資材価格情報 – 購買オーダ

[資材価格パラメータ (tcmpr0100m000)] セッションの調達の資材価格設定チェックボックスがオンの場合、資材価格情報を購買オーダラインにリンクできます。

購買オーダ (tdpur4100m900) セッションで購買オーダラインが指定されている場合、有効な資材価格合意が検索されます。資材価格情報のデフォルト値は、購買オーダの生成元、マスタデータ、またはリンクされた購買契約ラインから取得できます。

注: 

[資材価格パラメータ (tcmpr0100m000)]契約資材価格がない場合、資材価格を適用チェックボックスを使用して、リンクされた契約ラインに資材価格情報がない場合に購買オーダラインの資材価格情報が検索されるかどうかを指定します。

[購買オーダライン (tdpur4101m000)] セッションの [購買] タブにある [資材価格] グループボックスで、購買オーダラインの (資材) 価格を表示できます。このセッションの適切なメニューで [資材価格情報] をクリックすると、資材価格情報 (tcmpr1600m000) セッションに詳細な資材価格情報が表示されます。

注: 

[資材価格情報 (tcmpr1600m000)] セッションの値引適用前の付加費用を含むチェックボックスを使用して、購買オーダラインの [ライン値引額]、[オーダ値引額]、および [オーダ金額] を算出します。

購買オーダラインの生成

資材価格情報のデフォルト値が購買オーダの生成元から取得される場合、[資材価格情報 (tcmpr1600m000)] セッションおよび [文書の資材情報 (tcmpr1110m000)] セッションの [マニュアル] チェックボックスはデフォルトでオンになります。その結果、購買オーダラインの資材価格情報を再設定しても資材価格情報は上書きされません。

資材価格情報のデフォルト値が購買オーダの生成元から取得されず、マスタデータから取得される場合、[マニュアル] チェックボックスはオンになりません。

注: 

価格が指定されたソースから購買オーダラインが生成される場合、資材価格情報は検索されません。

統合

購買オーダラインを統合するには、ラインの資材価格情報が同じであることが必要です。2 つのオーダラインの資材価格情報が異なる場合、これらのラインは、2 つの詳細ラインを持つ合計ラインに統合されません。ただし、2 つの別々のラインを持つ新しい購買オーダを作成できます。その結果、資材価格情報のデフォルト値は、ソースからターゲットオーダラインに取得されます。

承認

[購買オーダの承認 (tdpur4210m100)] セッションで購買オーダを承認する場合、承認時に資材価格情報を再設定するには、資材価格情報の再設定チェックボックスをオンにします。

[購買オーダ (tdpur4100m000)] セッションまたは [購買オーダ (tdpur4100m900)] セッションの適切なメニューにある [承認] オプションを使用して購買オーダを承認する場合、[資材価格パラメータ (tcmpr0100m000)] セッションの資材情報の再設定フィールドを使用して、資材価格情報を再設定するかどうか指定します。

更新

購買オーダラインの資材価格情報は、マニュアルで更新するか、再設定処理中に更新できます。

[購買オーダライン (tdpur4601m000)] セッションで購買オーダラインにライン詳細がある場合、ライン詳細の資材価格ではなく、購買オーダ (合計) ラインの資材価格が表示されます。[資材価格情報 (tcmpr1600m000)] セッションに表示される資材価格情報が、関連するライン詳細にデフォルトで表示されます。

オーダ承認後に購買オーダラインの資材価格情報が修正されると、購買オーダの状況が [修正済] になり、オーダの再承認が必要になります。資材実際価格が修正されても、[承認済] 状況は影響を受けません。オーダ状況が [修正済] になるのは、マニュアルで資材実際価格を修正した場合のみです。

注: 
  • 資材価格情報のデフォルト値が、リンクされた購買契約ラインから取得される場合、[購買契約パラメータ (tdpur0100m300)] セッションの契約価格と値引を常に使用チェックボックスを使用して、購買オーダラインの資材価格情報を更新できるかどうかを指定します。
  • 変更要求を使用して承認済の購買オーダを修正する場合、変更要求処理を使用することによってのみ、資材価格情報を修正できます。

入庫

購買オーダラインについて入庫が生成された後、入庫は [購買入庫 (tdpur4106m000)] セッションに追加されます。

購買オーダラインで指定された [支払] フィールドを使用して、資材価格情報と入庫の間のリンクが決定されます。

  • [貨物引換払]

    入庫が確認されると、[購買買掛入庫 (tdpur4130m000)] セッションで購買買掛入庫が生成されます。資材価格情報のデフォルト値は、関連するオーダラインから取得され、[購買入庫 (tdpur4106m000)] セッションおよび [購買買掛入庫 (tdpur4130m000)] セッションにリンクされます。
  • [使用払]

    商品が消費されると、[購買買掛入庫 (tdpur4130m000)] セッションで購買買掛入庫が生成されます。[購買オーダパラメータ (tdpur0100m400)] セッションおよび [オーダ条件 (tctrm1130m000)] セッションの価格決定基準フィールドを使用して、資材価格情報の取得処理が決定されます。このデータは [購買入庫 (tdpur4106m000)] セッションおよび [購買買掛入庫 (tdpur4130m000)] セッションにリンクされます。

    このフィールドの設定に応じて、それぞれ次のようになります。

    • [補充] に設定されている場合、資材価格情報のデフォルト値は、関連するオーダラインから取得されます。
    • [消費] に設定されている場合、資材価格情報は買掛入庫の生成時に再設定されます。オーダラインが契約にリンクされている場合、資材価格情報は契約ラインから取得されます。
注: 

リンクされた契約ラインについて、[購買契約ライン (tdpur3101m000)] セッションの入庫時に価格と値引を再設定チェックボックスがオンの場合、資材価格情報のデフォルト値はオーダラインから取得されます。[購買入庫 (tdpur4106m000)] セッションで入庫が確認されるか ([貨物引換払])、[購買買掛入庫 (tdpur4130m000)] セッションで買掛入庫が生成されると ([使用払])、価格情報が再設定されます。

資材実際価格を取得できない場合は、可能な最善のオプションが検討されます。たとえば、請求日が必要でもまだわからない場合、請求日の代わりに実際入庫日または使用日を使用しておおよその資材実際価格が取得されます。

購買買掛入庫の価格および値引の変更 (tdpur4132m000) セッションで、実際入庫 ([貨物引換払]) または買掛入庫 ([使用払]) 別に入庫の確認後に価格と割引を修正できます。

入庫後の価格および値引の変更 (tdpur4122m000) セッションで、入庫の確認後に合計または詳細ラインの価格および値引を修正できます。

入庫後に [購買買掛入庫の価格および値引の変更 (tdpur4132m000)] セッションまたは [入庫後の価格および値引の変更 (tdpur4122m000)] セッションの適切なメニューで [資材価格情報] を選択して、[資材価格情報 (tcmpr1600m000)] セッションで資材価格情報を修正します。

委託補充および支払

委託補充オーダラインの場合、資材価格情報はマスタデータから取得されます。

委託在庫の消費後、委託支払オーダラインが生成されます。オーダラインの資材価格情報取得処理は、[購買オーダパラメータ (tdpur0100m400)] セッションまたは [オーダ条件 (tctrm1130m000)] セッションの価格決定基準 フィールドに基づきます。

このフィールドの設定に応じて、それぞれ次のようになります。

  • [補充] に設定されている場合、資材価格情報のデフォルト値は補充オーダラインから支払オーダラインに取得されます。
  • [消費] に設定されている場合、資材価格情報は委託支払オーダの生成時に再設定されます。

返品オーダ

オリジナル伝票が購買返品オーダラインにリンクされている場合、資材価格情報のデフォルト値は、オリジナル伝票から取得されます。コピーされた資材実際価格について、[文書の資材情報 (tcmpr1110m000)] セッションの [マニュアル実際価格] チェックボックスがオンになります。

オリジナル伝票が購買返品オーダラインにリンクされていない場合、資材価格情報はマスタデータから取得されます。

請求書

商品が入庫された後、買掛金で請求書の照合と承認を行うことができます。

請求額は、実際資材価格に基づきます。したがって、実際入庫価格を使用して入庫照合が行われます。

資材実際価格の差異による入庫額と請求額の差異は、差異処理として記録されます。

発注先段階的支払

発注先段階的支払によって請求される購買オーダラインは、入庫後に価格を変更したり資材価格を再設定したりできません。したがって、リンクされた資材価格合意で資材実際価格の決定に使用する日付が [請求日] に設定されている場合、段階的支払による請求では、この日付が [実際の取引日] に変更されます。

実際入庫日が価格日付として使用される場合、合計オーダライン金額と合計段階的支払金額が異なる場合があります。この差異を調整するには、訂正段階的支払ラインを作成するか、オープン段階的支払ラインを使用します。差異を訂正しない場合、納入済購買オーダの処理時に段階的支払をクローズするときに、差異取引が記録されます。