計画単位の定義の規則
次の規則が計画単位の定義に適用されます。
- 計画単位の計画品目は、クリティカル部品表 (BCM) によって関連づけることはできません。使用できるのは部品表 (BOM) による関係です。
- 計画単位の商品フローでループは使用できません。
これらの規則が準拠されていないと、LN は計画単位に対して正しい計画オーダを決定できません。
[フェーズ番号の計算 (cprpd6200m000)] セッションを使用して間違った状況を検出することができます。
これらの各状況について例をあげて説明します。
例 1: クリティカル部品表で関連づけられた計画品目
品目 B は品目 A の製造におけるクリティカル構成要素です。これは、品目 A と品目 B がクリティカル部品表で関連づけられていることを意味します。
A | 主品目 |
B | 構成要素 |
品目 A と品目 B の両方が計画単位 PU1 に属しています。これは、それらの品目が両方とも計画単位 PU1 で製造されることを意味します。この結果、PU1 の商品フローにループが生じます。
品目 A と品目 B は同じ資源を使用するため、これらの品目は同時に計画する必要があります。つまり、これはそれらが同じ計画単位に属することを意味しています。ただし、B は A の構成要素なので A を計画した後でのみ B を計画できるため、これらを同時に計画することは不可能です。
例 2: 計画単位の商品フローでのループ使用
2 つの品目 A および B が部品表で関連付けられていないものとします。品目 A は計画単位 PU1 に属し、品目 B は計画単位 PU2 に属します。品目 A は計画単位 PU2 の品目の製造における構成要素です。品目 B は計画単位 PU1 の品目の製造における構成要素です。この結果、商品フローは次のようになります。
この場合、PU1 または PU2 が計画される順序を決めることはできません。PU1 は PU2 の品目を使用するので、PU1 を PU2 の前に計画することができません。PU2 に対しても同じことが言えます。