標準有効在庫 (ATP) チェック

オーダ品目の有効在庫 (ATP) をチェックする最も簡単な方法は、販売オーダラインでその品目の予定フリー在庫をチェックすることです。

LN は、将来に発生する実際の需要処理および (計画) 供給処理をすべて考慮に入れた、完成品の累積有効在庫 (ATP) 数量を計算します。日付 (t) の有効在庫 (ATP) チェックが (t) の累積有効在庫 (ATP) に対して実行されます。累積有効在庫 (ATP) は予定フリー在庫です。

LN は以下のように累積有効在庫 (ATP) を計算します。

予想在庫 (t) = 在庫 + (t) までの実際供給と
		計画供給 - 実際需要と計画需要 (t)
注: 

マルチサイト機能が有効な場合、標準有効在庫 (ATP) チェックが計画クラスタごとに実行されます。

累積有効在庫 (ATP) (t) = 以下の最低値

  • 予想在庫 (t)、ならびに
  • 累積有効在庫 (ATP) (t + 1)

[注意]: (t + 1) は、t の翌日を示しています。

累積有効在庫 (ATP) は常に増加します。t の累積有効在庫 (ATP) が 10 個の場合、t+1 の有効在庫 (ATP) は 10 個以上となります。

未消費予測需要は累積有効在庫 (ATP) に含まれません。したがって、有効在庫 (ATP) は未消費予測需要に対する (計画) 供給に基づいて蓄積されます。

累積有効在庫 (ATP) 数量は以下のセッションで表示されます。

  • [品目マスタ計画 (cprmp2101m000)]

    マスタ計画のある品目のみ
  • [品目オーダ計画 (cprrp0520m000)]

    マスタ計画のない品目

標準有効在庫 (ATP) チェックを有効にする

標準有効在庫 (ATP) チェックを有効にするには、[品目 - 計画 (cprpd1100m000)] セッションで以下を行います。

  • 企業計画で有効在庫 (ATP) をオンライン更新チェックボックスをオンにして、販売オーダ入力後のオンライン更新を有効にします。
  • 確約可能在庫範囲フィールドに 0 より大きな値を設定します。LN は、確約可能在庫範囲の後は無限の供給が利用可能であるとみなします。したがって、確約可能在庫範囲より前の納入日が指定されているオーダのみがチェックされます。
注: 

確約可能在庫範囲は稼働日数で定義されます。