総計計画
企業計画では、一般製品グループから個別の製品まで、さまざまなレベルの総計で計画を実行できます。さらに、総計関係を通じてこれらのレベル間でデータを交換できます。
- より一般的な製品レベルにデータを総計
- より具体的な製品レベル (ファミリ) にデータを分散
この総計のコンセプトには以下のような用途があります。
- 品目を製品ファミリにグループ化することで、ひとまとめにして計画することができます
- 異なるチャネルまたは会社に属する品目を組み合せることができます
次に総計関係を用いた例を示します。
例: 標準の製品ファミリ構造
バイクのファミリには、赤いバイクと青いバイクという 2 つの子品目があります。色ごとに予測を行い、次にファミリレベルに総計して、全体の予測の概要を得ます。
例: 物流構造を通じた総計
それぞれで予測を行う 2 つの物流センタ (DC1 と DC2) を持つ製造拠点 M1 があるとします。
この場合、M1 は DC1 と DC2 からの予測を総計して、全体の予測を取得できます。
例: 複数会社総計
以下の拠点があるとします。
- 2 つの販売オフィス (S1 および S2)
- 2 つの製造拠点 (M1 および M2)
- 組織的な計画を実行する中央本社 (CHQ)
予測は S1 と S2 から CHQ に総計できます。製造計画は中央で確立されます。次にこの製造計画を 2 つの製造拠点に分散できます。
総計 (分散) データのタイプ
原則として、以下のタイプのデータを総計/分散できます。
- 製造計画
- 製造オーダ
- 購買計画
- 購買オーダ
- 製造受取
- 購買受取
- 物流オーダ
- 物流受取
- 需要予測
- 在庫計画
- 追加需要
LN は、ファミリ品目の商品フローデータを自動的に総計して品目タイプが [ファミリ] の品目を計画します。LN はこれらのデータを分散できません。
総計関係の設定方法
[総計関係 (cprpd3110m000)] セッションでマニュアルで総計関係を定義するか、[総計関係の生成 (cprpd3211m000)] セッションで特定のファミリ品目とサブ品目の範囲全体との間の総計関係を LN に作成させることができます。
すべての計画レベルにおいて、品目 (またはファミリ) 間の総計関係を定義できます。これにより、次のような柔軟性が得られます。
- 総計関係を用いて、製品ファミリの予測需要をファミリの構成要素に直接展開できます。ファミリの構成要素もまたファミリとすることが可能です。
チャネルマスタ計画から品目マスタ計画への総計
1 つまたは複数のチャネルマスタ計画から該当する品目マスタ計画にデータを総計したい場合、これについて総計関係を定義する必要はありません。[チャネルを品目マスタ計画へ総計 (cpdsp5210m000)] セッションを仕様してこのタイプの総計を直接実行できます。