終了日から開始日までのオフセット

• 製造オーダのオフセット

  以下の要因によって製造オーダの計画/オフセット方法が決定されます。

  • 工順計画

    製造オーダの推定開始日が、[品目 - 計画 (cprpd1100m000)] セッションの [作業範囲] フィールドに設定されている日付よりも前である場合は、短期計画となります。したがって、製造オーダは詳細に計画されます。製造オーダは工順、工順作業、数量に基づいて計画されます。オーダリードタイムは作業リードタイムの合計となります。

  • 固定オーダリードタイム

    製造オーダの推定開始日が、[品目 - 計画 (cprpd1100m000)] セッションの [作業範囲] フィールドに設定されている日付よりも後である場合は、長期計画となります。したがって、製造オーダは多少おおまかに計画されます (パフォーマンスを上げるため)。推定開始日が [作業範囲] フィールドに設定されている日付より後の場合、詳細はスキップされます。工順および作業を使用せず、計画には固定オーダリードタイムが使用されます。

    推定開始日は、[品目 - 製造 (tiipd0101m000)] セッションで定義される固定 [計画オーダ] を遡って計画することで決定されます。

  • 一般品目

    製造オーダに一般品目が関係していることがあります。一般工順には考えうる様々な作業が含まれています。作業の選択は構成に依存するため、計画オーダでは、まだ需要構成済ではない一般品目に対し、すべての作業が計画されます。このオフセットは通常品目とは異なります。

• 工順計画

  製造オーダには一連の作業が含まれています。作業手順は工順で管理されます。オーダ数量によっては、1 つの品目に複数の工順、複数の作業セットを関連付けることができます。また、並列処理のネットワークを発生させる仮想品目をモデリングできます。仮想品目が計画に及ぼす影響については後述します。

  1 つの計画作業には以下のリードタイム要素が含まれます。

  • [キュー (次作業)]
  • [平均段取]
  • [サイクル] 時間に基づく製造実行時間
  • [待機]
  • [移動]

  製造時間は、[固定期間] チェックボックスを使用して、数量依存または固定のどちらかに設定できます。

  以下のオプションを選択できます。

  • 通常、固定期間なし ([固定期間] チェックボックスをオフ)

工順計画

製造時間 = サイクル時間 × オーダ数量 ÷ 工順数量

• 固定期間 ([固定期間] チェックボックスをオン)

製造時間 = サイクル時間

詳細工順情報を使用する場合、2 つの作業のオフセットは以下のようになります。

作業オーバラップ

上図は、2 つの作業を連続して計画する方法を示しています。作業 20 は、作業 10 の終了時に開始します。転送バッチ数量または割合 (%) を使用すれば、作業 10 が部分的に終了した時点で作業 20 を開始できます。

仮想作業のネットワーク

品目 A が仮想品目 B および C を構成要素として持っている場合、製造オーダには品目 A の作業に加え、品目 B および C の作業が含まれます。たとえば、仮想品目 B が品目 A の 3 番目の作業で必要とされ、C が 2 番目の作業で必要とされる場合、計画は以下のようになります: 

能力

製造オーダの所要能力は作業リードタイムから導出されます。占有係数は、作業に必要な人員数または機械数を示します。能力を必要とするのは段取時間と製造時間のみです。

2 つのタイプの製造時間について、能力は以下のように計算されます。

• 通常、固定期間なし

人時 = 平均段取時間 × 段取に必要な占有人員 + サイクル時間 × オーダ数量 * 製造に必要な占有人員 / 工順数量

機械時 = 平均段取時間 × 占有機械 + サイクル時間 × オーダ数量 × 占有機械 / 工順数量

• 固定期間

人時 = 平均段取時間 × 段取に必要な占有人員 + サイクル時間 × 製造に必要な占有人員 / 工順数量

機械時 = 平均段取時間 × 占有機械 + サイクル時間 × 占有機械 ÷ 工順数量

企業計画の資源計画で、人能力または機械能力が [ワークセンタ (tirou0101m000)] セッションの [資源マスタ計画で表示] フィールドに基づいて保存されます。