価格マトリックスの設定

価格マトリックスは、価格設定で、価格と値引を定義および取得する際に柔軟な基準として使用できる価格構造です。

価格マトリックスには次の要素が含まれます。

  • マトリックス定義
  • マトリックス属性のセット
  • 価格帳

たとえば、販売オーダのプロパティが販売価格マトリックスのプロパティと一致する場合、販売価格マトリックスにリンクされている価格帳から取得された価格が販売オーダに適用されます。

価格マトリックスを設定するには:

  1. [価格設定パラメータ (tdpcg0100m000)]

    [価格設定パラメータ (tdpcg0100m000)] セッションで次のフィールドを定義します。

    [一般] タブ [販売] タブ [購買] タブ [転送] タブ
    マトリックス定義番号グループ 販売価格の属性セット 購買価格の属性セット 振替価格の属性セット
    価格帳番号グループ 価格管理 価格管理 派生元品目を使用
    - デフォルト販売価格帳 発注先価格帳 -
      デフォルトサービス価格帳 購買価格日付タイプ  
    - 販売価格日付タイプ 価格および値引の再計算 -
    - 価格および値引の再計算 派生元品目の使用 -
    - 派生元品目を使用 - -
  2. [マトリックス定義 (tdpcg0610m000)]

    [マトリックス定義 (tdpcg0610m000)] セッションで、次の操作を行います。

    1. 次のマトリックスタイプのマトリックス定義を定義します。

      • [販売価格]

        販売価格のマトリックス属性を定義します。
      • [購買価格]

        購買価格のマトリックス属性を定義します。
      • [振替価格]

        振替価格のマトリックス属性を定義します。
    2. 価格帳の設定対象の、マトリックス属性となる要素を定義します。
    3. マトリックス定義のマトリックス優先順位を定義します。これは、価格を検索するための検索優先順位として使用されます。
  3. [価格帳 (tdpcg0611m000)]

    [価格帳 (tdpcg0611m000)] セッションで価格帳を定義します。価格帳で、品目の価格をリンクし、境界タイプと境界値を使用して価格の範囲を定義します。また、値引スケジュールを価格帳にリンクできます。

    詳細については、次のトピックを参照してください:価格帳の設定」.

  4. 価格マトリックス

    次のセッションで、販売、購買、および転送価格マトリックスを定義します。

    • [販売価格マトリックス (tdpcg0130m010)]
    • [購買価格マトリックス (tdpcg0130m020)]
    • [振替価格マトリックス (tdpcg0130m030)]

    次のセッションでは、マトリックス定義を価格帳にリンクし、マトリックス属性の値を指定する必要があります。この結果、マトリックス属性が価格帳にリンクされます。

マトリックスタイプが[販売価格]の場合、マトリックス定義 MD1 を指定します。販売先、請求先、オーダ発生元、受渡条件、通貨、品目などの属性をマトリックス定義に追加します。

次の特徴を持つ製造品目のグループに、価格帳 SLS1 を指定します。

  • USD で販売
  • 最小の境界数量が 2,500 個
  • 有効期間が 9 月 1 日から 12 月 1 日
  • 1 個あたり 25 ドル
  • 追加の値引スケジュール

[販売価格] マトリックスを指定し、マトリックス定義 MD1 と価格帳 SLS1 を選択します。マトリックス属性の値を次のように入力します。

  • 販売先: Tradex
  • 請求先: Tradex
  • オーダ発生元: 販売
  • 受渡条件: CoD (代金引換)
  • 通貨: USD
  • 品目: ラップトップコンピュータ A1