利用可能の場合

[利用可能の場合] コマンドを実行すると、[入手可能場所] コマンドを使用した時と同じ 「有効在庫 (ATP) の概要」 レポートが出力されます。[利用可能の場合] コマンドの場合は、複数の倉庫を対象として、特定の日付における入手可能性が表示されます。

利用可能の場合チェックは特に販売オーダのために設計されたものです。

入手可能場所チェックでは複数会社にわたる全体の入手可能性が表示されるのに対し、利用可能の場合チェックでは 1 つの販売オーダライン数量を満たすために必要なデフォルト倉庫の入手可能性のみが表示されます。それ以外の入手可能場所チェックと指定日チェックの相違点はありません。また、指定日チェック中に構成確約可能在庫チェックと確約可能在庫能力チェックを実行することはできません。

販売オーダライン項目が品目の有効在庫 (ATP) によってブロックされている場合、[有効在庫 (ATP) 処理 (cprrp4800m000)] セッションにズームして、利用可能の場合チェックを要求できます。このチェックの結果、倉庫間の移動または顧客への直接納入が発生する可能性があります。

有効在庫 (ATP) が検出された倉庫からの直接納入の場合は、[オーダ倉庫] フィールドを指定します。

有効在庫 (ATP) が検出された倉庫から依頼元倉庫への倉庫間移動の場合は、LN が供給時間を考慮に入れます。

入手可能場所チェックの場合、所要数量が特定クラスタ内の計画品目の有効在庫 (ATP) よりも多くなる状況として、以下の 3 つの状況が考えられます。

  • 需要がすべての関連計画品目の合計有効在庫 (ATP) よりも少ない
  • 需要がすべての関連計画品目の合計有効在庫 (ATP) と等しい
  • 需要がすべての関連計画品目の合計有効在庫 (ATP) よりも多い

需要がすべての関連計画品目の合計有効在庫 (ATP) よりも少ない場合、需要を満たすために有効在庫 (ATP) のすべてが消費される必要はありません。

その供給に対処する倉庫を決定する必要があります。最初に供給する品目および倉庫は、供給関係で定義されている供給優先順位に基づいて決定されます。

需要がすべての関連計画品目の合計有効在庫 (ATP) と等しい場合、有効在庫 (ATP) がすべて消費されます。

需要がすべての関連計画品目の合計有効在庫 (ATP) よりも多い場合は、前述の状況と同じことが当てはまります。満たされない需要が消えるだけです。したがって、販売オーダラインの数量が元のオーダ数量よりも少なくなります。