外国の税金登録 - コンセプト

部署

税金登録には、その部署が属する法人組織が重要になります。法人組織が LN でどのように反映されるかは、その企業のモデルの作成方法によって決まります。法人組織を、財務会社または財務会社グループとして定義できます。

支店とは、ある国に存在する部署で、別の国に拠点を置く法人組織に属する部署です。

たとえば、デンマークの法人組織である企業はフィンランドに支店を置くことができ、その支店はデンマークの法人組織に属することができます。この場合、その会社はフィンランドの支店の税金番号を取得する必要があります。2 つの部署は同一の法人組織に属するので、フィンランドで課税可能な取引について、販売オフィスはフィンランドの支店の税金番号を使用できます。

注: 

同一の法人組織に属するさまざまな国の部署は、その他の部署の国で課税可能な取引について、各々の税金番号を相互に使用できます。

外国での税金登録および申告をサポートするために、2 つのタイプの部署が取引にリンクしています。

  • 管理部署

    オーダの作成やメンテナンスをしたり、オーダ番号シリーズ、価格帳、レートおよびオーダのさまざまなデフォルト値などの詳細を決定する部署。管理部署は、販売オフィス、購買オフィスまたはサービス部署です。
  • 財務部

    オーダの課税国で納税申告の責任がある取引の転記先財務会社を決定する部署。財務会社の所在国はオーダの課税国です。財務部は 財務会社の会計オフィスです。
注: 

管理部署の財務会社がオーダの課税国で税金番号を持つ場合、財務部は管理部署と同一の部署になります。

オーダの財務データ

LN は、オーダまたは請求書の財務詳細 (為替レート、さまざまな許容範囲、税金詳細など) を、オーダヘッダの財務部の財務会社から取得します。デフォルトでは、課税国は財務部の財務会社の拠点国になっています。

オーダヘッダまたはラインの財務部はマニュアルでのみ変更できます。財務部が変更された場合、新しい財務部の財務会社でこのデータがどう設定されているかに応じて、財務詳細が変更されます。オーダヘッダ上にマニュアル入力された為替レートは上書され、必要があれば、再びレートを入力する必要があります。オーダヘッダの為替レートおよびレート係数は、すべてのオーダラインに適用されます。

その他の国で課税可能な販売見積、販売オーダおよびサービスオーダがどのように処理されるかについて詳しくは、以下を参照してください。

  • 外国の税金登録 - 販売オーダ
  • 外国の税金登録 - サービスオーダ

商品転送関係

倉庫管理の出庫および入庫の場合、倉庫およびオーダの財務部間の商品転送関係がチェックされて、商品転送の請求タイプが決定されます。外国の法人組織が関与するオーダの場合、オーダの財務部は会計オフィスです。

複数会社が関与する環境で、外国での税金登録をサポートするには、以下のタイプのエンティティ間の関係を定義します。

  • 倉庫と会計オフィス間
  • 会計オフィスと販売オフィス間
  • 購買オフィスと会計オフィス間
  • 会計オフィスと会計オフィス

詳細については、関係会社間取引設定 - 概要を参照してください。