了日を計算および計画することです。企業計画が計算する日付の 1 つに、購買品目のリードタイムがあります。

状況によって、企業計画は以下の 3 つの方法のいずれかを使用して、計画購買オーダのリードタイムを計算します。

  • オーダ固有の購買データに基づく
  • 計算されたリードタイムに基づく
  • 供給時間に基づく

LN が使用する方法は、LN がオーダされた商品を納入するために選択する発注先によって決定されます。LN は、[供給戦略 (cprpd7120m000)] セッションで定義した優先順位規則に従い、[品目 - 購買取引先 (tdipu0110m000)] セッションで適切な発注先に対して指定した優先順位に基づいて、発注先を選択します。

[品目 - 購買取引先 (tdipu0110m000)] セッションの [リードタイム枠 (日数)] フィールドは、LN が計画購買オーダのリードタイムを計算するために選択する方法を決定します。リードタイム範囲の機能は、計画製造オーダに対して設定する固定リードタイム範囲の機能に相当します。

オーダ固有の購買データに基づく購買リードタイム計算

終了日がリードタイム範囲内の場合で、LN が有効な発注先を検索する場合、LN はまず、選択した発注先に送られる購買オーダに含まれる、仮の終了日を計算します。LN がこの日付の計算に使用するリードタイム構成要素、およびこれらの日付の取得元セッションは、以下のとおりです。

  • [品目 - 計画 (cprpd1100m000)]
  • [品目 - オーダ処理 (tcibd2100m000)]
  • [倉庫別品目データ (whwmd2510m000)]

次に、LN は以下のデータを使用して最終的な終了日を計算します。

  • [倉庫別品目データ (whwmd2510m000)]
  • [品目 - 購買取引先 (tdipu0110m000)]

最後に、LN は発注先固有データに基づいて、具体的なオーダ開始日を計算します。LN が使用する特定のリードタイム構成要素およびそれらが定義されるセッションは、以下のとおりです。

  • 輸送時間: LN出荷元取引先の住所と受取倉庫取引先の住所との間の距離、距離テーブル、および運送業者に基づいて、輸送時間を計算します。
  • 取引先供給時間: [品目 - 購買取引先 (tdipu0110m000)]
  • 内部処理時間: [品目 - 購買取引先 (tdipu0110m000)]

計算リードタイムに基づく購買リードタイム計算

計画購買オーダの終了日が発注先のリードタイム範囲以外の場合、LN は、おおまかな購買品目リードタイムである計算リードタイムに基づいて、オーダ開始日を計算します。LN は終了日から計算リードタイムをオフセットして、開始日を探します。計算リードタイムは、以下のリードタイム構成要素の合計です。

  • 内部処理時間 ([品目 - 購買取引先 (tdipu0110m000)])
  • 取引先供給時間 ([品目 - 購買取引先 (tdipu0110m000)])
  • 運送時間 (出荷元取引先の住所と受取倉庫取引先の住所との間の距離、距離テーブル、および運送業者にもとづく)
  • 取引先安全時間 ([品目 - 購買取引先 (tdipu0110m000)])
  • 入庫リードタイム ([倉庫別品目データ (whwmd2510m000)])

次に、LN は、所要日から取引先安全時間および入庫リードタイムをオフセットすることによって、終了日を計算します。これが必要なのは、この 2 つのリードタイム構成要素を発注先の計画入庫日から除外しなくてはならないためです。

供給時間に基づく購買リードタイム計算

LN が購買オーダに対して有効な発注先を検索できない場合、または LN が選択する発注先に能力が残っていない場合、発注先なしでオーダを計画します。この状況では、LN が使用する購買関連のリードタイム構成要素は [品目 - 購買 (tdipu0101m000)] セッションで定義した供給時間のみです。これは、購買オーダに対して有効な発注先を見つけられない場合に LN が使用する内部処理時間、取引先供給時間、輸送時間、および取引先安全時間などの、より具体的なリードタイム構成要素の代替です。