コンセプトの有効化の概要
LN の機能の一部は、使用する前に有効にしておく必要があります。
有効化とは、準備段階と有効化段階で構成された一連のプロセスです。有効化処理の進捗は、さまざまな状況によって示されます。
準備段階では、マスタデータの定義や調整を行いパラメータを設定します。
有効化段階では、準備段階で完了した設定に基づいてデータを構築する処理を開始します。
有効化する必要がある機能は、総合コンセプト、コンセプト、および有効化活動に細分化されます。
総合コンセプトは、1 つまたは複数のコンセプトから構成されます。コンセプトは、特定の機能のサブセットです。
たとえば [マルチサイト] 総合コンセプトには次のコンセプトが含まれています。
- [品目タイプ製品]
- [企業単位別標準原価]
- [計画クラスタ必須]
- [サイト]
- [サイト別ジョブショップ]
- [Resources by Site]
[カンバン統合] 総合コンセプトには、[カンバンと倉庫管理の統合] の 1 つのコンセプトのみが含まれています。
さらに、コンセプトは、複数の有効化活動で構成されます。有効化活動は、特定のセッションのパラメータを設定する場合など、コンセプトを有効化するために完了する必要があるステップです。コンセプトのすべての有効化活動が完了したら、そのコンセプトを有効化できます。
総合コンセプトは、その中のすべてのコンセプトが有効になると、有効化されます。
コンセプトが [有効] であるときは、有効化活動の実行やコンセプトの状況の変更はできませんが、有効化データを表示して [有効化活動 (tcemm4610m000)] セッションで一部の活動にアクセスすることができます。
総合コンセプトの有効化はどれもほぼ同じ
すべての総合コンセプトで、有効化プロセスはほとんど同じです。
コンセプトを有効化するために必要な順序は、総合コンセプトごとに異なります。有効化プロセスの違いについては、他のトピックで説明します。
複数会社環境
コンセプトの状況は一度に複数会社環境のすべての会社について設定されます。
ほとんどの有効化活動は、個々の会社について実行されますが、
[マルチサイト] 総合コンセプト内の [サイト] コンセプトの [サイトの割当] など、一部の有効化活動は、複数会社環境全体についても実行されます。これは、企業モデル管理モジュールのデータベーステーブルが複数会社環境の会社間で共有されるためです。
その結果、それぞれの会社でこのデータが同一になるため、複数会社環境全体でこの活動を同時に実行できます。
コンセプトを [有効] に設定する前に、そのコンセプトに必須の有効化活動を複数会社環境のすべての会社で完了する必要があります。
有効化活動を完了する場合は、複数会社環境の複数の会社で同時に作業できます。