企業計画でのオーダグループ
オーダグループは、個々のオーダの処理を制限するために使用されます。1 つの大規模オーダとして取り扱われる複数のオーダを含むパッケージが作成されます。計画オーダは、特定の特徴を共有している場合、グループ化できます。
企業計画におけるオーダグループとは、計画製造オーダの集合体です。オーダグループ内の計画オーダをまとめて確認するか、計画オーダを工程管理に転送することができます。
オーダグループの計画オーダを転送する場合、製造により、企業計画内のオーダグループに基づいて工程管理用のオーダグループが作成される必要があることを指示できます。それにより、それらのオーダグループを使用して、品目に対する製造オーダの発行や出庫勧告の生成などのアクションを一括して実行できます。
オーダグループに入れることができるのは、実際シナリオに属している計画製造オーダのみです。
計画オーダは、単一のオーダグループにのみ属すことができます。
オーダグループの定義
オーダグループは、次のようなさまざまな基準に基づいて作成できます。
- オーダ状況
- 開始日または終了日
- 工順グループ
- 倉庫
- ワークセンタ、タスク、または機械
- 必要な工具
- 主品目または一定範囲の品目コードまたは品目特性
- 使用品目
計画オーダは、マニュアルでオーダグループに追加またはそこから削除できます。
自動更新オーダグループ
自動更新機能のないオーダグループは、マニュアルで計画オーダの追加や削除を行うことでのみ修正できます。
自動更新オーダグループには、一連の計画オーダと一連の基準が格納されています。自動更新を有効にしてオーダ計画処理を実行すると、LN によりオーダグループが再構築され、現在基準に合致していて、ただし別のオーダグループの一部ではない計画オーダがそこに含まれます。
例
マシン TGGU2 を使用して計画製造オーダに対して自動更新機能のないオーダグループを作成し、その後のオーダ計画の実行で同じマシンに対してさらに計画オーダが生成された場合、その新規計画オーダはそのオーダグループの一部にはなりません。
マシン TGGU2 を使用して計画製造オーダに対して自動更新オーダグループを作成し、その後のオーダ計画の実行で同じマシンに対してさらに計画オーダが生成された場合、それらの新規計画オーダはオーダグループを更新するとそのオーダグループに追加されます。
重複基準
基準が重複する 2 つの自動更新オーダグループを定義し、ある計画オーダが両方のオーダグループに属する場合、その計画オーダは最初の合致するオーダグループのみに含まれます。
例
まず、オーダグループ G10034 を作成。G10034 には品目 A に対する計画オーダが含まれています。
次に、オーダグループ G20001 を作成。G20001 には、計画者 J にリンクされた計画オーダが含まれています。
品目 A に対する計画オーダが計画者 J にリンクされた場合、その計画オーダは最初に作成された G10034 に含まれ、G20001 には含まれません。
最大サイズ
現実的ではない多数の計画オーダを持つオーダグループを作らないようにするため、最大サイズを定義できます。
計画オーダおよびオーダグループの削除
自動更新機能のないオーダグループに、計画オーダが含まれなくなった場合、LN はそのオーダグループを削除します。これが起こりうるのは、すべての計画オーダが転送された、または計画オーダが削除された、あるいはオーダグループからマニュアルで計画オーダを削除した場合です。
自動更新オーダグループが自動的に削除されることはありません。