クリティカル資材所要量の生成

製造計画が生成されると、この製造計画の実行に必要なクリティカル構成要素はクリティカル資材所要量として記録されます。品目マスタ計画 (cprmp2101m000) セッションで、これらの所要量を依存資材需要として表示できます。

次の条件が満たされるとき、構成要素は品目の製造に対するクリティカル資材として考慮されます。

  • 構成要素が品目のクリティカル部品表 (BCM) に表示される場合 (計画クリティカル部品表 (cprpd3120m000) セッションを参照)。
  • 計画供給が一致する計画期間の能力の最初の日付 (そのような日付がない場合は計画期間の最初の日付) は、品目のクリティカル部品表内にあるクリティカル構成要素に対して記録されている発効日から失効日までの間の日付でなければなりません。

原則として、クリティカル資材所要量は品目マスタ計画の更新時に生成されます (トピック品目マスタ計画をメンテナンスするにはを参照)。(シナリオの初期化、ロール、および更新 (cprpd4200m000) セッションを使用すると、所要量の生成を無効にできます。)

製造処理は時間を要するので、クリティカル資材所要量の計画は完成品の計画供給の前のいずれかの時期でなければなりません。完成品の供給が計画期間に均一に分配されると仮定すると、資材所要量は完成品のクリティカル部品表に記録されているリードタイムオフセットを用いて過去にシフトされます。

論理クリティカル部品表のオフセット

クリティカル品目の依存需要を計算する際に、親/構成要素の関係を考慮します。その結果、LN は各計画期間においてクリティカル部品表 (BCM) 数量の倍数を計画します。これには、依存需要があるすべての期間の製造計画が実行されるまで待つ必要がないという利点があります。

クリティカル構成要素を計画するためのオフセットプロセスは以下のとおりです。

  • 親品目の製造計画を作成します。
  • 親品目のリードタイムを計画期間に対してオフセットし、使用可能な計画期間にわたって予測需要の量を分割します。
  • [品目 (tcibd0501m000)] セッションで親品目について定義した単位セットに従って、予測需要を親単位セットに丸めます。
  • 親品目のクリティカル構成要素の各クリティカル部品表数量を乗じます。
  • 構成要素の単位セットに従って (クリティカル) 依存需要を丸めます。
  • クリティカル資材所要量の開始日は、計画期間からリードタイムのオフセット (作業日) を差し引いた開始日として計算されます。
  • 同様に、所要量の最終日は、計画期間からリードタイムのオフセット (作業日) を差し引いた終了日として計算されます。
  • 資材所要量の開始日と終了日を含む期間が、複数の計画期間と重なることも可能です。その場合、(会社のカレンダーに従う) 各計画期間の使用可能能力に比例して、所要数量がこれらの期間に分配されます。
  • 発生計画期間と所要計画期間の各組合せごとに、個別のクリティカル資材所要量が記録されます。

[クリティカル資材所要量 (cprmp2505m000)] セッションでクリティカル資材所要量を表示することができます。クリティカル資材所要量の発生元は [クリティカル資材所要量 (cprmp2505m000)] セッションで表示されます。

注: 

クリティカル品目の依存需要展開が正しい倉庫に引き当てられることを保証するため、クリティカル部品表ラインで倉庫を指定する必要があります。LN[部品表 (tibom1110m000)] セッションの部品表ラインで品目に対して指定された倉庫、また、部品表ラインで倉庫が指定されていない場合は [品目 - オーダ処理 (tcibd2100m000)] セッションで品目に対して指定された倉庫を自動的に入力します。主品目の有効在庫 (ATP) と依存需要が、主品目のクリティカル部品表に指定した倉庫と同じ計画クラスタを持つ計画品目に展開されます。