購買オーダのオフセット

購買オーダの計画は発注先の選択に依存します。供給戦略 (cprpd7120m000) セッションで定義される供給戦略により、品目 - 購買取引先 (tdipu0110m000) セッションで発注先が決定されます。

発注先が見つからない場合、あるいは発注先が能力上の制約により所要数量を納入できない場合、企業計画は発注先なしで購買オーダを作成します。

品目の発注先には リードタイム枠 (日数) が定義されています。この範囲で将来の日付が設定されます。推定開始日がこの範囲内にある場合、購買オーダは詳細レベルで計画されます。

範囲内にない場合は、[品目 - 購買取引先 (tdipu0110m000)] セッションで定義される計算済リードタイム (日数) が計画に使用されます。計算リードタイムを使用する理由は、計画製造オーダの場合と同じく、パフォーマンスを上げるためです。

製造オーダの場合と同様、詳細計画と概略計画のどちらでも選択できるようにするため、まず計算リードタイムを使用して開始日が推定されます。

発注先あり、リードタイム範囲内

詳細レベルで計画する場合、供給オーダのリードタイムは以下のリードタイム構成要素で構成されます。

  • 品目発注先処理時間
  • 供給時間
  • 輸送時間 (取引先から倉庫)
  • 発注先安全時間

発注先安全時間は、計画オーダ終了日を決定する企業計画オフセットにすでに含まれています。

計画終了日は、発注先と取り決めた計画到着日です。オーダ開始日のオフセットは、輸送時間、取引先供給時間、内部処理時間によって決定されます。

発注先による購買、リードタイム範囲内

輸送時間

輸送時間は、出荷元取引先住所から受取倉庫までの商品の納入にかかる時間です。時間は、輸送で、または共通情報の距離テーブルによって計算されます。

  • [輸送管理] (FM) が導入されている場合、FM は経路による出荷の計画を試みます。積荷時間と荷卸し時間も含まれます。経路が見つからない場合は、共通情報の距離テーブルが使用されます。
  • FM が導入されていない場合は、距離テーブルを使用して出荷時間が計算されます。距離テーブルは輸送分類に基づいています。輸送分類は運送業者にリンクされています (運送業者は品目発注先ごとに定義されているか、取引先にリンクされています)。運送業者が見つからない場合、出荷時間は輸送分類[適用なし]で選択されます。

発注先あり、リードタイム範囲外

推定計画オーダ開始日 (所要日から企業計画オフセットおよび計算リードタイムを差し引いた日付) が発注先のリードタイム範囲外になる場合は、計算リードタイムを使用して開始日が計画されます。計算リードタイムは、日数で計算される処理時間、取引先安全時間、供給時間、輸送時間の合計です。詳細構成要素の 1 つが時間単位で定義されている場合、その時間数は 週労働時間 (tcccp0105m000) セッションで定義される 1 日当たり平均時間数を使用して日数に変換されます。

購買オーダの取引先安全時間、供給時間、内部処理時間の利用性タイプは、調達パラメータ (tdpur0100m000) セッションで定義されます。商品輸送 (輸送時間) の利用性タイプは、COM パラメータ (tccom5000m000) セッションで定義されます。

発注先による購買、リードタイム範囲外

発注先なし

利用できる発注先が見つからない場合、品目購買データに基づく供給時間のみが使用されます。この供給時間は、取引先供給時間、内部処理時間、輸送時間に代わる時間です。

購買、取引先なし