ワークロード管理 (計画優先順位の計算)
計画期間に対して希望の生産量が能力または資材の制約を超える場合、計画品目の選択が行われます。一部の計画品目はすぐに計画されます。残りは次の計画期間または先行する計画期間に移動されます。
この選択は、以下の計画データおよび品目データに基づきます。
計画データ:
- 生産量
- 移動量
- 移動した期間数
品目データ:
- 合計材料費
- 製造原価
- 品目の優先順位
品目データは、[品目 - 計画 (cprpd1100m000)] セッションで定義できます。
計画の優先順位は [ワークロード管理パラメータ (cpwlc2101m000)] セッションで変更できます。このセッションのフィールドの効果についてはワークロード管理 (詳細例) トピックに示されています。
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優先順位レベル
優先順位レベルは計画品目ごとに計算されます。3 とおりのアプローチがあります。優先順位レベルは以下に基づきます。
- 生産量などの計画データ
- 事前定義された品目優先順位 (高い、中間、低いなど)
- 計画データと品目優先順位の組合せ
[品目優先順位を考慮] フィールドを設定することによって決定します。
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計画データ
[品目優先順位を考慮] フィールドが [No] の場合、優先順位レベルは生産量などの計画データに基づきます。
優先順位レベルは次の方法に従って計算されます。
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後方/前方計画規則
最初に、優先順位レベルは次のいずれかに設定されます。
- [生産量]: 計画期間に製造される数量
- [移動量]: 別の計画期間に移動された生産量
- [移動した期間数]: 生産量が前方または後方に移動された期間の数
- [移動量と期間]: 移動量と移動期間は次のように定義されます。
移動量×移動した期間数
後方計画ステップと前方計画ステップの規則は、それぞれ [後方計画規則] および [前方計画規則] フィールドで定義できます。
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材料費および製造原価
前のステップで決定された優先順位レベルは、計画品目の材料費または製造原価を掛け合せることによって調整できます。これは [ワークロード管理パラメータ (cpwlc2101m000)] セッションの [材料費を考慮] または [製造原価を考慮] によって決定されます。
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事前定義された品目優先順位
[品目優先順位を考慮] フィールドが [オーダ限定] に設定されている場合、優先順位レベルは事前定義された品目優先順位に基づきます。品目優先順位は、低い、中間、高い、などです。各計画品目の優先順位は [品目 - 計画 (cprpd1100m000)] セッションの [優先順位] フィールドに記録されます。
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計画データと品目優先順位の組合せ
[品目優先順位を考慮] フィールドが [Yes] の場合、優先順位レベルは計画データと事前定義された品目優先順位の組合せに基づきます。
次に、計画品目の相対的な重要度を反映する優先順位係数を、計画品目の優先順位レベルに掛け合せます。優先順位係数は次の表に基づきます。
優先順位 | 優先順位係数 |
---|---|
最高 | 1.8 |
大変高い | 1.6 |
より高い | 1.4 |
高い | 1.2 |
中間 | 1 |
低い | 0.8 |
より低い | 0.6 |
大変低い | 0.4 |
最低 | 0.2 |
品目の優先順位は [品目 - 計画 (cprpd1100m000)] セッションの [優先順位] フィールドに記録されます。
生産量の基準において計測単位は考慮されません。計画品目が個、kg、リットルなど複数の単位で測定される場合、生産量は適切な基準ではありません。この場合は、生産量の財務値を使用する方が適切です。[材料費を考慮] または [優先順位] チェックボックスをオンにすることによってこれを行います。
計画規則の結果、2 つの品目が同じ優先順位レベルになった場合は、生産量が最も多い品目が最初に計画されます。