マルチサイト向けに企業単位別標準原価の有効化

マルチサイトの機能を使用するには、[コンセプトの有効化 (tcemm4600m000)] ワークベンチセッションで企業単位別標準原価フィールドの値を [有効] に設定する必要があります。

このパラメータが [有効] に設定されている場合、品目の標準原価計算は、ロジスティック会社ではなく企業単位別に実行されます。

状況を [無効] から [有効] に変更するには、以下の手順を実行します。

  1. [計算オフィス設定]

    状況を [準備中] に設定できるようにするには、デフォルトの計算オフィス製造部署のそれぞれにリンクしておく必要があります。

    これは、次の手順で実行します。

    1. [コンセプトの有効化 (tcemm4600m000)] ワークベンチセッションで [計算オフィス設定] をクリックします。
    2. [製造オーダパラメータ (tisfc0100s000)] セッションで、計算オフィスの定義フィールドを [デフォルト製造オーダデータ] から [製造部署の準備] に設定します。
    3. デフォルトの計算オフィスを製造部署のそれぞれに割り当てます。
    4. [製造オーダパラメータ (tisfc0100s000)] セッションで、計算オフィスの定義フィールドを [製造部署] に設定します。
  2. [準備中]

    [コンセプトの有効化 (tcemm4600m000)] ワークベンチセッションで、[企業単位別標準原価] タブの [準備中] をクリックします。これにより、状況が [無効] から [準備中] に変わります。

  3. [中間品目原価計算データの生成]

    企業単位別原価計算 - 移行テーブルの生成 (ticpr0220m000) セッションで、特定の品目または一連の品目に関して企業単位を含む品目原価計算 (デフォルト) データを生成します。原価計算データは [品目 - オーダ処理 (tcibd2100m000)] セッションで指定された倉庫に基づいて生成されます。また、企業単位も倉庫から取得されます。

    [企業単位別原価計算 - 移行テーブルの生成 (ticpr0220m000)] セッションを実行すると、一時的な品目原価計算データが [企業単位別標準原価 - 変換データ (ticpr0120m000)] セッション内に生成されます。特定の品目に関して品目原価計算データの複数のレコードを企業単位別に生成できます。

  4. [中間品目原価計算データのメンテナンス]

    [企業単位別標準原価 - 変換データ (ticpr0120m000)] セッション内に生成された一時的な品目原価計算 (デフォルト) データを表示して変更します。このセッションで一時的な品目原価計算データを指定することもできます。

  5. [品目原価計算データの更新]

    [企業単位別原価計算 - アップグレード (ticpr0220m100)] セッションで、特定の品目または一連の品目に関して原価計算 (デフォルト) データを会社レベルから企業単位レベルにアップグレードします。不使用の品目はスキップできます。

    [企業単位別原価計算 - アップグレード (ticpr0220m100)] セッションを実行すると、[品目 - 原価計算 (ticpr0107m000)] または [品目原価計算デフォルト (ticpr0108m000)] セッションで一時的な企業単位別品目原価計算データが実際の企業単位別品目原価計算データにアップグレードされます。

    [注意]: 

    • たとえば、データの不整合のために品目をアップグレードできない場合には、この品目を [企業単位別標準原価 - 変換データ (ticpr0120m000)] セッションからマニュアルで削除できます。[コンセプトの有効化 (tcemm4600m000)] ワークベンチセッションの企業単位別標準原価コンセプトが [有効] に設定されている場合、[品目 - 原価計算 (ticpr0107m100)] または [品目原価計算デフォルト (ticpr0108m000)] セッションで品目をマニュアルで作成できます。
    • 最初の品目がアップグレードされた時点で、[コンセプトの有効化 (tcemm4600m000)] セッション内の [企業単位別標準原価] パラメータの値が [有効] に変わります。
  6. [企業単位別標準原価の計算]

    標準原価の計算 (ticpr2210m000) セッションで、アップグレード済の品目に関して企業単位別標準原価を算出します。

    [品目 - 原価計算 (ticpr0107m000)][品目標準原価 (ticpr3601m000)][品目 - 標準原価 (ticpr3500m000)] などの関連セッションで、品目と企業単位に関して算出された標準原価を表示することができます。

  7. 一時的な原価計算データの削除

    [企業単位別標準原価 - 変換データ (ticpr0120m000)] セッションから一時的な原価計算データを削除するには、企業単位別原価計算 - 移行テーブルの削除 (ticpr0220m200) セッションを使用します。

    [注意]: 削除を行う前に、アップグレード対象の品目がまだ存在するかどうかを確認してください。この場合は、[品目 (tcibd0501m000)] セッションと [品目デフォルト (tcibd0102m000)] セッション内の [標準原価のレベル] フィールドの値 ([会社] または [企業単位]) を確認します。